デスクの下にワゴンを入れたいのに、天板裏の引き出しや補強材に当たってしまう。そんなときは机を高くする前に、ワゴンが通る場所の最も低い部分を測ります。天板上面までの高さでは、収納できる本体高を判断できません。
候補の一つは、高さ567mmのスチールワゴンSC 3段
です。ただし、低い本体だけで選ぶと、奥行やキャスターの動く方向、ファイルの収め方で困ることがあります。机下を前後に出し入れでき、使う物が3段の内寸に収まるかまで一緒に見ます。この記事では3段タイプのホワイトを対象にします。
机の高さではなく、ワゴンが通る高さを測る
最初に測るのは、床から天板の裏までではなく、予定位置にある最も低い部材までです。浅い引き出し、補強用の横桟、配線トレーが下がっていれば、その下端が基準になります。ワゴンを置く奥側だけでなく、手前から入れる途中も確認してください。
例えば、通過経路の最小高さを590mmと実測した机を考えます。高さ600mmのワゴンは通りませんが、567mmの本体なら寸法上の差は590−567=23mmです。この差があることで、低型を候補に残せます。ただし、23mmはメーカーが指定した必要な隙間ではなく、この机を仮定した計算結果です。寸法図には多少の誤差があるとの注記もあり、ぎりぎりの数値だけで購入を確定しません。
マットを敷く場合は、ワゴンが乗る面から測ります。奥では床に乗り、出す途中でマットへ乗り上げる配置なら、その途中で本体上面が高くなることも考慮します。垂れたケーブルを指で持ち上げた状態だけで「入る」とせず、普段の配線の位置で通せるかを見ます。
低い部分が机の片側にしかないなら、反対側へ置くと今のワゴンを使える場合もあります。一方、固定の引き出しが全幅にわたって下がっている机では、置く側を変えても高さ不足は解消しません。先に妨げになる場所を特定すると、買い替える必要があるか、配置変更で足りるかを分けられます。
昇降式の机では、現在の高さだけを基準にしないでください。普段使ううちで最も低い位置にしたときも、机下の部材と収納が干渉しない条件が必要です。ワゴンを入れるためにいつもの設定へ戻せなくなるなら、机外の収納も比較対象になります。
前後にしか動かないので、出し入れする線を先に決める
SCの3段ワゴンは、幅396×奥行577mmです。商品説明ではキャスターで前後方向へ動かせますが、左右には動かないと明記されています。いったん机下へ入れてから横へ滑らせて端へ寄せる、といった使い方は前提にできません。
置く場所は、机の正面からまっすぐ出し入れできる側を選びます。入口は中央しか空いておらず、奥へ入れた後に横移動しないと収まらない机には、その経路のままでは合いません。車輪付きというだけで、一般的な全方向キャスターのワゴンと同じ動きを期待しないことが大切です。
試すなら、幅396×奥行577mmの範囲を紙などで床に示し、机の前端から後ろの幕板までを比べます。これは置き場所を考える編集上の方法で、実物の移動試験ではありません。奥行が深い分、後ろの幕板に当たって前へ出ないか、手前の取っ手に手を入れられるかが確認点になります。
椅子を普段の位置へ戻し、座る・立つときの足の動きも合わせます。幅だけ収まっていても、ワゴンの前に椅子の脚があると引き出しを開けられません。左に置く案と右に置く案では、ワゴンを引き出すために椅子を逃がす方向まで変わります。利き手だけでなく、その席で空けられる側を選んでください。
引き出しを最大まで開けたときの張り出し寸法は、確認した商品ページと寸法図には記載がありません。下段内寸の奥行527mmを、そのまま前方へ必要な距離に置き換えることはできません。前方が狭い席は、販売元で開放時の寸法を照合するか実物を試すまで、設置を確定しない範囲です。
一方、本体の直進経路を取れないことは、掲載仕様だけでも判断できます。開放寸法の確認を待つ前に机横への配置を比べ、横移動が欠かせないなら別のキャスター構造を選ぶ、という順序で候補を絞れます。
低い本体にA4ファイルをどう収めるか
下段の内寸は幅317×奥行527×高さ295mmです。商品にはA4ファイル収納の案内がありますが、A4の長辺を高さ方向へ立てられるという意味にはしません。A4用紙の長辺297mmだけでも、内寸高295mmを超えます。表紙や見出しを含めれば、さらに外寸が大きくなることがあります。
例えば、表紙込みで縦310×横240×厚さ50mmのファイルを使うと仮定します。310mmの辺を上へ立てる向きは不可ですが、その辺を引き出しの幅方向に、240mmを高さ方向に置けば、寸法上は幅317mmと高さ295mmの中へ入る候補になります。背表紙の向きが変わるため、その姿勢でも必要な一冊を探せるかが次の判断です。
この例では幅方向の差が7mmしかありません。端が出た見出しや表紙の膨らみを含め、実物の最大寸法で照合します。箱に入る数値だから出し入れも快適だとは決めず、持つ部分や傾ける動きも残せるかを見てください。幅の広いファイルを混ぜる場合は、小さい一冊だけを基準にしません。
奥行527mmをファイルの厚さで割った数も、そのまま収納可能冊数にはできません。仕切り板の占有、金具の張り出し、抜き差しの空きがあるからです。まず向きをそろえて並べられる対象を選び、頻繁に使う数冊を取り出せる量にします。書類を入れて厚くなった状態で比べることが必要です。
背を縦に立てたまま一覧したい、大きな見出し付きファイルの向きを変えたくない、という使い方なら、高さだけを下げた机下ワゴンへ合わせるより、別のファイル収納へ分けるほうが目的に合います。低い机に入ることと、現在のファイルの使い方を変えずに収納できることを、別々に判定します。
寸法の対応はSC 3段ワゴンの外寸・引き出し内寸図で確認できます。図の本体幅を、収納幅として使わないようにしてください。
上段75mmと中段114mmを、しまう物で使い分ける
上段と中段は、どちらも内寸幅328×奥行442mmですが、高さが異なります。上段は75mm、中段は114mmです。3段あるから均等に仕分けるのではなく、まず厚みのある物を取り出して、どちらへ戻せるかを比べます。
例えば高さ90mmの小物ケースなら、上段には入りません。中段は高さの数値に余地がありますが、ふたを閉じたケースの外寸、つまみ、束ねたケーブルの膨らみまで含めて判断します。収納用品に記載された容量より、普段の状態で何mmになるかが役立ちます。
上段には整理用のペントレーがあります。ペンなどを分けるには使えますが、トレーを使った部分も引き出し内寸すべてが空いているわけではありません。細い文具をトレーへ、かさばる充電器やポーチを中段へ、といった振り分けを考えると、取り出すたびに小物を積み直す使い方を避けられます。
よく使う物をすべて上段へ集めたい場合も、まず高さで入らない物を除きます。中段へ移すと取りにくくなるなら、机下のどの位置で引き出すかも見直します。低型へ替えて入るようになっても、日中使う道具を戻せないなら、机上の片付けは進みません。
本品は一度に全段を施錠するオールロック錠です。個人の文具とファイルをまとめる使い方には合わせやすい一方、上段だけを常時共用で開けておきたい場合は、収納物を分ける必要があります。ここでも段数だけでなく、誰がどの段を使うかを決めてから割り当てます。
重さを確認し、天面を空けて机下へ戻す
耐荷重は上段・中段が各10kg、下段が20kgで、寸法図には等分布との注記があります。紙の重量だけでなく、ファイルの表紙や金具、ケースを含めて、入れる段ごとに確認します。下段へ多く入れられるからといって、重量を一か所へ集中させる使い方まで認められるわけではありません。
本体重量22.40kgは、収納できる荷物の上限を示す数値ではありません。また、各段の上限を足した40kgをワゴン全体の耐荷重として使うことも避けます。確認した資料には天面と本体全体の耐荷重が示されていないため、重い機器を載せる用途には、この情報だけで適合を判断できません。
天面はフラットですが、低い机の下へ戻す用途では、そこを常設の物置に数えないほうが計画を立てやすくなります。本体が通る高さでも、上に置いたポーチや紙束まで一緒に入るとは限りません。使った道具は段の中へ戻すか、机上の定位置へ置いてから収納します。
最終的に残したいのは、机下の最小高さに余裕があり、正面から出し入れでき、ファイルも使える向きに収まる配置です。足元や開閉の場所を取れない場合は、低型という理由だけで押し込まず、机横や別の収納場所へ分けます。
スチールワゴンSC 3段の商品仕様と選択肢
を照合するときは、2段タイプとの取り違えを避け、3段の本体高と内寸を一組で確認してください。