社内業務用と検証用など、用途の違うデスクトップパソコンを一席で使うと、本体2台と配線で机下が埋まりがちです。床へ別々に置いている本体を一つの台にまとめれば、背面を確認するときに動かす単位をそろえられます。ただし、机下に入ることと、引き出して作業できることは別の条件です。
2台設置用CPUスタンド SS-CP-030
は、幅を調整するガードと、キャスター、前側の取っ手を備えています。2台を並べる取付幅は345〜445mm、総耐荷重は50kg。まず本体2台と必要な間隔がこの幅に入るかを計算し、次に台面、机下の高さ、ケーブルを含む引き出し経路を照合します。
取付幅は1台分ではなく、2台を並べた幅で見る
2台用という名称だけで、任意のタワー型パソコンが2台載るとは判断できません。本体を置く向きを決め、横幅を足した値から考えます。幅には、側板の膨らみや横へ張り出す部分も含めてください。メーカーの寸法表だけでは含まれる範囲が分かりにくければ、実物の最も外側を測ります。
例えば、本体幅180mmと190mmを並べると合計370mmです。これに2台の間隔30mmを設ける想定なら400mmとなり、345〜445mmの範囲には入ります。ただし30mmは計算を説明する仮の値で、パソコンに必要な通気間隔ではありません。必要な距離は各パソコンの取扱説明書に合わせます。
側面に吸気口がある構成では、隣の本体だけでなく、スタンドのガードでその部分をふさがないかも見ます。ガードに穴があるから必要な通気を確保できるとは限りません。隣接面に必要な間隔と、外側のガードや机の脚との関係まで確認して、左右の並べ方を選びます。
逆に小型の本体2台で合計幅が345mmより小さくても、ガードが同じ幅まで狭まると考えてはいけません。最小幅より狭い構成は、隙間を自己流の詰め物で埋める前提にせず、ガードがどこに当たるかを確認する必要があります。薄型PC2台なら必ず合う、という選び方は避けます。
組立説明書では、ガードの取付位置を変える構造が図示されています。1台設置用の位置へ変更できることと、2台をそれぞれ独立して固定できることは同じではありません。SS-CP-030の商品画像と調整部分を確認する
際は、2台を並べた完成図と、移動できるガード位置を見比べます。
幅500mmの台を置く場所と、パソコンを支える面を分ける
取付幅345〜445mmはガード側の調整範囲で、スタンド全体の外幅は500mmです。合計幅400mmの本体が入ったとしても、机下に幅400mmの隙間があれば設置できるわけではありません。机の脚、引き出し、隣のワゴンとの間には、まず台全体を置く場所が必要です。
組立説明書のCP-030完成図では台の奥行は450mm、販売仕様の奥行479mmは取っ手を含む寸法です。取っ手の先までパソコンを支える面があると考えず、本体底面の脚や接地部分が台面へ載るかを確かめます。
本体の外形奥行だけでは、底の脚がどこにあるかは分かりません。前後の脚の位置を確認し、台面へ安定して載せられる向きかを見ます。450mmを超える本体を一律に可・不可とする対応奥行は資料から確定できないため、外装の張り出しと接地部分を分けて照合します。前面の吸気部分や底面の通気口を覆わないことも、パソコン側の設置条件です。
台の空き部分へ外付けドライブや電源装置を追加すると、幅だけでなく放熱、配線、載せ方の条件が増えます。まず2台の本体を置く用途で成立させ、余った面積をそのまま追加収納として数えない方が、必要寸法を整理しやすくなります。
机下の高さは、本体に載せ面の高さを足して測る
スタンド全高281mmを見て、机下の空間に収まると判断することはできません。パソコンはガードより上に出ることがあるためです。組立説明書では床から載せ面までの高さが81mmと示されています。本体を台に載せると、その分だけ上端も上がります。
本体高さが400mmなら、上端は計算上、床から約481mmです。さらに上面の通気や上側端子のケーブルに必要な空間を加え、机の天板裏と比較します。この400mmは説明用の本体寸法で、特定機種の適合例ではありません。
机下は天板の高さだけでなく、配線トレー、補強の横桟、引き出しの底が低くなることがあります。本体を置く位置から手前へ動かす経路まで、最も低い部分を測ってください。奥では収まっても、引き出す途中で横桟に当たる配置では、キャスターの利点を使えません。
足元についても、台の長方形だけでなく座ったときの足、椅子の脚、立ち上がる動作を重ねて考えます。床へ幅500×奥行479mmの紙を置けば、台の置き場所を検討できます。そこへ本体の高さを加えて考えることで、平面だけでは見落とす机との干渉を絞れます。
50kgは2台の合計であり、左右別々の上限ではない
総耐荷重は50kgです。本体を一台ずつ確認し、台に載る物の重量を合計します。例えば18kgと22kgの2台なら合計40kgですが、その数字だけで寸法や通気まで適合するわけではありません。重量と載せ方は別々に照合します。
50kgを1台ごとの上限として扱ったり、左右それぞれ25kgまでという個別保証に読み替えたりしないでください。公開資料から左右別の許容荷重は確認できないため、極端に片側へ重い物を寄せた置き方まで可能とは断定できません。
スタンド自体の重量は販売店で5kg、メーカーで4.9kgと記載されています。約5kgの台を取り回すことになりますが、これはパソコンを載せられる総耐荷重50kgとは別の数値です。床や持ち運び時の総重量を考える場合は、機器に台自体の重さも加えます。
組み立ては利用者が行う商品です。本体を載せてから机下でガードを調整するより、置く2台の寸法と配置を決めて組み立て、その後に載せる段取りにすると、調整部へ手を入れる場所を確保しやすくなります。
保守位置までの距離を、2台それぞれの配線で確かめる
この台を選ぶ利点は、取っ手を使って机下から本体をまとめて引き出し、背面へ近づけることです。そこで購入前に決めたいのは、普段の収納位置と、背面に手を入れる保守位置です。動かした先に椅子やワゴンがあるなら、台だけでは作業場所ができません。
接続したまま動かす計画では、電源、映像、LAN、USBなど、各ケーブルに保守位置まで届く長さがあるかを確認します。2台が同時に動くため、片方の配線だけ長くしても成立しません。最も短い経路の一本が引っ張られれば、その位置より先には出せないと考えます。
背面コネクターの突出とケーブルの曲がりも、収納時の奥行に加えます。長さが足りていても、壁へ押し付けて端子に力がかかる置き方にはしません。余った部分はキャスターが通る場所から外し、戻したときのたるみも確認します。
社内用と検証用で接続先が異なる場合は、本体とコードの両端に同じ呼び名を付けると、引き出した後も対応を追いやすくなります。色分けだけで接続先を決めず、元へ戻す際に本体名と端子を照合できる状態にします。ネットワーク設定までスタンドで解決できるわけではありません。
まとめて動かす方が仕事に合うかで選ぶ
キャスターは4輪のうち2輪がストッパー付きで、説明書では取っ手側を前として、その前側へ取り付ける指定です。組み立て時に前後を合わせ、机下に置いた後もストッパーを操作できるか確認します。移動時は各本体の利用状況と、ケーブルを接続したまま動かせるかを担当者と揃えます。
メーカーはキャスターについて長距離移動を想定していないとしています。机下からの引き出しと、段差を越えて別室へ運ぶことは分けて考えてください。ガードや取っ手があることを、載せたパソコンごと持ち上げられる根拠にもできません。
2台を同じ担当者がまとめて扱い、同じ保守位置へ出すなら一体の台が候補になります。一方、片方だけを頻繁に交換する、担当部署が違う、一方を動かせない時間が長い場合は、一台用を分ける方が作業対象を絞れます。2台用の方が必ず省スペースになるとは限らず、台の外寸と作業する範囲で比べます。
合計幅と必要な通気、台面への接地、机下の高さ、保守位置までの配線がそろったら、SS-CP-030の商品ギャラリーで2台設置時のパネル位置を見る
ことで最終照合できます。置ける2台を選ぶだけでなく、2台を一緒に動かす方が仕事に合うかまで考えると、導入後の扱い方も決めやすくなります。