停電時の事務所を照らすランタンは何台必要?367ルーメンを実地確認

防災ランタンの明るさと必要台数を、停電時の使用場所で決める手順。367ルーメン、点灯時間、単1電池3本、配置と点検を照合します。

停電時の事務所を照らすランタンは何台必要?367ルーメンを実地確認

停電用のランタンを一台備えても、受付、会議室、待機場所のどこまで照らせるかは分かりません。明るさの数値だけで人数分を購入すると、必要な場所に光が届かなかったり、同じ場所へ多く置きすぎたりします。

この記事では、停電時の照明を備蓄する総務・BCP担当者へ、HIGHで367ルーメンのLEDランタンを候補にする手順を説明します。照らす場所を役割で分け、実地確認と連続点灯時間から台数を決めます。

停電後に照らす場所を役割で分ける

最初に社内の防災計画を確認し、停電後も人がとどまる場所と、担当者が確認する場所を平面図へ示します。受付、待機場所、連絡担当の机、備蓄品を扱う場所など、据え置きの光が必要な地点を分けてください。

避難経路を照らす常設の非常用照明や誘導灯と、持ち運べるランタンは役割が異なります。ランタンを建物設備の代わりにせず、停電時の避難と設備に関する判断は建物管理者の計画を優先します。

懐中電灯で移動経路を照らす担当と、ランタンで一つの作業場所を照らす担当も分けます。一台を持って部屋間を移動する前提にすると、元の場所が暗くなるためです。

ランタンで解決しない場面を先に外す

東京都の備蓄資料では、ランタンは室内を照らす用途、懐中電灯は向けた方向を照らす用途として整理されています。ランタンの候補数を考える前に、歩きながら瓦礎や床の状態を確認する人、両手を使う人、部屋にとどまって作業する人を分けてください。

移動担当には懐中電灯やヘッドライト、定点にはランタンというように、光源を使う人の動きで分けます。この商品は置き型の作業灯としては候補にできますが、手をふさがず移動する用途の代わりにはなりません。

また、ランタンが解決するのは人の視界の確保です。停止した通信機器や医療機器、排煙や給水などに電力が必要なら、非常用電源の計画と切り分けます。停電後に継続する業務が先に決まっていなければ、ランタンの配置も決められません。

一台で照らせる範囲を管理下で試す

単1電池式のLEDランタン は、HIGH時の明るさが367ルーメンです。ただし、ルーメンは光源から出る光の量を示す値であり、机上の文字や床面をどこまで見分けられるかを直接示す寸法ではありません。

施設管理者の立ち会いなど安全を確保できる方法で、候補場所の照明を落として実物を試します。避難設備を無効にしたり、暗い階段や通路で単独試験をしたりしません。停電を模擬できない場合は、暗くできる会議室で机上作業だけを確認します。

ランタンを予定位置へ置き、連絡先を読む、名簿へ記入する、備蓄箱の表示を探すといった実際の作業を行います。見えにくい場所が残ったら、一台を高い場所へ移すのではなく、安定した位置へ追加する案を試してください。

HIGHとLOWは別の使い方として比べる

商品はHIGH、LOW、点滅を切り替えられます。商品ページに明るさが示されているのはHIGHの367ルーメンで、LOWのルーメン値は記載されていません。

HIGHでは予定する作業ができるか、利用者の目へ直接光が入り続けないかを確認します。次にLOWへ切り替え、同じ配置で読める物と読めない物を記録してください。LOWをHIGHの一定割合の明るさと推測しません。

点滅モードを通常の室内照明として使う前提にはしません。使う場面が防災計画で定められている場合だけ、その目的と操作担当を確認します。切り替え順序と消灯方法は、明るい平常時に全担当者が試します。

必要時間を16~20時間と照合する

アルカリ電池使用時の連続点灯時間は、HIGHが16~20時間、LOWが38~42時間と案内されています。幅を持つメーカー値なので、HIGHなら必ず20時間使えるとは計画しません。

停電発生から避難または待機を終えるまで、各場所で照明が必要な時間を防災計画から見積もります。途中でHIGHとLOWを切り替える運用なら、どの作業をどちらで行うかを訓練で決めます。二つのメーカー値を足して一組の電池で使える時間にすることはできません。

使用条件や電池の状態で結果が変わる可能性があります。必要時間に余裕を持てない場合は、交換用電池、別の照明手段、運用時間の見直しを含めて計画します。

単1電池は一台につき3本で数える

電源は単1電池3本で、電池は商品に付属しません。配置案が四台なら、一回分は12本です。

4台 × 3本 = 12本

交換用を何組置くかは、必要な点灯時間と社内の備蓄計画から決めます。ランタンだけの本数を数えず、電池の種類、1台あたり3本、配置台数、交換用の組数を同じ台帳へ記録してください。

新旧、銘柄、種類の異なる電池を混ぜることは避け、ランタンと電池の説明書に従います。電池を本体へ入れて保管するか別にするか、交換時期や液漏れの確認方法も、メーカーの案内と社内ルールで統一します。

幅86mmの設置面から周囲を確認する

本体外寸は幅86×奥行86×高さ184mm、電池を含まない商品重量は0.395kgです。小さな設置面でも、書類の上、傾いた棚、椅子の座面、通路の床へ仮置きしません。

予定する机やカウンターで、操作するときに倒れず、光源を布や紙で覆わず、飲み物や水がかからない位置を決めます。商品ページには防水性能が示されていないため、水回りや屋外で使えるとは推測しません。

複数台を同じ部屋へ置くときは、すべてを一か所へ集めず、作業者の手元と部屋の出入り口付近など、役割ごとの位置を試します。ただし、避難経路や誘導表示をランタン本体でふさがないよう建物管理者へ確認します。

保管から回収までを停電訓練に含める

保管場所は、停電後に暗い廊下を進まなくても担当者が取り出せる位置にします。ランタン本体、必要な単1電池、配置図、点検記録を同じ区画で確認できるようにしてください。

訓練では、保管場所から取り出し、決めた地点へ配置し、HIGHとLOWを切り替え、終了後に回収するところまで行います。点灯できたことだけでなく、担当者不在時の代行、足りなかった場所、電池を交換した時刻を記録します。

使用後の電池を未使用品として戻しません。液漏れ、変形、異臭がある電池や、割れや操作不良のある本体は使用可能な備蓄から分け、電池メーカー、自治体、販売元の案内に従って扱います。

商品仕様は配置と備蓄本数の判断に使う

  • 外寸: 幅86×奥行86×高さ184mm
  • 重量: 0.395kg
  • 電源: 単1電池3本(別売)
  • 点灯モード: HIGH、LOW、点滅
  • 明るさ: HIGH 367ルーメン
  • 連続点灯時間: HIGH 16~20時間、LOW 38~42時間(アルカリ電池使用時)
  • 材質: ABS樹脂、AS樹脂

点灯モードと本体形状を商品画像で確認する

必要な場所と時間を照らせれば台数を決められる

必要台数は、一台で予定作業ができる範囲を実地確認し、その範囲で照らせない場所を一つずつ追加して決めます。さらに、選んだモードで必要時間を満たし、単1電池3本ずつを点検できることが条件です。

配置と電池管理を訓練で確認できたら、単1電池式LEDランタンを確認する と、停電時に作業場所を照らす選択肢を検討できます。

参考資料