使うときだけ作業面を増やすネストデスク

必要なときだけ補助机を出したい人へ。大小独立のネストデスクを例に、75mmの天板高差と約45mmの収納隙間、横置き・L字の配置、収納前に片づける物を解説します。

使うときだけ作業面を増やすネストデスク

普段は小さな机で足りるけれど、書類を広げる時間だけもう一つ置き場所が欲しい。ネストデスクは、大小の机を重ねておき、必要なときに小さい机を出して使う方式です。大きな机を常設する代わりに、作業中と片づけた後で床の使い方を変えたい場合に候補になります。

メラミンネストデスク ONDK-0072 は、幅900×奥行400×高さ750mmの主机と、幅840×奥行350×高さ675mmの補助机の組み合わせです。補助机にはキャスターがあり、二台は独立しています。ここではナチュラルを対象に、主机をPC用、補助机を紙や道具の一時的な作業面として使う案を考えます。

選ぶときの要点は、二枚の天板を同じ高さの一枚として扱わないことと、補助机を戻す前に片づける物を決めることです。常に大きな機器を載せたままにしたい使い方では、収納できる利点が生きるかを先に見直します。

引き出す棚ではなく、別の場所へ置ける小さい机

本品の大小の机は、固定されたレールでつながるキーボード棚とは異なります。小さい机を主机の下から出し、横へ並べたり、L字になるように置いたりできる構成です。机の正面だけに作業面を増やしたいのか、横へ分けたいのかで使い方が変わります。

例えば普段のPC作業は主机で行い、請求書とノートを広げる時間だけ補助机を横へ出す方法があります。入力する面と紙を置く面を分けられるので、書類をキーボードの上へ重ねずに済む配置を考えられます。ただし、補助机を出す側に床の空きがあることが条件です。

右側の収納から資料を取るなら右へ、左側で紙を扱うことが多いなら左へというように、補助面の位置を作業の流れへ合わせられます。左右専用のL字天板を購入時に選ぶ方式と違い、小さい机そのものの置き場を変える考え方です。天板を左右へ組み替える機構がある、という意味ではありません。

主机の前へ出す場合は、入力機器用の面として使う案もあります。しかし、出した位置をレールの途中で固定する引き出しではないので、独立した机として脚元を含めて配置します。使う位置で止めたとき、主机へ近づく動きや椅子の出入りが成り立つかが判断になります。

ネストという言葉だけで、補助机を出したままでも部屋が狭くならないとは考えないでください。小さく重ねられるのは、使っていないときの利点です。まず、どの作業のために、どちら側へ出すのかを決めると、収納機能を必要とする理由が明確になります。

高さ750mmと675mmは、別々の作業面として使う

主机と補助机の天板高の差は、750−675=75mmです。横へぴったり並べても段差が残るので、大きな一枚の机へ延長する形にはなりません。面ごとに載せる物や作業を分ける用途から考えます。

例えば、主机の画面を見ながら、低い補助机へ置いた資料を読む使い方なら、天板が同じ高さである必要はありません。一方、大判の図面を二枚の天板へまたがせ、どこでも平らに書き込みたいなら、段差が妨げになります。その用途では、同じ高さの補助机や広い一枚天板を比較します。

補助机の上で筆記したい場合は、高さ675mmが普段の椅子と合うかを見ます。主机の750mmに合わせて座ったまま体を横へ向けると、手元は75mm低くなります。紙を読むだけなら気にならなくても、長く書き込む場合は椅子や体の向きを変えたいことがあります。

試す際には、今の椅子で主机側の入力と、補助机側の筆記を続けて行う場面を想定します。二つの高さを示した仮の面で手元の位置を比べる方法はありますが、無理に物を積んで不安定な作業台を作らず、高さの目安を確認する用途にとどめます。判断したいのは、同じ座り方で両方を使うのか、補助面は置き場所に絞るのかです。

また、高さを調整して二面をそろえる機能は確認していません。主机の脚元にはアジャスターがありますが、机を水平に整える調整と、75mmの高さ差をなくす調整は別です。補助机のキャスターを外して机高を変えるなど、部品を省いた使い方も前提にしません。

二つの高さを受け入れられる仕事なら、主机と補助机の役割をはっきり分けられます。高さをそろえることが必須なら、収納性を優先してこの方式へ合わせるより、天板を連続させられる構成を選ぶほうが目的に合います。

収納時の隙間は約45mmで、天板高の差とは違う

収納時の説明画像では、重ねたときの隙間が約45mmと示されています。天板高の差75mmには上側の天板や構造部分が関係するため、75mmまでの物を載せたまま戻せるとは考えないことが大切です。

ここで最初に分けたいのは、補助面へ出す物のうち、使い終わったら必ず別の場所へ戻す物です。開いたノートパソコン、立てたファイル、積み上げた資料などは、収納時の低い隙間と両立する置き方ではありません。補助机をしまうなら、それらを先に片づける段取りになります。

薄いキーボードや閉じた機器でも、本体の厚さだけで判断しません。傾斜用の脚、後ろへ出たコネクター、ケーブルの曲がる部分、上に残すマウスなどを含め、戻すときにいちばん高い場所と引っ掛かる場所を見ます。約45mmは、どんな周辺機器でも収納できる互換性の保証ではありません。

例えば機器の本体が隙間より薄くても、後ろへ伸びるコードが主机のフレームに触れるなら、そのまま押し込む方法は選べません。機器を別の場所へ戻すか、接続を外して整える方法を考えます。補助面を頻繁に出し入れするなら、毎回外す物を少なくできるかが使い方を左右します。

書類を一時置きする目的なら、仕事の終わりに書類をファイルへ戻してから机をしまう流れを作れます。逆に、未処理の紙を何日も積んでおく場所にしたい場合は、補助机を収納できる時間がなくなるかもしれません。机を買う前に、未処理資料の置き場を別にするのか、補助面を常設するのかを決めます。

常設する物が多いなら、ネストの収納機能を使わない二台の机として比較することになります。それでも用途に合う場合はありますが、片づけ後に床を空けることが目的なら、補助机の天板を戻せる状態にできるかが選定条件です。

横置きとL字置きを、椅子を動かすところまで比べる

配置を試す際は、主机の900×400mmと、補助机の840×350mmを別々に床へ示します。初めから二台を一つの長方形として描くのではなく、主机を置いた後に補助面を必要な側へ動かして比較します。

横へまっすぐ並べる案では、机を並べる方向によって必要な幅が増えます。幅方向へ端同士を並べる単純な配置なら、天板幅だけの合計は900+840=1740mmです。ここへ人の出入りや周りの家具との余地を足す必要があるので、重ねたときの幅900mmだけで部屋への適合を判断しません。

L字に置く案は、椅子の横に資料面を作りやすい一方、その側からの出入りが変わります。主机へ向かって座り、体を補助面へ向け、椅子を引いて立つ一巡を試します。入口が補助面の側にあるなら、出入りのたびに机を避ける形にならないかを見ます。

商品寸法図では、補助机の脚部の奥行が360mmと示され、天板の350mmより大きくなっています。床では天板の輪郭だけでなく、脚とキャスターの範囲も使います。狭い場所へ置く場合は、この下側の出方も配置へ含めます。

脚には横桟や補強のフレームがあるため、天板下が全面空いている机ではありません。寸法図の途中の高さを、床からの自由な膝上空間へ読み替えないようにします。椅子を回して補助面へ向く場合には、膝だけでなく椅子の脚や足先が横桟と重ならないかを照合します。

左右の両案で椅子の動きが窮屈なら、補助机を少し離して資料置き場にするか、展開する方向を変えます。常に手を伸ばす筆記面として使うのか、取り出した資料を一度置く面なのかでも、近さの条件は異なります。置ける床面積と、座って使える作業面を分けることが要点です。

キャスターで動かす補助机も、使う位置では止める

メーカーのONDK-0072組立説明書では、主机へアジャスターを取り付け、補助机へロック付きキャスター2個とロックなし2個を取り付ける構成を確認できます。二台の机を別々に組み立てる形で、主机へ連結して固定する手順ではありません。

使うときは、補助机を必要な位置へ出してから、キャスターのロックを含めて状態を整えます。書類へ書き込む面として使う場合、机が動かない位置で作業できることが重要です。ただし、ロックがあることだけで、どの床でも動きや揺れがなくなるとは保証できません。実際の床と組み立て状態で確認します。

キャスターは、補助机を取り出すための移動に役立つ構成です。一方、荷物を載せて室内を運ぶ運搬台として扱えるという根拠にはしません。天板上の物を整え、つながったケーブルを引かない状態で位置を変えることを、出し入れの段取りに含めます。

耐荷重は主机・補助机ともそれぞれ25kgと掲載されています。二台分を足して、一方へ50kg載せられる意味ではありません。二面に分けて物を載せる場合も、それぞれの天板に載る機器、台座、資料などを合計します。天板へ収まる大きさであっても、重量条件は別に照合します。

モニターアームなどのクランプを付けたい場合も、メラミン天板という素材名や耐荷重だけで適合を決めないでください。今回確認した資料では、クランプの取り付け条件は分かりません。天板の端や裏側の形と、アーム側の指定を照合する必要があり、本稿では取り付け可能とは扱いません。

補助面を空けて戻せる仕事なら、収納性を生かせる

ネストデスクは、出して使う時間と戻して床を空ける時間の両方があると、選ぶ理由が明確になります。主机に普段の仕事をまとめ、補助机にはその時間に必要な資料を出し、終われば戻すという流れです。

例えば、一週間のうち紙を広げる日だけ補助机を出すなら、毎日の基本配置を小さく保つ案になります。毎日使う場合でも、終業時に机上を片づけて重ねられれば、仕事後にその場所を別の用途へ使えます。これは使い方の提案であり、どの部屋でも同じ面積が空くという保証ではありません。

反対に、補助机をずっと出したままにしないと物が収まらないなら、二台を常設する床面積が必要です。段差のない広い作業面が欲しい場合や、何も片づけずに収納したい場合は、他の机の構成も比べます。収納機能の有無だけで選ばず、仕事の終わりに残る物から判断してください。

ONDK-0072の商品ページで二台の寸法・収納隙間・脚部を確認する ときは、収納時と展開時の配置案を並べて照合します。二つの高さを別の役割へ使い、補助面を戻せる段取りが組めることが、必要なときだけ作業面を増やす条件です。