オフィスチェアの座面が深い|膝裏と前端の隙間を合わせる

オフィスチェアの座面が深く膝裏へ当たる人向けに、座面高を先に合わせ、座面スライドで前端との隙間を試す順序、商品ページにない寸法の確認方法を解説します。

オフィスチェアの座面が深い|膝裏と前端の隙間を合わせる

背もたれへ腰を付けて座ると、座面の前端が膝裏へ当たる。接触を避けようとして浅く腰掛けると、今度は背もたれから体が離れる。この場合は椅子の高さだけでなく、座面の奥行が体に合っているかを確かめます。

この記事では、座面を前後へ無段階で動かせるupside DO SOLARIS pro エルゴノミクスチェアを候補に、座面高、膝裏の隙間、机との位置を順に合わせる方法を説明します。

浅く腰掛ける前に座面奥行を疑う

座面が深すぎると、膝裏が前端へ当たるか、接触を避けるために骨盤を前へずらして座ることがあります。後者では背もたれのランバーサポートへ腰を付けにくくなるため、座面を広く使えているように見えても椅子の調整は合っていません。

米国労働安全衛生局(OSHA)は、座面が長すぎると背の低い利用者の膝周辺へ圧力がかかり、背もたれによる支持も得にくくなると説明しています。座面は太ももの大部分を支えつつ、膝裏と前端が接触しない奥行が判断の基本です。

まず、普段使う椅子へ深く腰掛け、腰を背もたれへ付けます。その状態で膝裏と座面前端が触れるか、足裏を床へ置けるかを別々に確認してください。

高さを合わせてから奥行を動かす

奥行を先に調整すると、足裏が浮いていることによる圧迫と、座面が深いことによる接触を区別しにくくなります。最初に座面高を合わせます。

SOLARIS proの座面高は485~560mmです。靴を履いた通常の勤務状態で座り、足裏全体を床へ置ける高さまで下げます。最低の485mmでも足裏が着かない場合は、奥行調整だけで体に合うとは判断しません。

机が高く、椅子を下げると肘やキーボード位置が合わない場合は、机との組み合わせを見直します。足置きを使う場合も、足裏を安定して置けることを先に確認してから座面奥行を試してください。

膝裏へこぶし一つ分を目安に試す

カナダ労働安全衛生センター(CCOHS)は、座面前端とふくらはぎ側の間に、握りこぶし一つ分、約5cmの隙間があるかを椅子調整の目安として示しています。これは全員へ同じ数値を強制する寸法ではなく、前端が膝裏へ接触していないかを試す出発点です。

座面下のレバーでスライドを解除し、座面を後方へ縮めます。少し動かしたら固定し、次の状態を確認します。

  • 腰が背もたれへ付いている
  • 太ももが座面で支えられている
  • 膝裏と座面前端が触れていない
  • 足裏を床または足置きへ載せられる

隙間を広げることだけを目標にすると、座面が短くなりすぎて太ももの支持が減ります。膝裏へ触れない位置のうち、太ももをより長く支えられる位置から試してください。

無段階調整は共有席で位置を記録する

商品ページでは、座面下のレバーによって奥行方向を無段階で調整できると案内されています。一方、調整できる長さの数値は掲載されていません。

購入前に必要な移動量が決まっている場合は、最短時と最長時の座面奥行、レバーを離した後の固定方法を販売元へ確認します。外寸の奥行760mmから座面だけの奥行を推測してはいけません。

共有席へ導入するなら、利用者ごとにレバー位置を数値で記録できない可能性があります。座るたびに次の順で合わせる簡単な案内を椅子の近くへ置きます。

  • 座面高を合わせる
  • 腰を背もたれへ付ける
  • 座面を前後へ動かす
  • 膝裏の接触と足裏を確認する

一人の設定を固定するのではなく、利用者が着席後に調整できる時間を運用へ含めます。

無段階で動くことは、細かく合わせられる利点がある一方、目盛りへ戻す運用には向きません。共有席では「前の人の位置を引き継ぐ」のではなく、腰を背もたれへ付けてから自分で動かすことを案内します。レバーの場所が分からないと調整機能が使われないため、導入時には座面高のレバーと奥行のレバーを実機で区別してください。

足置きで解決する問題と座面で解決する問題を分ける

足置きは、机との関係で座面を下げられず、足裏が床へ届かない場合の支持には使えます。しかし、座面前端が膝裏へ当たる原因が奥行にあるなら、足を載せるだけで座面が短くなるわけではありません。

反対に、座面を短くできても、最低座面高で足裏が浮く状態は残ります。試座では、奥行を動かす前後で足の置き場を変えず、「膝裏の接触が消えたか」と「足裏が支持されたか」を別の項目として見ます。両方を満たせないときは、座面スライド機能の多さだけで購入候補へ残さず、最低座面高が低い椅子との比較へ戻ります。

調整後に前端の圧迫がなくても、腰が背もたれから離れる、肘掛けを避けて肩が上がる、机へ寄れない場合は、別の部位の適合が崩れています。座面奥行だけを合格させず、通常の入力姿勢まで続けて確認してください。

机へ近づける位置も同時に試す

座面を短くして膝裏の接触がなくなっても、椅子全体を机へ寄せられなければ、キーボードへ腕を伸ばすことになります。本体外寸は幅695×奥行760×高さ1140~1215mmです。

机へ向けて座り、肘掛け、天板、引き出しが当たらない位置まで椅子を寄せます。背もたれへ腰を付けたまま、上腕を体の横へ下ろし、キーボードとマウスへ手を置けるかを試してください。

この椅子には6Dアームがあるため、肘掛けの高さ、前後、角度も変えられます。座面奥行を合わせる途中で肘掛けまで同時に動かすと原因を分けにくいので、座面を決めた後に机との干渉を調整します。

商品ページにない座面寸法は試座で補う

商品ページでは座面高と座面スライド機能を確認できますが、座面の幅、最短奥行、最長奥行は数値で掲載されていません。購入判断に必要なら販売元へ問い合わせ、可能であれば実物へ試座します。

試座では短時間座って「柔らかい」と感じるかだけでなく、次の動作を行います。

  • 座面を最短側へして膝裏の隙間を見る
  • 座面を少しずつ前へ出し、太ももの支持が増える位置を探す
  • 背もたれへ腰を付けたまま足裏を床へ置く
  • 机を想定した高さへ腕を置く
  • 一度立ち、再着席して同じ位置へ戻せるか試す

OSHAの購入ガイドも、椅子は購入前に一定時間試して快適さと適合を確認するよう勧めています。調整機能の数だけではなく、自分が必要とする範囲に動くかを実際の姿勢で確かめます。

複数人で使う場合は、体格が近い一人だけで決めません。座面が深いと感じている人と、太ももの支持が不足しやすい人の両方が同じ個体を調整し、それぞれが背もたれを使える位置へ到達できるかを見ます。調整範囲の両端でどちらかが我慢するなら、全席を同じ椅子へ統一しない選択も必要です。

SOLARIS proの仕様

  • 商品番号: JST-401006
  • 外寸: 幅695×奥行760×高さ1140~1215mm
  • 座面高: 485~560mm
  • 重量: 18.5kg
  • 張地: ポリエステルメッシュ
  • 座面: 上下昇降、奥行方向の無段階スライド
  • 肘掛け: 高さ・前後・回転などに対応する6Dアーム
  • ヘッドレスト: 高さと角度を調整可能
  • リクライニング: 90~135度、3段階
  • その他: ランバーサポート、ジャケットハンガー、フットレスト
  • 脚部: スチール、ポリウレタンキャスター
  • 組み立て: 購入者による組み立て

商品ページで座面スライドのレバーと椅子全体を確認する

最低座面高と膝裏の隙間で候補を絞る

この椅子を候補にできるのは、最低座面高485mmで足裏を支えられ、座面を短くしたときに背もたれへ腰を付けたまま膝裏と前端を離せる場合です。

商品ページに座面スライド量がないため、必要な奥行が明確な人は問い合わせか試座で確認してください。二つの条件を満たせるなら、SOLARIS proの調整機能と外形を確認すると、机と組み合わせた試し方を具体化できます。

参考資料