小さな個室を役員室へ変えるとき、デスク本体が部屋に収まるだけでは配置を決められません。執務用の椅子を引く範囲に加え、デスク越しに短い打ち合わせをするなら、来客用の椅子とその後ろの経路も必要です。
候補とするのは、幅1500mmのMMDマネジメントデスクです。幅1500×奥行750mmの本体輪郭だけでなく、普段使う執務椅子と来客椅子を両側に同時に置いて、出入りと配線を実寸で試します。
来客対応をデスクで行う範囲を決める
最初に、役員デスクの来客側をどのように使うかを決めます。書類を一枚確認する、数分の報告を聞くといった対応なら、デスクの反対側に椅子を置く使い方を検討できます。
複数名で長く話す、広げた資料を並べる、モニターを一緒に見るなどの打ち合わせが主なら、執務天板を兼用するよりも、別のミーティングテーブルや会議室を比べます。すべての応接を一つのデスクで行うと決めてから寸法を合わせないでください。
幅1500×奥行750mmの輪郭を部屋の中央側へ描く
デスクの外寸は幅1500×奥行750mmです。壁からの寸法だけを測らず、マスキングテープで床へ長方形を描きます。幅1500mm側を壁へ寄せすぎると来客が座る側がなくなるため、両側へ椅子を置ける向きで輪郭を作ります。
輪郭に次の固定物が重ならないかを見ます。
- 出入口の扉が開閉する範囲
- 壁、柱、巾木の張り出し
- 書庫の扉や引き出しを開く範囲
- 窓、ブラインド、空調設備を操作する場所
- 壁と床の電源、通信用コンセント
床の長方形がどれにも重ならなくても、実際の天板には高さがあります。窓の開閉部や壁の操作パネルが高さ716mm前後にある場合は、平面図に加えて高さも照合します。
執務席の後ろは椅子を引いて試す
執務側には、実際に使う役員椅子を置きます。椅子の外寸だけを足すのではなく、深く座る、キャスターを後ろへ動かす、立つ、扉まで歩くという一連の動作を行います。
席の後ろに書庫があるなら、別の人が書庫を開ける場面も重ねます。椅子を机に収めた状態だけで通れても、着座中に書庫を使えない配置は日常運用で行き詰まります。普段の着座位置と離席時の位置を床へ記録してください。
来客側は執務席に人がいる状態で試す
次に、デスクの反対側へ実際に使う来客椅子を置きます。執務椅子をいったん外して空間を作らず、両方の席に人が座った状態から次の動きを試します。
- 来客が扉から椅子まで進む
- バッグを持ったまま向きを変える
- 椅子を引いて座る
- 書類を天板へ置く
- 執務席の人が着座したまま来客が退室する
来客席の後ろが部屋の主通路なら、来客が座っている間に収納や出入口を使う人とも重なります。来客椅子を引き幅の小さだけで選ばず、主な来客が座ったときの足と床の状態も確認します。
天板の幅は執務物と来客の書類を同時に置く
幅1500mmが必要かは、数字の大きさだけでは決めず、執務中に天板へ常設する物を原寸で並べて判断します。床の輪郭の上へ段ボールの天板を置き、実際のモニター、キーボード、電話、書類トレーの占有範囲を描きます。
その上で、来客が持ち込む書類を一組置きます。書類をキーボードの上へ重ねる、モニターを大きく動かす、電話を床へ移すなど、毎回の打ち合わせに片付けが必要なら、執務と来客対応を同じ天板で行う方針を見直します。
来客席から見せない情報の置き場所を決める
デスク越しに応対すると、来客は執務用モニターや書類トレーの正面に座ることがあります。席の動作が成立しても、画面や机上書類が見える配置なら役員室の兼用方法としては不十分です。
来客席へ実際に座り、通常の画面角度、通知表示、机上の書類名、電話メモがどこまで見えるかを確認します。応対前に毎回すべて片付けるのではなく、機密書類をしまう定位置と、画面をロックする手順を決めてください。視野角を狭めるフィルターだけに頼らず、モニターの向きと来客席の位置を先に調整します。
機密性の高い話や複数人の打ち合わせは、デスク前の席で扱わず別室へ分けます。小さい役員室へ来客席を置けることと、すべての来客対応に適することは分けて判断する必要があります。
コードホールから電源まで糸を通す
候補のデスクには、アルミ製のコードホールがあります。ただし、天板から配線を下ろせても、壁や床の電源まで通せるとは限りません。
床の輪郭でデスクの向きを決めた後、コードホールの位置から使用予定の電源まで糸を置きます。執務椅子のキャスター、来客の足、出入口からの通路を避けた経路にできるかを見ます。床の上を人がまたぐ配線になるなら、デスクの向きと電源位置を設備担当者と見直してください。
MMDマネジメントデスクの仕様を確認する
幅1500mmタイプのMMDマネジメントデスクの商品ページで確認できる主な仕様は次のとおりです。
- 外寸: 幅1500×奥行750×高さ716mm
- 天板: 厚さ42mmのパーティクルボード、低圧メラミン仕上げ
- 本体: パーティクルボード、低圧メラミン仕上げ
- エッジ: PVC
- 取っ手・コードホール: アルミ
- 組み立て: 購入者による組み立て
商品ページには本体重量、梱包寸法、天板耐荷重の記載がありません。搬入方法、設置場所の床への影響、天板に重い機器を置く可否を判断する場合は、購入前に販売元へ確認します。
引き出しの内寸と引き出したときの張り出しも記載されていません。収納する物が決っている場合は内寸を、引き出しの正面が壁や椅子に近い配置では最大の張り出し寸法を確認して、床の輪郭へ追加してください。
幅1800mmタイプと比べるなら300mmを床へ足す
同じ商品ページには、幅1800mmタイプもあります。天板上の機器と来客書類が幅1500mmの原寸天板で重なる場合は、幅方向に300mm追加した輪郭も作ります。
追加する側は、壁から離れた余白だけで決めません。幅1500mmの配置で確保できた出入口までの経路、収納の開閉、窓へのアクセスを追加分が消さないか確認します。300mmを足すと動作を一つでも再現できなくなるなら、幅1500mmを候補に残します。
両側から離着席できて配線を床へ出さなければ候補にする
この幅1500mmデスクを候補にできるのは、実際に使う執務椅子と来客椅子を同時に置いても両側から離着席でき、コードホールから電源までの配線が人の通る床を横切らない場合です。
この二条件がそろったら、MMDマネジメントデスクの天板と収納部を商品画像で確認すると、小さい役員室の執務席兼来客対応席として比較できます。