机の横へ幅400mmの作業面を足したい|脇机は高さと奥行を合わせる

机上へ資料を広げる場所が足りない担当者へ。幅400×奥行700×高さ700mmの3段脇机を例に、既存机との段差、追加天板の使い方、引き出し内寸と開閉空間の確かめ方を解説します。

机の横へ幅400mmの作業面を足したい|脇机は高さと奥行を合わせる

モニター、電話、キーボードで机上が埋まり、A3資料や帳票を広げる場所がない。机そのものを入れ替えずに作業面を増やすなら、天板付きの脇机を横へ置く方法があります。

ただし、幅400mmの面を足せば、そのまま一枚の広い机になるわけではありません。既存机と高さや奥行がずれると、書類をまたいで置きにくくなり、引き出しを開ける場所も必要です。この記事では、幅400×奥行700×高さ700mmの3段脇机を例に、追加する作業面と収納を別々に確かめます。

追加する面で行う作業を一つに絞る

最初に、現在の机で場所を取っている物を並べ、脇机へ移したい作業を一つ決めます。A3資料を開いて照合する、未処理と処理済みの帳票を分ける、電話機とメモを置く、といった具体的な使い方です。

床や空のテーブルへ幅400×奥行700mmの範囲を作り、実際の物を配置します。資料の端がはみ出さず、ページをめくる手の場所があり、現在の机との境目へ筆記する部分が重ならないかを見てください。

厚生労働省の情報機器作業ガイドラインは、作業面について、キーボード、書類、マウスなど作業に必要な物を適切に配置できる広さを求めています。幅400mmという数値だけで決めず、普段使う物が重ならない配置を作れるかで判断します。

高さ700mmは床から両方の天板まで測って比べる

候補にするLDCデスクの3段脇机 は高さ700mm、天板厚27mmです。既存机の商品名に高さ700mmと書かれていても、床の不陸、脚の調整、天板の反りなどで上面が完全にそろうとは限りません。

脇机を置く左右それぞれで、床から既存机の天板上面までを測ります。次に700mmの高さを箱や板で再現し、二つの面をまたいで定規を置いて段差を確認します。商品ページには、床の高低差に合わせる調整範囲の記載が見当たりません。高さを後から合わせられると推測せず、脚部の調整可否は販売元へ確認してください。

段差が残る場合は、紙を境目へまたがせない使い方に分けます。既存机をキーボードとマウス、脇机を資料閲覧というように、物を一方の面へ収めれば、紙の角が引っかかる場面を減らせます。

奥行700mmがそろっても前後位置を試す

候補の奥行は700mmです。既存机も奥行700mmなら前後をそろえやすい一方、机の配線口、巾木、壁のモールが張り出すと、脇机だけ手前へ出ることがあります。

床へ幅400×奥行700mmの輪郭を貼り、既存机の前端とそろえた場合、壁側へそろえた場合を比べます。前端が出れば椅子や通路へ近づき、前端をそろえれば奥側のコンセントを隠すかもしれません。外寸だけでなく、電源プラグを抜き差しでき、清掃時にも手が届く位置を選んでください。

脇机を左右どちらへ置くかも、利き手だけでは決めません。引き出しを開けたときに出入口や隣席へ張り出さず、既存机の袖、脚、配線とぶつからない側を選びます。

引き出しは外寸でなく内寸へ現物を合わせる

3段の引き出しは高さと奥行が同じではありません。商品ページで確認できる内寸は次のとおりです。

  • 上段: 幅318×奥行421×高さ59mm。括弧内の高さは98mm
  • 中段: 幅318×奥行421×高さ144mm。括弧内の高さは187mm
  • 下段: 幅318×奥行487×高さ185mm。括弧内の高さは286mm
  • 付属品: 最上段用ペントレー1個、中サイズと大サイズの仕切り板各1枚

括弧内寸法がどの範囲を示すかは、商品画像の寸法図と販売元の説明で確認してください。収納物の上端が引き出し内部の部材へ当たらない高さを知る前に、括弧内の大きい値だけで合否を決めないようにします。

文具はトレーを含む外寸、ファイルは見出しを含む高さ、箱はふたや取っ手まで測ります。上段には毎日使う薄い物、中段には小型の事務用品、下段には背の高いファイルという仮配置を作り、実物が引っかからず出し入れできるかを一段ずつ確かめます。

鍵付きでも施錠範囲は確認してから運用を決める

商品ページには「錠付き」とありますが、どの引き出しが施錠されるか、予備鍵が何本付くかは掲載情報だけで断定しません。購入前に販売元へ確認し、社内で保管を認める物と照合します。

鍵があっても、脇机を金庫や正式な機密文書庫と同じには扱えません。個人情報、契約原本、現金などは社内規程で指定された保管先を使います。日常文具や作業中の資料を残す場合も、利用者、鍵の返却時期、紛失時の連絡先を決めてください。

引き出し前へ椅子と体の動きを足す

床へ置く本体面積は幅400×奥行700mmですが、引き出しは手前へ動きます。商品ページには引き出しを最大まで開けたときの全体奥行が記載されていないため、販売元へ確認するか、同程度の収納で動作を再現します。

椅子に座ったまま上段を開く、体を横へ向けて下段の奥を見る、ファイルを持って立つ、引き出しを閉じる、という順序を試してください。開いた引き出しが椅子の肘やキャスターへ当たるなら、収納量があっても毎日の操作には合いません。

通路側へ引き出しが開く配置では、使用中に別の人が角へぶつかる可能性があります。引き出し前を共有通路と重ねず、開閉中に人が近づく場所なら設置側を変更します。

作業面を増やしても入力姿勢は元の机で整える

情報機器作業ガイドラインは、椅子の座面、机の作業面、キーボード、マウス、ディスプレイの位置を総合的に調整する考え方を示しています。脇机の追加は面積の不足を補う方法であり、固定された高さ700mmがすべての利用者へ合うことを意味しません。

キーボードを既存机、マウスを脇机へ分けると、天板のわずかな段差や左右の距離でも腕の位置が変わります。入力機器は同じ面へ置き、脇机は資料や電話など、頻繁な入力を伴わない役割から試してください。

椅子へ深く座り、足裏を床または安定した足台へ置いた状態で、肩を上げずに入力できるか確認します。追加した面を使うために体をひねり続けるなら、面積を増やすより、机上の機器配置や机そのものを見直します。

固定した作業面と動かせるワゴンを取り違えない

必要なのが「既存机と並べたまま使う天板」なら、同じ高さと奥行をそろえやすい脇机が候補です。一方、席替えのたびに収納を移す、使わないときは机の下へ戻す、といった運用なら、天板の連続性より移動しやすさを優先するデスクワゴンも比較対象になります。

候補商品の掲載仕様にはキャスターの記載がありません。購入後に簡単に移動できると見込まず、設置位置を固定して使う前提で、床清掃や配線変更の際に周囲へ手が届くかを確認します。頻繁な移動が必要なら、キャスター、ストッパー、収納時の高さが明記された別方式を選び、作業面を常設したい場合だけこの脇机を残すと判断がぶれません。

また、机と脇机を別々に動かす職場では、再配置のたびに前後位置や段差が変わります。レイアウト変更後に誰が位置を確認するかを決められない場合は、境目をまたいで資料を使う前提にせず、脇机の天板だけで完結する作業を割り当てます。

共用席では天板と引き出しの管理者を分けない

フリーアドレスや交代勤務で使う場合、天板は共用品でも、鍵付き引き出しに前の利用者の物が残ると次の人が使えません。個人専用の収納として割り当てるのか、備品だけを置く共用収納にするのかを先に決め、天板を使う人と鍵を管理する人が食い違わないようにします。

共用収納にするなら、使用後に戻す物の種類と定位置を決めます。個人専用にするなら、在席していない間も天板を共用してよいかを明確にします。作業面を増やす目的で導入したのに私物の置き場へ変わると、幅を確保しても資料を広げられません。導入後は収納量ではなく、予定した作業面が空いた状態に保たれているかで運用を見直してください。

組み立てと搬入は二つの梱包で考える

この脇机は購入者が組み立てる商品で、梱包は二つです。商品ページでは、梱包1が幅765×奥行455×高さ50mmで28kg、梱包2が幅430×奥行610×高さ730mmで23.7kgと案内されています。

梱包重量は完成品重量ではありませんが、受け取りと搬入に使う条件です。エレベーター、曲がり角、扉を通せるか、床へ安全に下ろせる人数と運搬方法があるかを確認します。完成位置の横幅400mmだけでなく、部材を広げ、工具を扱い、引き出しの開閉を確認できる組み立て場所も確保してください。

完成後は天板のがたつき、引き出しの動き、鍵の操作を空の状態で確かめます。収納物を入れたまま持ち上げて位置を合わせる運用にはしません。

天板の連続性と引き出し前が成立すれば候補になる

選定を分けるのは、既存机と高さ700mm・奥行700mmの面を使える位置にそろえられ、幅400mmへ予定する作業物が収まることです。さらに、引き出しを開けても椅子と通路を妨げず、収納物が各段の内寸へ合う必要があります。

この条件を実寸で再現できたら、幅400mmの3段脇机の商品画像と寸法図を確認する と、机を入れ替えずに作業面と収納を増やせるか判断できます。

参考資料