A1図面を折らずに保管する|5段マップケースの内寸と搬入を確かめる

A1図面を折らずにしまうため、A1-5Wの袋を含めた内寸照合、5段の分類、開いた奥行1276.5mmと作業位置、重量表記の差と完成品の搬入条件を解説します。

A1図面を折らずに保管する|5段マップケースの内寸と搬入を確かめる

A1図面を広げるたびに、折り目を伸ばしたり、丸まった端を押さえたりしている。原本を平らなまま取り出せる場所があれば、打ち合わせの準備も片付けも変えられます。

A1-5Wは、A1図面を平置きできる5段のマップケースです。選ぶ際は、紙を入れる袋まで含めて引き出しに収まること、引き出した前で紙を扱えること、完成品を設置場所まで運べることを確かめます。閉じた本体が空き場所に入るだけでは、使い始められるとは限りません。

本体の外寸は幅978×奥行740×高さ415mm、引き出し内寸は幅889×奥行642×高さ45mmです。まず最も大きな図面一式を手元に出し、次に置き場所を測ると、保管方法に合うか判断できます。

A1対応5段マップケースの商品仕様を確認する

袋と見出しを含めた寸法で、平らに収まるか決める

A1用紙は594×841mmなので、長辺841mmを引き出しの幅889mm側へ向けて置くと、幅方向も奥行方向も寸法上の差は48mmです。これは両側を合わせた余裕で、片側に48mmずつ空くという意味ではありません。

図面を透明袋へ入れたり、台紙を添えたりすると、用紙より外形が大きくなります。手持ちの一式を保管時の状態にし、袋の接着部分や外へ出る見出しも含めて測ってください。たとえば外形880×630mmの袋なら、内寸との差は幅9mm、奥行12mmに縮まります。数字上は収まっても、端をつまんで抜く余裕まで大きいとはいえません。

丸めていた図面は、広げた際の反りも見ます。反った端を押し込まないと閉まらない束は、平置きの利点を生かしにくくなります。すでに強い折り癖がある紙が、収納するだけで元に戻るとは考えず、今後折り増やさない保管先として選びます。

内高45mmも、紙を45mmいっぱいまで積める目安にはしません。クリップや袋の重なりは部分的に高くなり、同じ枚数でも束の厚さが変わるためです。よく使う一束をそのまま持ち上げ、途中の図面を抜いて戻せる分量に分けます。

紙の厚さから「一段何百枚」と計算すると、取り出しやすさと引き出しの荷重条件が抜け落ちます。確認した資料から収納枚数や引き出し耐荷重は確定できなかったため、大量収納が前提なら必要量を示して適否を確認します。図面を一枚ずつ平らに置ける寸法と、束を日常的に扱える容量は、分けて判断してください。

5段は案件の置き場所を固定し、改訂状態は束に付ける

引き出しが5段あっても、必ず5案件に一段ずつ割り当てる必要はありません。案件によって図面量が違うなら、大きな案件へ二段を使い、少量の案件は区分を明示して一段にまとめる方法があります。実際の束を並べて、量に合わせて配分します。

戻す場所が変わりにくい分類を選ぶのがポイントです。たとえば上から、案件Aの意匠図、案件Aの設備図、案件B、共通の標準図、返却確認用という割り当てが考えられます。これは一例なので、図面を探す際に最初に思い浮かべる案件名や用途を基準にしてください。

「作業中」「確認待ち」「完了」だけで段を分けると、進捗が変わるたびに同じ図面の保管先が移ります。複数の担当者が使うなら、案件の引き出しは固定し、束の見出しへ改訂番号や確認状態を付ける方が、戻す先を共有しやすくなります。

同じ案件の旧版と最新版を残す場合も、一緒に重ねて順番だけで区別しません。別の袋にまとめ、見出しを読んで選べる状態にします。色を使う場合は案件名や改訂番号も併記すると、色の意味を覚えていない人でも照合できます。

返却確認用の場所を設けるなら、そこから正式な引き出しへ戻す担当者と時期も決めます。置いたままの図面がたまるなら、その一段を増やす前に、返却の確認が滞っていないかを見直します。収納量に余裕を残すことは、未処理の図面を隠すこととは分けて考えましょう。

開いた奥行1276.5mmに、紙を扱う場所を加える

生興の2026年総合カタログでは、A1タイプの引き出しを開いた状態の図に奥行1276.5mmが示されています。閉じた奥行740mmとの差は536.5mmです。背面の位置を決めたら、まずこの開いた外形を床に仮に示すと、向かいの机や家具との関係が分かります。

ただし1276.5mmを確保すれば、正面で作業できるという意味ではありません。そこには、図面を両手で持つ人の立ち位置や、引き出しの横へ回る空間も必要です。通路の途中へ置くなら、開いている間に人がどこを通るかも配置図に入れます。

新聞紙や不要な大判紙を図面に見立て、予定位置から持ち上げて、近くの机へ移す動作を試してみてください。机へ着くまでに椅子の背や荷物へ紙の端が触れるなら、収納本体の向きだけでなく、紙を広げる机の場所も調整します。

本体は高さ415mmの低い形です。机と同じ高さで出し入れする収納ではないため、日々使う段を決める際は、利用者が上段から下段まで扱う姿勢も試します。頻繁に読む図面だけ作業用コピーを机へ持ち出し、原本を戻す運用も選択肢です。

高さを変えたい場合、同カタログには専用ベースA1-B1とスタンドA1-S1があります。スタンドはマップケース一台のみ使用可能とされているため、複数台を載せる計画には流用しません。追加部材を使うなら、組み合わせ後の高さと設置条件を含めて配置を決めます。

広い天板があっても、確認した資料だけで日常の作図台としての適性までは判断できません。重い機器や資料を上へ積む前提にせず、平置き保管と図面を広げる作業台をそれぞれ確保すると、収納を開けたまま作業し続ける場面を減らせます。

完成品は、梱包寸法と納品方式で搬入を詰める

A1-5Wは完成品として案内されています。現地で小さな部材から組み立てる家具ではないため、設置場所だけでなく、そこへ至る経路が重要です。販売ページの梱包寸法は幅998×奥行760×高さ435mm、梱包数は一つです。

入口の幅を測ったら、廊下の曲がり角、扉を開いたときに残る間口、エレベーターの入口と庫内を続けて確認します。直線の通路を通れても、次の扉へ向きを変える場所が不足することがあります。経路の寸法と写真を用意すると、配送側と同じ場所を見ながら話を進められます。

重量の表示には差があります。2026年9月13日に確認した販売ページは本体66kg、梱包58.4kgでしたが、生興の2026年カタログは本体56.5kgです。搬入の手配には軽い数値をそのまま使わず、注文する現品の本体重量と梱包重量を販売店へ照合してください。

その際は重量だけでなく、どこまで運んでもらえるかを一緒に確定します。販売ページではメーカー直送エリアとそれ以外で納品条件が異なり、商品内の配送案内画像では直送エリア外はエレベーターの有無にかかわらず軒先一階渡しとされています。完成品であることと、希望位置への設置まで含むことは別です。

受け取り後に社内で何とか運ぶ前提にせず、希望する階と部屋、開梱の要否、階段区間、搬入時間の制約を注文前に伝えます。配送条件が合わなければ、設置を含む手配を検討します。品切れ表示のある時点では、再入荷の見込みと納品条件が分かってから受け取り日を組んでください。

A1マップケースの商品ページ

出した図面は、一束ずつ照合して元の場所へ戻す

錠付きの収納でも、誰がどの図面を持ち出したかまでは分かりません。共有するなら鍵の保管先を決め、持ち出す束の案件名と改訂番号、持ち出し先を簡単に残します。担当者が不在でも、空の引き出しを見て図面の所在を追えるようにするためです。

打ち合わせ後は、広げた机の上で一束ずつ確認してから戻します。別案件の紙が混ざっていないか、書き込みを反映すべき図面がないかを見て、元の袋と引き出しへ戻します。何束も重ねて収納前へ運び、そこで振り分けるより、紙を広げられる机で照合する方が分類を保ちやすくなります。

原本を持ち出す必要がない作業では、コピーや社内で管理する電子データを使う方法もあります。その場合も、紙の最新版と電子側の版が一致するかを担当者が確認します。収納場所を整えることと、どの版を使うかを決めることを組み合わせて運用してください。

A1-5Wを選ぶ前に揃えるのは、袋入り図面の外形、5段への割り当て、開いた状態と作業位置を含む配置、設置までの搬入手配です。この四つがつながれば、図面を折らずにしまい、必要な一束を取り出して戻す場所として導入を判断できます。

マップケース A1サイズ 5段 A1-5W 商品ページ(オフィスコム)

仕様確認:2026年9月13日。生興2026年総合カタログ・マップケース(385頁、PDF)と販売ページを参照しています。