デスク下で電源タップやACアダプターが床に置かれていると、清掃のたびに持ち上げる必要があり、足や椅子のキャスターがケーブルへ触れることもあります。天板の下へ取り付ける配線トレーなら、電源まわりを床から離してまとめられます。
ただし、トレーへ収まれば安全というわけではありません。この記事では、デスク下の電源タップを床から浮かせたい人へ、取り付け位置、天板厚、耐荷重、配線の余裕を確認する手順を説明します。
先に床へ置かれている物を数える
電源タップだけでなく、ACアダプター、余ったケーブル、USB充電器など、床にある物を一度並べます。各機器の幅と厚み、ケーブルが出る方向を確認すると、必要なトレーの長さと奥行きを判断しやすくなります。
電源タップの差込口を上に向けるか、横へ向けるかも決めます。大きなACアダプターを複数挿す場合は、プラグ同士がぶつからず、抜き差しできる空間が必要です。
幅885mmを取り付けられる場所を測る
今回の商品は幅885×奥行164×高さ161mmです。天板下に同じ幅の空間があっても、脚、補強フレーム、引き出し、幕板と干渉する場合があります。
天板裏を下から見て、左右のクランプを固定できる平らな位置を探します。トレー本体だけでなく、ケーブルを曲げずに出せる余白も見込みます。昇降デスクでは、天板が最上部と最下部にある両方の状態で、壁や床のコードが引っ張られないか確認してください。
天板厚10〜40mmとクランプ位置を確認する
対応する天板厚は10〜40mmです。取り付け部分に面取り、傾斜、段差があると、厚みが範囲内でもクランプが安定しません。ガラス天板や強度が不明な天板は、使用可否をデスクメーカーへ確認します。
クランプ式は天板へ穴を開けずに設置できますが、締めすぎは天板の変形や傷につながります。保護材の有無と説明書の締め方を確認し、設置後はがたつきがないか確かめます。
合計重量を耐荷重6kg以内にする
耐荷重は6kgです。これは電源タップだけでなく、ACアダプター、充電器、ケーブル、固定用品を含めた合計の目安です。トレーへ置く物の重量が分からない場合は、余裕を残します。
重いACアダプターを一か所へ集中させず、トレー内で分散させます。電源タップや機器を重ねると熱がこもりやすいため、通気を妨げない配置にします。
ケーブルを張らず、たるませすぎない
床から浮かせた後も、壁のコンセントからトレーまで届く長さと、トレーからパソコンやモニターまで届く長さが必要です。短すぎるとプラグや端子へ力がかかり、長すぎると足元へ垂れます。
ケーブルは小さく折り曲げず、機器メーカーが示す曲げ方を守ります。結束するときは強く締め付けず、プラグを抜く操作や点検ができる状態にします。消費電力、たこ足配線、電源タップの交換時期などは、使用する電気機器の説明書と社内ルールに従ってください。
クランプ式のケーブル配線トレー
ケーブル配線トレー Lサイズ CB-CT3は、デスク下へ電源タップやケーブルをまとめ、床から離したい場合の候補です。
主な仕様は次のとおりです。
- 外寸: 幅885×奥行164×高さ161mm
- 重量: 2.06kg
- 耐荷重: 6kg
- 材質: スチール
- 対応天板厚: 10〜40mm
- 取り付け方法: クランプ式
- トレーの向き: 2方向から選択可能
- 組み立て: お客様組立
幅1200mmの机では左右に合計315mm残る
幅885mmのトレーを幅1200mmのデスクへ付けると、単純計算で残る幅は315mmです。中央へ付ければ左右は約157mmずつですが、実際には脚や補強材を避けるため、どちらかへ寄せることがあります。
モニターアーム、デスクライト、サイドパネルなど、同じ天板縁を挟むクランプ用品がある場合は、315mmの残りへすべて配置できるか確認します。将来追加する予定の機器も含め、天板の前縁または後縁を885mm占有してよいかで判断してください。
高さ161mmが膝上の空間を狭くする
トレーを天板下へ付けると、床は空きますが、天板裏から下方向へ高さ161mmの収納物が増えます。デスク中央へ付けると、膝や太ももに近くなる可能性があります。配線トレーの外寸だけでなく、着席時の脚と椅子の肘が通る位置を確認します。
奥側へ付ければ脚との干渉を避けやすくなりますが、壁へ近い机では電源タップの抜き差しが難しくなります。前側へ付ければ点検しやすい一方、膝へ当たりやすく、正面から配線が見えます。二方向の取付けは、見た目と操作性のどちらを優先するかで選びます。
電源タップのスイッチとプラグへ手が届くようにする
配線を隠しすぎると、異常時や機器交換時に電源を切りにくくなります。主電源スイッチがあるタップは、机の下へ潜り込まず操作できる向きに置きます。差込口を埋め尽くさず、必要なプラグを個別に抜ける空間も残します。
ACアダプターへ機器名を表示しておくと、入れ替え時に別のプラグを抜くミスを減らせます。トレーへ載せる前に、使っていない充電器や接続先が分からないケーブルを除き、必要な物だけを戻します。
トレーの収納量と電源タップの上限を分けて考える
トレーにプラグが収まることと、電源タップへ接続できることは別の条件です。空いている差込口があっても、接続機器の消費電力の合計が電源タップの許容範囲を超えてよいわけではありません。
経済産業省とNITEの注意喚起でも、テーブルタップに表示された使用可能な消費電力の合計を守ることが示されています。トレーの耐荷重は「載せられる重さ」、電源タップの表示は「接続できる電気機器」の条件として、両方を別々に確認してください。
床から浮かせた後もほこりと傷みを点検する
電源タップを床から離すと、キャスターや足による接触を避けやすくなります。一方で、天板の奥に隠すと、プラグの浮きやほこり、コードの傷みを見なくなるという運用上の欠点が生じます。
NITEは、プラグにほこりがたまった状態や、コードへ繰り返し無理な力が加わる状態が火災につながるおそれを注意喚起しています。清掃時にトレーを下から見られる位置にし、プラグの差し込み、ほこり、変色、コードの挟み込みを点検できる状態を保ちます。配線を美しく隠すことより、異常に気づけることを優先しましょう。
昇降デスクでは壁側コードを先に決める
トレーから机上の機器までのケーブルは天板と一緒に動きますが、壁コンセントからトレーまでの電源コードは建物側へ残ります。デスクを動かす全範囲で届き、低い位置で床へ余長がたまらない経路が必要です。
昇降範囲の途中でコードがデスク脚、引き出し、壁面へ引っかからないか、低速で動かして確認します。選定を分けるのは、トレーと脚が干渉しない固定先があるか、プラグやコードを日常点検できる位置にできるかの二点です。