小さい役員室に幅1500mmのデスクを置くなら、本体の前後へ椅子を並べるだけでなく、机の下へどこまで足を入れられるかを先に見ます。収納付きの役員デスクは、足元が両側に開いた会議テーブルとは構造が異なります。
候補の幅1500mmのMMDマネジメントデスク
は、左右に引き出しを備える両袖型です。短い報告や書類確認をデスク越しに行う席として検討できますが、来客も深く机へ寄って長く筆記する使い方は、前側の板と足元を確認してから判断します。執務椅子と来客椅子を同時に置き、出入り・収納・配線まで成立する位置を探しましょう。
幅1500mmの天板があっても、椅子が入る幅は別
対象はMMD-1575で、外寸は幅1500×奥行750×高さ716mmです。1500mmは机全体の幅であり、その下を左右いっぱいに使える寸法ではありません。左右の袖収納があるため、執務椅子は中央の空間に合わせます。
同型番のイー・クイックス掲載仕様では、下肢空間は幅638×奥行621×高さ672mmと案内されています。下肢空間とは、座った人の脚を入れる机下の空間です。机幅から椅子を選ぶのではなく、中央の開口と、今使う椅子の肘・座面・脚の張り出しを照合します。
例えば幅680mmの肘付き椅子なら、その幅の部分を638mmの開口へそのまま入れることはできません。ただし椅子全体の最大幅と、実際に机下へ入る部分の幅は違う場合があります。カタログの椅子幅一つで判断せず、肘が当たる高さ、座面の横幅、キャスター脚が当たる位置を分けて測ります。机の手前に椅子を出したまま使うなら、その分だけ背後の空間を使います。
天板高さ716mmから厚さ42mmを引くだけで、椅子が入る高さを決めないことも大切です。実際の下肢空間は、天板以外の部材も含む条件です。肘を机下へ入れたい場合は、上面の高さより低い位置での干渉を見ます。座面の昇降で肘を下げても普段の作業姿勢に合わないなら、その組み合わせは見直します。
来客側には幕板と背面収納がある
メーカーの同型番組立説明書には、左右の袖をつなぐ幕板が示されています。幕板は机の前側にある板です。また、2026年カタログ124ページでは、左右の背面に扉付きの収納があり、配線などを収められる構造を確認できます。
つまり、来客側を執務側と同じ足元として使える机ではありません。来客椅子を置く際は、足を机の奥へ入れて座る会議テーブルの感覚を持ち込まず、幕板や背面収納の手前で足を置ける位置を考えます。外寸奥行750mmを、両側の人が分け合う足元の奥行に読み替えないようにします。
書類一枚を見せながら数分話す席なら、来客が少し離れて座る配置も検討できます。一方、長い申込書を記入する、資料を何冊も広げる、複数人が同じモニターを見る用途では、机に近づけること自体が重要になります。手を伸ばして資料へ届くだけで適合とせず、その用途は別の打ち合わせ場所へ分けられるかを決めてください。
来客側の足元に必要な深さは、椅子の形と座る人で変わります。実物がない段階で代用の机を使うなら、前面が開いた机をそのまま使わず、MMDの幕板・収納がある側には足を入れない配置として試します。必要な位置まで寄れないことが分かった時点で、寸法を細かく詰める前に、対面利用の範囲を見直せます。
部屋の奥行は、750mmと両側の動作範囲で考える
床へ幅1500×奥行750mmの輪郭を示します。両側を使う配置なら、長辺の片側を壁へ付けて終わりにせず、執務席と来客席の場所を同時に残します。出入口の扉、柱、書庫の扉、窓を操作する位置など、先に使う必要がある場所を輪郭から外します。
前後方向に必要な長さは「執務側で椅子を使う範囲+机の奥行750mm+来客側で椅子を使う範囲」と考えます。さらに椅子の後ろを人が通るなら、その通行場所が着席・離席の範囲と重ならないかを確認します。壁から壁までの寸法だけでなく、背後の収納家具が張り出す分も含めて見ます。
例えば執務側に1000mm、来客側に900mmを仮に使う配置なら、合計は2650mmです。この1000mmと900mmは推奨寸法ではなく、手元の椅子を動かして測った値を入れる計算例です。2650mmの室内奥行があれば十分、という基準にもなりません。扉や収納が同じ場所へ開けば、別に使う範囲が増えます。
幅方向では、机の端から出入口へ抜ける経路を残します。幅1500mmが壁間へちょうど収まっても、机の横を回らなければ執務席に入れない配置では使えません。机の正面だけでなく、来客を迎える側と日常の退席側の両方から経路をたどります。
平面の輪郭で場所を絞ったら、高さ716mm付近の窓台や操作パネルも見ます。床では接触しなくても、天板が窓の開閉やブラインド操作を妨げる位置なら、設置向きを変える理由になります。壁へ寄せるほど部屋が広くなるとは限らない点です。
執務席の人を動かさず、来客が出入りできるか
実際に使う執務椅子を置き、普段の位置まで机へ寄せます。そのまま来客椅子を反対側へ置き、二人が座った状態から試します。来客椅子を試すために執務椅子を外したり、書庫を仮に別の場所へ動かしたりすると、狭い部屋で最も困る重なりを見落とします。
来客役は扉から入り、椅子を引き、バッグを置き、書類を示してから立ち上がって退室します。執務側の人は通常の位置に座ったままです。来客が通るたびに執務椅子を動かす、机横の荷物をよける必要があるなら、来客対応を常設する配置としては再検討します。
次に執務側も立ち、必要な引き出しや背後の書庫を使います。収納の扉や引き出しは開いた状態で人の場所を取るため、着席中に使うものと、椅子をよけて使うものを分けます。公開資料だけで引き出しの最大張り出し寸法は確定できないので、壁や椅子に近接させる案は開放状態の確認ができるまで採用しません。
動きが一つだけ成立しない場合は、椅子を小さくすることだけで解決しようとせず、来客席の置き方や荷物の位置を変えます。それでも来客と執務者の動作が重なるなら、役員室は執務中心にし、対面対応を別の場所へ移す方が目的を整理できます。
天板には、普段の機器と来客の資料を一緒に並べる
幅1500mmタイプのMMDマネジメントデスク
を選ぶ理由は、床に収まることだけではありません。幅1500×奥行750mmの紙面を机上に作り、モニター、キーボード、電話、書類トレーの占有範囲を実寸で並べます。実機を床上の不安定な仮天板へ載せず、紙の型や寸法で比較します。
その状態で、来客が持ち込む書類を一組置きます。キーボードへ重ねる、モニターを毎回大きく動かすなどの片付けが必要なら、机を来客対応と兼用する負担が残ります。常設物を減らせるのか、机を広げる必要があるのか、来客の作業を別へ分けるのかを決めます。
来客側から画面や書類がどう見えるかも同時に確認します。通常、対面の来客からモニターの背面が見える配置でも、横へ回り込む経路や画面の向きによって表示が見えることがあります。見せる資料を置く側と、見せない書類の収納場所を分ければ、来客ごとに机上を全部片付ける前提を減らせます。
同シリーズの幅1800mmタイプと比べる場合、増えるのは幅方向の300mmです。天板上の重なりは減らせても、来客側の幕板や前後の椅子の問題を解消する変更ではありません。1500mmの紙面へ300mmを足し、その分が机横の出入りや収納扉の範囲を消さない場合に比較を進めます。
コードホールの先に、背面の扉を開ける場所を残す
MMDにはアルミ製のコードホールがあり、左右の背面収納へ配線などを収められます。机上から下へ線を下ろすところだけでなく、背面の扉を開けて接続先を触れる場所までが配線計画です。来客椅子や壁を密着させ、扉を開けられない配置にすると、後から配線を直す際に机周りを動かすことになります。
机の向きが決まったら、コードホールから背面側、壁や床の電源までをひもでたどります。執務椅子のキャスター、来客の足、机横の出入り経路へ線が出る場所がないかを見ます。収納へ配線を隠せる構造でも、最終的にコンセントへ向かう線が通路を横切るなら、机の向きや電源位置の見直しが必要です。
背面収納があることから、発熱する機器や多数の電源装置を自由に詰め込めるとは考えないでください。収める物の寸法・使用条件を確認し、接続や交換時に取り出せる構成にします。これは収納量を増やすためより、見える配線を減らしながら保守できる机にするための確認です。
組み立てる場所と、玄関から運ぶ担当も決める
メーカーの2026年カタログではMMD-1575の質量は94.4kgです。組み立て商品なので、完成した一台をそのまま運ぶ重量として手順を決めるのではなく、実際の梱包数・寸法と運ぶ単位を確認します。販売条件は軒先渡しが基本であり、玄関へ届けば室内設置も終わるわけではありません。
説明書では左右の袖と幕板・天板を組み、引き出しや背面の扉を開いて固定する工程があります。完成時の1500×750mmだけを空ければ組み立てられるとは限らず、部材を置く面と前後から作業する場所が必要です。最終位置へ寄せる前に組み立て、コードと扉を確認できる段取りを決めます。
両側の席で出入りが成立し、来客側の足元と背面配線の扱いも合うなら、MMDマネジメントデスクの天板と収納部を商品画像で確認する
段階です。短い来客対応を兼ねる範囲を決めてから、幅1500mmを小さい役員室の候補として残します。