設備点検や館内作業で使う靴は、一般的な短靴より大きく、浅い靴棚から踵が出ることがあります。共用のオープン棚では、似た靴を取り違えたり、私物と貸与品が混ざったりする問題も残ります。
12人分を個別に分けるなら、奥深の扉付きシューズボックスが候補です。ただし、人数表示や奥行だけで購入は決められません。この記事では、作業靴の実寸、固定網棚、ダイヤル錠、横長本体の設置と搬入を確認します。
最も大きい一足を収納時の向きで測る
まず、対象者12人の靴を種類別に記録します。安全靴、長靴、ハイカット、短靴では必要な高さと奥行が異なります。最も大きい一足について、つま先から踵、左右を並べた幅、床から履き口までの高さを測ってください。
奥深12人用シューズボックスの商品仕様を確認する
と、一つの区画の有効内寸は幅263×奥行412×高さ373mmです。靴の外寸が数値以下でも、扉の開口や固定された網棚を通して出し入れできるとは限りません。販売元へ区画内の寸法図を求め、可能なら同寸の箱を作って両足を出し入れします。
泥、水分、付属品を付けたまま測らず、職場で実際に収納する状態にします。靴袋を使うなら、その厚みと持ち手も含めます。
ここで確認したいのは、単に扉を閉められるかではなく、毎回無理なく出し入れできるかです。履き口を折る、靴を強く押し込む、片足ずつ向きを大きく変える必要がある状態では、日常運用で扉や網棚へ靴が引っ掛かります。試すときは、普段どおりに立った位置から靴を入れ、扉を閉め、もう一度取り出すところまで行います。
同じ型の作業靴でも、利用者ごとのサイズだけでなく、甲の保護部、履き口、靴袋の形で収まり方が変わります。代表的な一足だけで決めず、形が異なる靴を候補から外さないことが重要です。
固定網棚の上下を何に使うか決める
各区画には取り外せない網棚があります。網棚の位置を変えられないため、背の高い靴が区画全体の高さへ収まっても、上下どちらにも入らないことがあります。
上側に室内履き、下側に作業靴を置くなど役割を統一し、最も背の高い靴と厚い室内履きを同時に試します。靴以外の工具、薬品、濡れた衣類を空きへ詰め込まないよう、収納対象も明示してください。
エアホールがあっても乾燥性能は仕様化されていません。濡れた靴を扉内へ入れて乾かす用途とは考えず、水分と泥を落としてから収納し、清掃方法は販売元の案内に従います。
固定網棚を生かせるのは、上下へ置く物の組み合わせが職場内でほぼ共通している場合です。利用者によって長靴、ハイカット、安全靴が混在し、棚の上下を同じ役割にできないなら、区画の大きさだけが合っていても運用しにくくなります。その場合は、棚位置を変えられる収納や、背の高い靴を分けて置ける構造を比較します。
また、扉付きの個別区画は取り違えを減らす目的には合いますが、濡れた靴を乾かす設備の代わりにはなりません。乾燥が主目的なら、まず乾燥場所と保管場所を分けるか、乾燥用途が明示された設備を選びます。「個別施錠」と「乾燥」のどちらを優先するかで、選ぶ構造が変わります。
12区画は在籍人数ではなく同時利用数で割り当てる
商品の主な仕様は次のとおりです。
- 外寸: 幅1755×奥行450×高さ880mm
- 有効内寸: 1区画あたり幅263×奥行412×高さ373mm
- 配列: 6列2段、12人用
- 重量: 57kg
- 本体・扉: メラミン焼付塗装のスチール
- 錠: 4桁ダイヤル錠
- 付属: 名刺差し、固定網棚、エアホール
- 組み立て: 完成品
日によって出勤者が変わっても、靴を置いたまま帰る運用なら区画は共有できません。常時置く人、勤務中だけ使う人、来客や応援者の予備を分け、同じ時刻に必要な最大区画数を数えます。
個人名を名刺差しへ表示すると、玄関や更衣場所から在籍者が分かることがあります。社員番号や色記号で足りるかを情報管理担当と確認します。
交替勤務で区画を引き継ぐ場合は、前の利用者が靴を持ち出したことを確認してから暗証番号と表示を変更します。空いた区画を見つけた人が自由に使う方式では、前利用者の私物が残ったときの扱いと、誰が番号を変更したかが分からなくなります。割り当てを管理する担当と、利用開始・終了を記録する方法を先に決めてください。
清掃も「利用者が各自で行う」のか「管理担当が空き区画を確認する」のかを決めます。泥を落とす場所、濡れた靴を一時的に置く場所、区画内で異常を見つけたときの連絡先まで定めると、扉付きで内部を見渡せないことによる放置を防ぎやすくなります。
ダイヤル錠は番号を忘れたときまで設計する
ダイヤル錠は4桁で、暗証番号を利用者が変える方式と、管理側が固定する方式を切り替えられます。どちらを使うかを導入時に統一し、退職、異動、長期不在のときに番号を初期化する担当を決めます。
番号検索キーは標準で付属しません。必要な場合は問い合わせる仕様です。マスター手段の有無、保管者、使用記録、紛失時の連絡先を注文前に確認してください。緊急時に扉を壊して開ける前提にはしません。
暗証番号を扉へ貼る、全員を同じ番号にする、口頭だけで引き継ぐ運用では個別施錠の意味が弱くなります。管理担当だけが復旧手順へアクセスできる状態にします。
自由変換方式は利用者が変わる区画へ合わせやすい一方、退勤後に番号が分からなくなる場面まで考える必要があります。固定方式は管理側で番号を統一して扱いやすくなりますが、番号を知る人と変更を承認する人を分けないと管理が曖昧になります。どちらが優れているかではなく、利用者が自分で変更する職場か、管理担当が貸し出す職場かで選びます。
運用開始前には、番号設定、施錠、通常の解錠、番号を失念した場合の連絡、退職・異動時の初期化までを管理担当が一連で確認します。復旧手段を注文後に考えると、利用開始を止めるか、施錠しないまま使うことになりかねません。
幅1755mmの前に扉と履き替えの空間を足す
本体は横に6列並ぶため、幅が1755mmあります。床へ本体の設置面を示し、正面へ扉を開く範囲、しゃがんで靴を出す人、後ろを通る人の空間を加えます。
二人が隣の区画を同時に開けたとき、扉や身体がぶつからないかも試してください。始業前に利用が集中する職場では、収納数が足りても横一列へ人が滞留する場合があります。入口、避難経路、ほかのロッカー扉を塞ぐ場所には置きません。
57kgの完成品は受け渡し場所を先に確認する
商品は完成品です。エレベーター、廊下の曲がり角、入口を通せるかを確認し、横長の本体を利用者だけで持ち上げる計画は避けます。
販売元へ搬入と設置の対応範囲を確認し、建物側とは養生、搬入時間、予定位置の床条件を調整します。完成品は現地で小さく分解して通す前提にできないため、本体が通ることを注文前に確認します。
壁固定が必要な場合は対応する工事の案内があります。固定の要否と方法は、建物の壁材や防災ルールを含めて施設担当と販売元へ確認してください。
設置後は、空の状態でがたつき、扉の開閉、施錠操作を確認してから区画を割り当てます。床や壁への固定方法を現場判断で変更せず、施設担当と販売元が合意した方法を採用します。移設する場合も、固定を外して再使用できるか、同じ確認をやり直せるかを管理記録に残します。
実物が固定棚へ収まり、番号を管理できるなら候補になる
最も大きい作業靴が固定網棚の上下へ無理なく収まり、12区画の割り当てと暗証番号の復旧を管理できるなら、この奥深シューズボックスは候補になります。
濡れた靴を中で乾燥させたい場合、長靴が棚へ当たる場合、始業時に横一列へ人が滞留する場合は別の構造を比較してください。条件が合うときは、12人用シューズボックスの商品ページ
で固定網棚と錠の仕様を確認できます。