冬のコートが会社のロッカーに入らない|吊り下げ長さを測り直す

冬のコートが会社の個人ロッカーへ収まらない担当者へ。ハンガーから裾までの長さ、肩幅、厚みを測り、中央内寸と扉前の動作へ照合する方法を解説します。

冬のコートが会社のロッカーに入らない|吊り下げ長さを測り直す

会社の個人ロッカーへ冬のコートを掛けると、裾が下の棚や靴へ重なっていませんか。商品に「コート収納」と書かれていても、固定棚で内部が分かれていれば、衣類を垂らせる高さには限りがあります。

確認するのは洋服の着丈だけではありません。普段のハンガーへ掛けた状態で、フックの上端から裾までを測ります。この記事では、長さ、肩幅、厚みを1人用ワイドロッカーの内寸へ照合し、扉を閉められるか判断する方法を説明します。

今のロッカーで当たる場所を確認する

コートを普段どおり掛け、扉をゆっくり閉めます。裾が下段へ折れ曲がるのか、肩が側板へ押されるのか、袖やフードが扉へ挟まるのかを分けてください。

裾だけが当たるなら、必要なのは長い吊り下げ区画です。肩や袖が当たるなら、幅または奥行も不足しています。厚手のダウンコートと薄いジャケットでは結果が変わるため、年間で最もかさばる一着を基準にします。

ポケットへ手袋、折りたたみ傘、書類などを入れたままなら、取り出してからもう一度試します。衣類そのものが入らないのか、中身で膨らんでいるのかを先に切り分けます。

着丈ではなくハンガーから裾までを測る

衣類のサイズ表示にある着丈は、測る起点がハンガーパイプではありません。ロッカーに必要な高さは、実際のハンガーを使って次のように測ります。

  1. コートのポケットを空にし、前を閉じる
  2. 普段使うハンガーへ左右の肩を合わせて掛ける
  3. フックがパイプへ触れる位置の上端から、最も低い裾までを垂直に測る
  4. ベルトやフードのひもが裾より下がるなら、その先端まで含める

肩から裾までの着丈に、ハンガーのフック部分が加わるため、衣類の表示寸法より長くなることがあります。ハンガーを小さくして肩を変形させるのではなく、普段の組み合わせで測ってください。

肩幅と厚みは扉を閉めた状態で考える

左右は、ハンガー単体の幅ではなく、コートの肩や袖が自然に垂れた外端から外端までを測ります。肩パッドや厚い袖がある衣類は、ハンガーより外へ広がることがあります。

奥行方向は、背中側から前身頃、フード、襟の最も前へ出る部分までです。測るときに手で押しつぶすと、扉を閉めるたびに生地を挟む状態を見落とします。壁へ軽く触れる程度に自然に掛け、正面から扉が通る位置を想定します。

一着が収まっても、ジャケットとコートを重ねると厚みが増えます。毎日掛けるのは一着か、制服と上着の二着かを決めてから、まとめた状態で測ります。

中央区画の内寸へ三方向を照合する

候補の1人用ワイド スタンダードロッカー HK-TLK-S1 は、内部が上・中央・下の三つに分かれています。商品ページで確認できる主な仕様は次のとおりです。

  • 外寸: 幅455×奥行515×高さ1790mm
  • 内寸: 幅395×奥行440mm、高さは上から170mm、1200mm、190mm
  • 本体重量: 21.6kg
  • ハンガーパイプの耐荷重: 8kg
  • コートフックの耐荷重: 0.5kg
  • 網棚の耐荷重: 5kg
  • 錠: シリンダー錠、子鍵2本付き
  • 付属品: ハンガーパイプ、コートフック、網棚、タオル掛け付き鏡、傘立て、滴受け
  • 扉: 180度開くインセット扉、通気孔付き
  • 状態: 完成品、網棚は取り外し不可

衣類を掛ける中央区画は高さ1200mmです。測った吊り下げ長さがこれを超えるなら、裾を折る前提にせず、棚のない長い区画を持つロッカーを比較します。

幅395mmと奥行440mmも同時に照合します。ただし、商品ページからハンガーパイプの正確な位置や、扉内側の付属品を除いた有効奥行までは判断できません。測った衣類が内寸に近い場合は、販売元へ有効寸法を確認するか、一台で試します。

8kgにはハンガーとポケットの中身も含める

ハンガーパイプの耐荷重は8kgです。コートだけでなく、ハンガー、重ねて掛ける制服、衣類のポケットに残した物も含めて量ります。

衣類を掛けたハンガーごと体重計へ載せにくい場合は、人が持って量った値から本人の体重を引く方法があります。小さい荷物用のはかりを使うときは、そのはかりの計測範囲内であることを確認してください。

ハンガーパイプへ通勤バッグを掛けると、衣類を掛ける幅と耐荷重を同時に使います。バッグは中央区画へ追加せず、上段または別の施錠収納へ分けられるか考えます。コートフックは耐荷重0.5kgのため、重いバッグの定位置にはしません。

下段190mmへ靴が収まるか別に測る

コートの裾を中央へ収められても、下段の靴が網棚より上へ出れば干渉します。最も高さのある通勤靴を床へ置き、靴底から履き口までを測って、下段高さ190mmと照合します。

ショートブーツやハイカットシューズが収まらない場合は、中央区画へ押し込まないでください。網棚は取り外し不可なので、靴だけ別のシューズラックへ置くか、棚構成が違うロッカーを選びます。

長傘用の傘立てと滴受けは扉側にあります。濡れた傘と乾いた衣類が同じ内部へ入るため、実際に併用するなら水滴が衣類へ触れない位置と、滴受けを清掃する手順を一台で確かめます。

180度開く扉の前を実物大で試す

本体を置く床面だけなら幅455×奥行515mmですが、着替えには扉を開く前方と、衣類を持った人が立つ場所が必要です。商品説明では扉が180度開く構造とされています。

設置候補の床へ本体外寸をテープで示し、幅455mmの板や段ボールを扉に見立てて開く動作を試します。隣のロッカー、壁、ベンチ、出入口へ当たらず、開いた扉の前でコートをハンガーから外せるかを確認してください。

扉が大きく開いても、通路へ立たなければ着替えられない配置では使いにくくなります。ロッカー室を使う人数が同時に扉を開ける時間帯も再現し、一台の動作だけで判断しません。

子鍵2本の保管先を先に決める

シリンダー錠の子鍵は2本付属します。一方を利用者へ渡し、もう一方を管理者が保管するなら、予備鍵を誰が取り出せるか、紛失時にいつ利用を止めるかを決めます。

衣類が扉へ挟まった状態で無理に施錠したり、鍵を回して扉を引き寄せたりしません。扉が自然に閉まり、裾や袖が見えていないことを確認してから施錠します。

利用者が替わるときは、ロッカーを空にし、子鍵2本がそろっていることを管理台帳で確認します。前の利用者の衣類や名札を残さず、新しい利用者の最も大きいコートでも寸法を確認し直します。

通気孔を濡れたコートの乾燥機能と考えない

商品ページでは扉に通気孔があり、内部の換気を行えると説明されています。ただし、温風や強制排気で乾かす機能ではありません。雨や雪で濡れたコートを入れてすぐ施錠する運用まで適しているとは、商品ページから判断できません。

濡れた上着を持ち込むことが多い職場では、ロッカーへ入れる前に水分を落とし、広げて乾かせる場所を別に決めます。共用のコート掛けを使えない場合でも、利用者が衣類の湿りを確認してから収納するルールが必要です。通気孔の前をバッグや書類で塞がず、上着と濡れた傘を接触させない配置にします。

滴受けに水が残ったままでは、乾いたコートと傘を分けても同じ庫内で管理することになります。傘立てを使う職場は、利用者任せにせず、滴受けを確認して清掃する担当と時機を決めてください。濡れた衣類をすぐ収納しなければならない職場なら、収納寸法が合うだけでこのロッカーを候補にせず、乾燥場所を確保できる方式を先に選びます。

設置と固定方法を建物側の条件へ照合する

冬のコートが入るかを確認できても、背の高いロッカーを置く場所の安全確認は別に必要です。東京消防庁は、オフィス家具の固定に加えて、固定器具が外れた場合にも被害を受けにくいレイアウトを求めています。また、避難通路や出入口周辺へ転倒・移動しやすい家具を置かず、背の高い家具を人のいる場所から離すよう案内しています。

ロッカー前で着替えられることだけで設置場所を決めず、転倒した場合に扉や避難経路を塞がないかも確認します。休憩用の椅子や日常的に人が滞在する位置のすぐそばしか空いていないなら、配置を変えるか、背の低い収納と共用コート掛けへ分ける判断が必要です。

商品ページには固定部品や固定方法の記載がありません。壁や床の材質、建物の管理ルールに合う施工方法は、取扱説明書、販売元、建物管理者へ確認します。商品へ独自の穴あけや金具の追加をしてよいとは限らないため、収納後の重さだけを理由に安定すると判断せず、設置前に固定の可否まで解決してください。

吊り下げ長さと扉前の動作で決める

この1人用ワイドロッカーを候補にできるのは、最も長く厚いコートをハンガーへ掛けた状態で中央区画へ収め、扉を挟まず閉められる場合です。外寸ではなく、吊り下げ長さと幅・厚みを内寸へ照合してください。

さらに、ロッカー前で扉を開き、衣類を出し入れする動作が通路と重ならないことも必要です。この二点を実物大で確認できたら、HK-TLK-S1の内部構成と付属品を商品ページで見る と、設置後の使い方を具体化できます。

参考資料