窓際を仕切るときに光の通り道を残すルーバーパーテーションの条件

窓際へ打ち合わせ区画を作りながら執務席へ光を通したい担当者へ。ルーバーパーテーションの視線確認、安定脚、連結、避難動線の判断条件を解説します。

窓際を仕切るときに光の通り道を残すルーバーパーテーションの条件

窓際に打ち合わせ区画を作りたい一方、間仕切りで執務席まで暗くしたくない。そんな配置では、板の隙間を通して光を残すVLパーテーション ルーバータイプ が候補になります。完全に覆うパネルと比べ、向こう側の様子が見える余地も残るため、区画の境界を示したい場所に向く方式です。

選ぶ条件は、光の抜けと必要な目隠しを同じ向きで両立できること、そして別売の安定脚を含めた床面を確保できることです。対象の幅1176×高さ1820mmタイプは、厚さ28mmのパネルだけで自立する商品ではありません。窓と席の位置に加え、脚と連結部品まで含めて計画します。

窓のどの光を、どの席へ残したいかを決める

最初に、窓際を明るく見せたいのか、窓から離れた執務席へ光を届かせたいのかを整理します。窓のすぐ横では明るく感じても、パネルの陰になる席では手元が暗くなる場合があります。評価する場所を先に決めると、見た目の印象だけで採用せずに済みます。

窓からの光は、時刻や天候、窓の方角、ブラインドの状態で変わります。午前と午後に、予定する設置線の向こう側で、資料や画面がどう見えるかを確認します。パネルを窓と平行に置く場合と、直角に区切る場合とで、執務席へ光が届く経路も変わります。

床に設置線を示し、段ボールなどで面を覆う試し方は、全面パネルを置いた場合の遮り方を知るのに使えます。ただし、それだけでは縦板と隙間を持つルーバーの見え方を再現できません。全面を覆う必要があるかを絞ったあと、実際のルーバー一枚で比較します。

照度を測る場合は、同じ席の同じ測定位置で、時刻、室内照明、ブラインドの状態をそろえて比較します。晴れた日の設置前と曇った日の設置後を比べても、パネルの影響を分けられません。数値とともに、資料の読みやすさや画面への映り込みも記録すると、設置方向を決める材料になります。

光が通る隙間は、視線も通る隙間になる

この商品は、細い木目調の板を縦に並べ、板の間に隙間を残した構造です。正面と斜めでは板の重なって見える範囲が変わるため、ある席からは向こう側が見え、別の方向からは見えにくくなることがあります。隙間があるというだけで、必要な目隠しになるとは限りません。

確認する場所は、打ち合わせ席、主通路、執務席に分けます。通路を歩く人から顔が見えることは許容できても、画面や資料が読める位置は避けたい、といった違いがあるためです。隠したい対象を一つずつ決め、座った位置と立った位置の両方から見ます。

商品説明には、個々の縦板の角度を操作して開閉する機能は案内されていません。ブラインドのように板を回して採光と目隠しを切り替える前提にはしないでください。向きを変えて比較する場合は、パネル全体の配置を変えます。

視線を避ける方向へパネルを振ると、脚が通路へ出たり、窓の光が届く範囲が変わったりすることもあります。光だけ、視線だけを別の配置で合格にせず、同じ設置位置で両方を確認することが重要です。

機密資料を見せない区画や、会話を外へ漏らしたくない部屋には、この隙間を残す方式だけで対応しません。目隠しを強める面と光を残す面を分ける考え方はありますが、異なるパネルを物理的につなぐ場合には、連結部品の互換性を別に確認します。

パネル厚28mmに、安定脚の張り出しを加えて考える

紹介するOC-VLPT-1811の本体寸法は幅1176×奥行28×高さ1820mm、重量は10.5kgです。木質部分はプリント紙とMDF、フレームはアルミで、底面にはアジャスターが付いています。アジャスターは床に合わせる調整部であり、別売の安定脚の代わりにはなりません。

一枚の設置でも、本体と脚を別にそろえる

販売ページは、専用のOC-VLPT-AJまたはOC-VLPT-AJ-Rが必要と案内しています。片側へ張り出す片側安定脚と、前後へ張り出す両側安定脚があり、レイアウトによって使う種類が変わります。

一枚を自立させて試す場合は、前後を支える両側安定脚OC-VLPT-AJ-Rを左右端用に2個用意します。「両側」という名称は前後へ張り出す形を表しており、パネルの左右両端分が一注文でそろう意味ではありません。専用品の販売ページにも、左右用に2個必要と記されています。

両側安定脚の公表重量は1個1.40kgです。本体一枚と2個の脚なら、掲載重量の合計は10.5+1.4×2=13.3kgになります。これは仕様値からの計算で、実測した組立重量ではありません。移設を考えるときも、本体10.5kgだけで扱い方を決めないようにします。

「奥行230mm」を脚全体の幅と読み違えない

安定脚の寸法表示は幅38×奥行230×高さ190mmです。両側脚の寸法画像を見ると、230mmの矢印はパネル付近から片側へ伸びる脚に付いています。前後両方の張り出し全体が230mmに収まると考えると、床面を小さく見積もってしまいます。

床へ輪郭を作る際は、パネルの線だけでなく、前後へ伸びる脚の位置を図面に入れます。片側230mmの表示を目安にしつつ、取り付け部を含む外端同士の寸法を確認し、椅子や通路との余地を確保します。掲載値だけから脚全体の外寸を独自に計算して決めないことが大切です。

組み立てにはプラスドライバーが必要です。パネルを立ててから脚を選ぶのではなく、付属説明書に従って必要な部品を取り付けた状態で設置確認を始めます。ルーバーパーテーションの商品詳細を確認する 際には、本体と一緒に必須の安定脚の欄も確認してください。

連結して延ばす場合は、3,600mmと脚配置の条件を見る

VLシリーズには直線、L字、T字、120度の連結金具があります。ただし、金具があれば何枚でも、どの形でもつなげられるわけではありません。公式の「連結時のレイアウト条件」は、直線連結の長さを3,600mm以下とし、両側安定脚を両端とパネル2枚につき1セット取り付けるよう示しています。

幅1176mmの本体を3枚並べると、パネル幅の合計は3528mmです。3,600mmとの差は72mmですが、これは完成時の設置余白を保証する値ではありません。連結部の納まりを含む長さを確認します。4枚の本体幅合計は4704mmなので、そのまま一本の直線にする計画は条件を超えます。

曲がるレイアウトでは、脚の種類と位置も変わります。各辺がパネル一枚のL字では両端外側に片側安定脚、各辺が二枚のL字では両端に両側安定脚が指定されています。一枚で試したときの脚を、連結後も同じ場所へ付ければよいとは限りません。

T字については、T字金具を組み合わせた十字連結はできないと案内されています。120度の連結金具は一つのレイアウトにつき2つまでです。複数の形を混ぜる場合は、採用する形の条件図で端部、曲がり角、中間部を照合し、必要数を数えます。

また、L字やT字は、パネルの組み合わせと金具の向きによって有効な幅が変わります。本体幅の足し算だけで、内側に置く机の広さや出入口の幅を決めないでください。最初は一面だけで光と視線を確認し、延長する線が決まってから部品を拾い出す順序にします。

窓の操作と椅子の出し入れを、仮配置で確かめる

高さ1820mmのパネルを窓際へ置くと、ブラインドの操作部や窓のハンドルへ近づきにくくなることがあります。窓を開く、ブラインドを上げ下げする、窓まわりを清掃する動作を、パネルの向きと脚の張り出しを含めて確認します。

打ち合わせ席では椅子を引いた状態、執務席では人が通る状態で床面を見ます。パネルの面が通路から離れていても、脚だけが出ていることがあるためです。建物の通路や設備に関わる配置は、施設管理者が確認できる図面にしてから決めます。

一枚の試験では、正規の脚を付けたパネルを予定位置に置き、窓側と室内側の席で見え方を比較します。向きを変える場合も、脚を外した不安定な状態で光だけを試すのではなく、組み立てた製品として収まる配置を探します。

隙間は空気の通り道にもなりますが、室内の温度むらや空調の効き方を必ず改善するとは限りません。吹き出し口や吸い込み口を妨げない位置かを確認したうえで、区画内と執務席の両方の使い心地を見ます。光を残せることと、空調の効き方が変わることは別に判断します。

光と視線が両立する一面から採用する

試験で採用する向きが決まったら、パネル位置、脚の輪郭、出入口、机と椅子の位置を記録します。区画を広げるときも、この配置を出発点にして、追加したパネルが光を遮らないかを見直します。

設置後は、季節や時刻が変わったときの画面への映り込みも確認します。移設する場合は、取り付けた脚や連結部まで含めて扱い、無理に引きずらず、付属の説明に沿って作業します。連結形状を変えたら、以前の脚の数と位置をそのまま流用せず、条件図へ戻ります。

このルーバータイプが合うのは、完全に隠すことよりも、窓際の区画を示しながら光と視線の抜けを残したい場所です。一枚で両方を許容でき、脚を含む床面も確保できるなら候補に残せます。隠したい画面や資料が見えてしまう、必要な方向に置くと通路が狭くなる場合は、その面の仕切り方や席の配置から見直します。

参考資料