机を置かない研修室でメモを取る|メモ台付き椅子の選定条件

机を置かない研修室向けに、SNC-ST6MAのメモ台365×280mmと教材の大きさを比較。右側の台の開閉、座席配置、キャスター、前後に重ねる収納を確認し、短い筆記に使う席と机を残す席の選び方を解説します。

机を置かない研修室でメモを取る|メモ台付き椅子の選定条件

机を常設しない研修室でも、小さなノートに要点を書き留める席なら、メモ台付き椅子で用意できます。ただし、机を一台減らせることと、机と同じ作業ができることは別です。配布する教材の大きさと、筆記のしかたから置き換える席を決めましょう。

候補は、キャスターで移動でき、使わないときは前後に重ねて収納するメモ台付きミーティングチェア SNC-ST6MA です。右側のメモ台は幅365×奥行280mm。講義を聞きながら短く書く研修に向きますが、複数の教材を開いて見比べたり、パソコンを使い続けたりする研修には机を残す判断が必要です。

配布資料を「開いた状態」で筆記面と比べる

メーカーの寸法図では、メモ台は幅365×奥行280mm、高さは床から670mmです。椅子全体の幅620mmは筆記面の広さではありません。また、メモ台の角には丸みがあるため、365×280mmの長方形全体が使えるという意味でもありません。

A4用紙は210×297mmです。縦向きに置くと、297mmの辺が台の奥行280mmより17mm長くなります。紙が載ることはあっても、下端まで台に支えられた状態で書けるとは限りません。横向きなら297×210mmで寸法上の範囲に入りますが、縦向きの書式の申込欄や演習シートを横へ回すと、書きやすさは変わります。

冊子は閉じた寸法ではなく、実際に開くページで比べます。例えば、A5判を左右に開いた紙面は、綴じ部分の厚みなどを除けば約296×210mmです。一方、A4判の見開きは約420×297mmで、台の幅と奥行の両方を超えます。小さいノート一冊へのメモと、大判テキストを開いて行う演習では、同じ「筆記」でも必要な面が異なります。

寸法内の教材でも、綴じ側が浮いたり、丸い角の近くに記入欄が来たりすれば、その部分を押さえながら書くことになります。研修担当者は表紙だけでなく、実際に記入させるページを開き、筆記する位置と紙を押さえる位置がどこになるかを確認してください。下端まで細かく書き込む用紙なら、書式を小さい用紙へ変更できるか、机を使う席にするかを先に決められます。

講師の投影を見ながら小さなノートへ要点を書く、という構成なら、このメモ台を使う理由が明確です。テキストと回答用紙を横に並べる研修なら、どちらかを膝へ移す前提で全席を置き換えるのは避けます。資料を一冊にまとめられるかも含め、研修内容に合わせて席を選びます。

なお、販売ページの座面耐荷重80kgは、メモ台へ載せられる重さではありません。確認したメーカー資料にはメモ台の耐荷重の数値がなく、パソコンや重い資料束を置けるとは判断できません。メーカーが示すメモ用途を基準にし、機器操作や資料の積み置きが必要な研修は机を使います。

右側のメモ台を使う流れと座席の選び方

SNC-ST6MAのメモ台は、座る人から見て右側に付いています。確認した商品説明・取扱説明書に左側へ付け替える案内はありません。右利き用・左利き用を自由に切り替えられるものとして、人数分をそろえないようにします。

説明書に示された出し方は、椅子の横で縦になっているメモ台を回転させ、それから水平へ倒す順序です。しまうときは逆に、メモ台を起こしてから横へ回転させます。台を単に上下へ跳ね上げるだけでは、使用位置と収納位置を切り替えられません。

配布物を載せたまま起こせば紙や筆記具が落ちるため、出入りの際は手元の物をまとめ、台を畳んでから席を離れる流れにします。講義とグループ作業を何度も切り替える研修では、この操作のたびに資料を持ち直すことも含めて、机を省く利点があるかを考えてください。移動の少ない講義中心の回と、頻繁に席を替える回では扱いやすさが変わります。

座面は幅435×奥行460mm、座面高445mmです。メモ台の高さ670mmと合わせ、上下調整できる机と椅子の組み合わせとしては扱いません。左手で書く人や、片手で資料を押さえながら大きく書く人には、右側に寄った面が合わない場合があります。

通常の机を使う席も設けるなら、募集時や受付時に選べることを伝えておきます。利き手だけで決めつけず、当日使う教材と筆記位置で選べるようにするためです。机付き席を当日になって追加する前提より、必要な席数を先に把握しておけば、部屋の配置も決めやすくなります。

椅子の幅だけで研修室の席数を決めない

外寸は約幅620×奥行560×高さ740mmです。メーカー寸法図の幅620mmは、メモ台をしまった状態に示されています。メモ台を水平にした正面図では脚の幅が550mmとなっており、「メモ台を開くと、620mmよりさらに外へ張り出す」と推測する必要はありません。

ただし、550mm間隔で隙間なく椅子を並べられるという意味ではありません。台を回転させる途中の範囲、座る人の腕や資料、横からの出入りは、脚の幅とは別に必要です。収納時と展開時の幅の差を、そのまま増やせる席数に換算しないでください。

配置を考える際は、まずメモ台付き席と通常の机を使う席に分けます。次に、床へ幅620×奥行560mmの本体範囲を示し、列の前後・左右に、着席と配布に使う空間を加えます。本体範囲の印は椅子を置く基準であり、人が使う一席分の完成図ではありません。

例えば、講師が列の間を回って記入内容を見る研修なら、椅子だけが収まっていても、着席者の後ろで立ち止まれなければ目的に合いません。資料を入口で渡す回と、着席後に一人ずつ配る回でも、担当者が通る場所は変わります。出入りを含む動作確認を行える場合は、参加者役が座り、別の人が配布する形で確かめます。

バッグや飲み物はメモ台と別の置き場を設けます。手元の小さな面を筆記に使うためであり、椅子を並べた後の隙間へ荷物を押し込む配置にはしません。荷物置き場を含めると席数が変わるため、参加者が持ち込む物も配置の段階で扱います。

椅子を避けるたびに筆記を中断させる配置になるなら、列を減らすか、配置を分ける判断です。机を撤去した面積をすべて追加席へ使うことを先に決めず、部屋の定員や使用条件を守ったうえで、研修に必要な動作を残します。

SNC-ST6MAのメモ台と脚部の形状を商品ページで確認する

キャスターは移動の便利さと筆記中の動きで見る

本品は組立済みで、直径約50mmのナイロンキャスターを備えます。研修の前後に椅子を一脚ずつ移動できる一方、床との組み合わせで転がり方は変わります。筆記場所も椅子に付いているため、椅子が動けば手元も動くことを考えて選びます。

確認するなら、使用予定の床で着席から筆記までを行います。キャスターを転がして設営しやすいかだけでなく、紙を押さえて書くときに椅子の位置を保てるかを見るためです。別の部屋で動かしやすかったという結果だけでは、研修室での筆記まで判断できません。位置を直し続けるようなら、その床で使う筆記席には別の方式を残します。

本体重量はオフィスコムが7.0kg、メーカー現行ページが7.5kgと表記しており、資料間に差があります。段差や階をまたいで持ち運ぶ用途では、7.0kgだけを確定値にした運搬計画は立てないでください。説明書は移動時に両手で持つよう案内しています。キャスターで同じ部屋の中を動かす場面と、持ち上げて別室へ運ぶ場面を分けて検討します。

収納はメモ台を畳み、座面を上げて前後に重ねる

研修後はメモ台をしまい、座面を跳ね上げて、椅子を前後方向へ重ねます。この収納方法をネスティングと呼びます。椅子全体を薄く折り畳む方式でも、椅子を持ち上げて上へ積み重ねる方式でもありません。

説明書と商品写真で収納の向きは確認できますが、重ねる一脚ごとの追加寸法や、複数脚を収納した全長は示されていません。奥行560mmを単純に脚数分足すと重なる部分を無視し、写真から短く見積もると実際の寸法を保証できません。決まった収納庫へ全脚を収めることが導入の必須条件なら、現時点の公開寸法だけでは一括置換を決められません。

一方、同じ部屋の一角へ寄せて片付ける計画では、前後に重ねる向きと、取り出した一脚を展開する場所を先に決められます。収納列の前を机や教材箱で塞ぐ配置では、次回の準備に別の家具の移動が加わります。収納時の省スペース性は、取り出す場所まで含めて考えます。

片付けは、資料と筆記具を回収し、メモ台を収納して座面を上げる、という順序に統一すると忘れ物も確認できます。重ねた椅子を連結した台車のように一度に運べるとは考えず、一脚ずつ扱います。メモ台や座面の動きに異常があれば分け、説明書が案内するボルト確認も行います。開閉と移動を繰り返す備品として、次回も同じ手順で設営できる状態へ戻すことが大切です。

小さい筆記面で足りる席から机を置き換える

SNC-ST6MAは、右側の小さなメモ台で研修中の筆記が済み、台の開閉と席の出入りに必要な配置を取れる場合に候補です。全席の机をなくすことより、教材を広げる席と短くメモする席を分けることが、用途に合う導入につながります。

商品ページでは黒・緑の選択肢と注文状況を確認できます。手元の教材を開いた大きさと、右側のメモ台の使い方が合うかを整理してから、検討を進めてください。

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参考資料