オフィスチェアであぐらをかくなら座面と机下を確かめる

椅子であぐらをかけず肘や座面端へ当たる人へ。通常座位を基本に、膝の占有幅、座面有効寸法、最低座面高、机下空間を測り、幅広アームレスチェアを判断する方法を解説します。

オフィスチェアであぐらをかくなら座面と机下を確かめる

デスク作業の途中であぐらをかこうとしても、膝が肘掛けへ当たったり、足が座面から落ちたりすることがあります。幅の広い椅子ならよいと外寸だけで決めず、自分の膝が占める幅、実際に使える座面、机の下を一緒に確認してください。

この記事では、椅子であぐらをかけない人へ、あぐらと通常の座り方を切り替えられるか試す手順を説明します。候補は、肘掛けのない幅広タイプのオフィスチェア です。

あぐらを長時間座るための正解にはしない

厚生労働省の情報機器作業ガイドラインは、椅子に深く座って背を背もたれへ当て、履き物の足裏全体が床へ接する姿勢を座位の基本としています。必要に応じて足台を備え、座位だけでなく時折立位を交えることも示しています。

したがって、あぐらをかける椅子を「長時間動かずに座れる椅子」とは考えません。通常座位で足裏を支えられる調整を先に作り、短い時間だけ脚の置き方を変えたい場合に、あぐらが選択肢になるかを試します。

痛みやしびれがある場合は、椅子の機能で解決できると判断せず、社内の健康相談窓口や医療職へ相談してください。この記事と商品ページは、症状の原因や治療効果を判断するものではありません。

普段の服装で膝の占有幅を測る

床または現在の椅子で、無理に股関節を広げずに普段と同じあぐらを作ります。左右の膝の最も外側へ箱などを置き、その内側から内側までを測ると、膝が占める幅を再現できます。

厚手の服、作業着、ポケットの中身でも膝の位置は変わります。導入後に着る服装と靴で測ってください。横座りも試したい場合は、あぐらの測定値を流用せず、その姿勢で膝と足先が占める幅・奥行を別に測ります。

商品ページの外寸幅は、脚部や背もたれなどを含む椅子全体の幅です。座れる面の幅とは限りません。販売元へ座面の有効幅と有効奥行を確認し、膝の幅だけでなく、両足が座面から落ちないかを実物で試します。

靴をどう扱うか共用前に決める

職場であぐらをかくときは、足が座面へ触れることを前提に運用を決めます。靴を履いたまま座面へ上げると靴底が張り地へ触れ、脱いで上げると靴の一時置き場が必要です。自分専用の椅子で試せても、共用席で同じ使い方を認められるとは限りません。

この商品の張り材はポリエステルです。ただし、材質名だけから汚れの落とし方や消毒方法を決めず、販売元の手入れ方法を確認します。共用するなら、履物を脱ぐ場所、靴を通路へ置かない収納先、利用後に座面を確認する担当まで決めてください。

こうした運用を用意できない職場では、あぐら対応を購入理由にせず、通常座位で体格へ合わせやすい椅子を優先します。姿勢を変える選択肢と、ほかの利用者が抵抗なく使えることの両方が必要です。

最低座面高450mmで通常座位を作れるか

候補商品の座面高は450~520mmです。まず最低位置にして深く座り、背もたれへ背を当てた状態で足裏全体が床に接するかを見ます。届かない場合は、十分な広さがあり滑りにくい足台を使えるか確認します。

足台を使うときは、机の下へ置いたままでも椅子を出し入れできるか、キャスターが足台へ乗り上げないかも試してください。あぐら時だけ座れたとしても、通常座位で足を支えられないなら、この椅子を長時間の情報機器作業用には決めません。

座面高を変えると、肘、キーボード、画面の高さ関係も変わります。厚生労働省のガイドラインが示すように、椅子だけでなく机、キーボード、マウス、ディスプレイを総合して調整します。

机下へ膝を入れたまま切り替えられるか

あぐらでは膝が左右へ広がり、通常座位より机下の横幅を使います。机の脚、引き出し、ワゴン、配線トレーが膝と足先へ当たらないかを確認します。

現在の机の下で、椅子を通常の作業位置へ置きます。座面と同じ高さ付近に、測った膝幅をテープや二つの箱で再現してください。椅子を机へ寄せた位置でも左右の障害物と重ならず、片脚ずつ座面へ上げ下ろしできるかを見ます。

厚生労働省の腰痛予防対策では、体格に合う椅子を使い、膝や足先を自由に動かせる空間を取り、適宜立ち上がって姿勢を変えることが示されています。この内容は個別商品の効果を示すものではありません。記事では、机下に脚を動かす空間を残す判断へ当てはめます。

肘がないことと腕を支えられることは別に確認する

この商品には肘掛けがないため、あぐら時に膝が肘掛けへ当たる問題は避けられます。一方で、キーボードやマウスを操作する腕を椅子の肘へ預けることはできません。

机へ通常座位で向かい、肩を持ち上げず、肘を体から大きく離さずに入力できる位置へキーボードとマウスを置きます。手前の天板で前腕を支える場合は、角へ強く当たらないことと、マウスを動かす奥行が残ることを確かめます。

あぐらへ変えたときに体が机から遠ざかり、腕を前へ伸ばすなら、座面が広くても作業位置は成立しません。脚の収まりと入力姿勢を別々に合格させます。

商品ページの機能欄で確認できる調整は座面高さです。幅広座面という説明だけで、背もたれが通常座位とあぐらの両方で体幹を支えるとは判断できません。脚を切り替えた後も背を預けられるか、骨盤が前へ滑って背もたれとの間が空かないかを実機で確認します。

候補チェアの仕様

  • 外寸: 幅660×奥行690×高さ840~910mm
  • 座面高: 450~520mm
  • 重量: 13.5kg
  • 構造部材: 金属(鋼)、合板
  • 張り材: ポリエステル
  • クッション材: ウレタンフォーム
  • 機能: 座面高さ調節、キャスター
  • 組み立て: お客様組立品
  • 梱包外寸: 幅250×奥行745×高さ570mm
  • 梱包重量: 16kg

本体外寸は机への収納と通路の確認に使います。幅660×奥行690mmの床面をテープで示し、椅子を引いて立ち上がる位置までキャスターが動く範囲を加えてください。

商品ページは幅広座面と案内していますが、座面の有効寸法と耐荷重は仕様欄に記載されていません。購入前に販売元へ確認し、自分の姿勢で座れる展示や返品条件の範囲で実機を試せるかも確かめます。

通常座位と脚の切り替えを両方試せたら候補にする

この椅子を候補にできるのは、最低座面高で足裏を床または足台へ置けて、あぐら時の膝と足が確認済みの座面有効範囲および机下へ収まる場合です。

どちらか一方だけでは決めず、通常座位、短時間のあぐら、立ち上がりを順に試してください。三つの動作を同じ作業位置で行えるなら、幅広アームレスチェアの商品ページを確認する と、姿勢の選択肢を増やす候補にできます。

参考資料