フリーアドレスでは、ノートパソコンだけでなくスタンドも席ごとに運ぶことがあります。固定席向けの大きなスタンドでは、バッグへ入らなかったり、移動のたびに別の手で持つ物が増えたりします。
この記事では、ノートPCスタンドを毎日持ち運びたい人に向けて、折りたたみ時の収納寸法と、異なる机で同じ設置状態へ戻す手順を説明します。候補にするのは、折りたたみ時に幅46×奥行290×高さ30mmとなるポータブルノートPCスタンド
です。
バッグには長さ290mmの収納場所を作る
折りたたみ時の外寸は幅46×奥行290×高さ30mmです。収納時は細長い形になるため、バッグの底だけでなく、ノートパソコン収納部の脇や縦長のポケットも候補になります。
まず、バッグの開口部から底まで290mm以上あるかを測ります。内側に収まる寸法が足りていても、ファスナーの開口が狭ければ出し入れできません。幅46×高さ30mmの断面が、ポケットの縫い目や中の仕切りへ引っ掛からないことも確認します。
ノートパソコンと同じ収納部へ入れる場合は、スタンドの金属部分が本体へ直接当たらないよう、別の細長いポーチや仕切りを用意します。画面とキーボードの間へ挟んだり、ケーブルと一緒に強く巻いたりせず、毎回同じ場所へ戻せることを収納条件にします。
272gを加えた持ち物一式で重さを確かめる
スタンドの重量は272gです。この数字だけで軽いと決めず、ノートパソコン、電源アダプター、マウス、書類など、普段持ち歩く物へ272gを加えた状態で試します。
一式をバッグへ入れ、自席から会議室や別のフリーアドレス席まで普段の経路を歩きます。片方の肩だけへ負担が集中する、バッグが傾く、扉を開ける手が空かない場合は、スタンドを追加する前に持ち物やバッグを見直します。
収納場所は、重さだけでなく出す順番でも決めます。席へ着いたらノートパソコンより先にスタンドを取り出せる位置へ入れておくと、本体を机へ仮置きしてからバッグの底を探す必要がありません。
15.6インチだけで適合を決めない
商品ページでは15.6インチまでのノートPCに対応し、耐荷重は15kgとされています。使用する本体の画面サイズと重量を、メーカー仕様または社内の機器台帳で確認してください。カバーなどを付けたまま載せる場合は、その状態での重さを使います。
一方、商品ページには対応するノートパソコンの幅・奥行・厚みが示されていません。15.6インチ以下でも、本体形状や底面のゴム脚、画面を開いたときの重心は機種ごとに異なります。サイズ表記だけで必ず載るとは判断せず、使用機種を販売元へ伝えて適合を確認します。
スタンドには、ノートパソコンの厚みに合わせて調整するストッパーがあります。ただし、対応できる厚みの範囲は商品ページに記載されていません。ストッパーが本体を支えられること、端子や底面の吸排気口へ重ならないことを、導入前に実機で確かめます。
折りたたみ寸法を机上の設置寸法に使わない
幅46×奥行290×高さ30mmは、折りたたんだ状態の寸法です。机へ広げたときに必要な幅や奥行ではありません。幅46mmの空きがあれば使えると考えないでください。
商品ページには展開時の外寸が掲載されていないため、机上面への適合は数値だけでは確定できません。複数席へまとめて導入する前に一台で試し、普段使う机へスタンド、ノートパソコン、マウスを置きます。天板の端、デスクパネル、卓上コンセント、隣席との境界へ重ならない範囲を確認します。
フリーアドレス席の机が複数種類ある場合は、最も狭い机だけでなく、天板上に設備が多い席でも試します。どの席でも使えると断定せず、「この種類の机では使える」と対象を分けておくと、席へ着いてから設置場所がない事態を避けられます。
26度と30度は同じ作業で比べる
傾斜角度は26度と30度の二段階です。角度を上げると画面と本体キーボードの位置が変わるため、高い側を自動的に選ばず、同じ席と同じ作業で比べます。
最初は26度へ合わせ、普段使う文書や表計算画面を開きます。画面の見え方だけでなく、本体キーボードを使うなら手を置く位置も確認します。次に30度へ変更し、画面を見上げる、文字を読むために顔を近づける、手元が操作しにくいといった違いがないかを比べます。
長時間入力する席で本体キーボードの傾きが合わない場合は、外付けキーボードとマウスを使う方法もあります。ただし、その二つを毎日持ち運ぶと荷物と設置面が増えます。スタンドだけを携帯する運用で目的を満たせるか、入力機器まで含めた一式が必要かを分けて判断します。
画面の高さまで変えたいなら別方式と比べる
商品ページで確認できる調整機能は、26度と30度の傾斜と、ノートパソコンの厚みに合わせるストッパーです。画面の高さを独立して変える範囲は示されていません。そのため、画面位置を大きく上げることが主目的なら、このスタンドだけで目的を満たせると決めず、高さ調整式のスタンドや外付けディスプレイも候補にします。
厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」では、長時間のノート型機器作業では、作業内容に応じて外付けディスプレイを使うことや、小型機では外付けキーボードを使うことが望ましいとされています。スタンドで画面を傾けた結果、本体キーボードを操作しにくい場合は、角度を我慢して使うのではなく、入力機器を分離する構成が必要かを判断してください。
一方、外付け機器を席ごとに運ぶと、フリーアドレスで減らしたい荷物が再び増えます。持ち運びやすさを優先して二つの角度から合う方を選べるなら本商品を残し、画面と手元を別々に調整する必要があるなら別方式へ切り替える、という順で選ぶと目的を取り違えません。
席が変わっても同じ順番で再設置する
設置手順を固定すると、机が変わっても確認漏れを減らせます。
- 机上の安定した場所を空け、濡れや大きな段差がないことを確認する
- スタンドを広げ、26度または30度の決めた角度へ合わせる
- ノートパソコンの厚みに合わせてストッパー位置を調整する
- 本体を載せ、左右へ傾かず、底部のゴム脚が机へ接していることを確認する
- 画面を開き、スタンドが浮いたり滑ったりしないことを確認する
- 電源や周辺機器を接続し、ケーブルが本体やスタンドを引っ張らない経路へ置く
最初に使う一台では、26度と30度のどちらを標準にするか、ストッパーをどの位置へ合わせるかを記録します。利用者ごとに機種が違う場合は、別の人の設定をそのまま使わず、自分の機器で確認します。
移動するときは、先にケーブルを外し、ノートパソコンをスタンドから降ろして画面を閉じます。本体を載せたままスタンドを持ち上げたり、開いたスタンドとパソコンを重ねて運んだりしません。スタンドを折りたたみ、決めた収納場所へ戻してから席を離れます。
収納場所と試用できる席があれば候補にできる
このスタンドを候補にできる条件は、バッグに定位置を作って持ち物一式を毎日運べることと、使用機種を載せた状態で傾斜と設置面が実際の席に合うことです。画面と手元を別々に調整する必要があるなら、携帯性だけで本商品に決めず、別方式と比べます。
この二つを確認できるなら、商品ページでスタンドの形状と現在の販売状態を確認
したうえで一台から試し、使う角度と、席へ着いてから収納するまでの手順を決められます。