角2封筒をシュレッダーに入れるためだけに折る作業は、幅260mmの投入口で減らせます。ただし、中身を入れたまま処分できるかは別の判断です。候補のアスカS89MDMは、一般の封筒と、レターパックなどの厚紙封筒とで取扱説明書の指定が異なります。
小規模オフィス向けマイクロカットシュレッダー
として紹介されているこの機種は、角2封筒に対応した広い投入口を備えます。通常の角2は中身込み1.1mm以内が厚みの目安ですが、厚紙封筒は中身を出して別々に細断します。何でも開封せずに投入できる機械として選ばないことが大切です。
普段の廃棄物が、対応する紙封筒と書類を中心とするなら候補になります。緩衝材入りの包装や金属留め具が多い職場、封筒を束で投入したい職場では、幅の広さだけでは希望する処分作業を満たせません。
角2には260mmの投入口を使い、220mmの給紙口と区別する
S89MDMには、通常の給紙口と、それとは別の広い投入口があります。販売元の仕様にある「給紙口幅220mm」と「投入口幅260mm」は、同じ箇所の寸法違いとして読むものではありません。メーカーの製品別カタログも、大型の角2封筒に対応する口を260mmと案内しています。
角2封筒の標準的な大きさは240×332mmです。短い辺の240mmを先にして入れると、260mmの口との差は20mmになります。220mmの給紙口へ幅240mmの封筒を入れようとする場合と異なり、横幅を小さく折る工程が不要になることが、この商品の利点です。
この20mmは幅の差であって、厚い封筒も押し込める余裕を表すものではありません。端が膨らんだ包装、折れたフラップ、飛び出した中身を含め、実際の一通がまっすぐ入る状態かは見ておきます。長い辺の332mmを先にしても入る、という意味でもありません。
取扱説明書では、給紙口と投入口を同時に使わず、中央からまっすぐ投入するよう指定されています。二つの口があるから二人で並行作業ができると考えず、処分物に合う一方を使います。S89MDMのメーカー製品別カタログで、広い投入口と本体の形を確認できます。
紙封筒、厚紙封筒、緩衝材入りを別の処理にする
処分する封筒を見分けるときは、まず紙の種類と付着物を確かめます。この機種はラベル付き・窓付きの封筒も対象として案内されていますが、薄い紙封筒、硬い厚紙封筒、内部に緩衝材がある袋を、すべて同じ条件で扱うものではありません。
通常の紙封筒なら、中身が廃棄してよい書類だけだと分かり、後述の厚み条件にも合うかを確認します。届いたまま内容が分からない封筒まで、開けずに処分するための機能ではありません。カードや小物、留め具が入っているか分からない場合は、先に開封して中身を分けます。
例えば、社内で不要と判断したコピー用紙を入れて保管していた普通の角2封筒なら、内容を把握した状態で厚みを確かめられます。一方、開封前の郵便物や複数部署から集めた由来不明の封筒は、同じ外観でも中身の条件が分かりません。開封を減らせるかどうかは、機械の対応と、処分する側が中身を把握しているかの両方で決まります。
厚紙封筒は中身を取り出す
メーカーの説明には厚紙封筒や段ボールの細断が含まれています。ただし、取扱説明書はレターパックなどの厚紙封筒について、中身を必ず出して別々に投入口へ入れるよう指定しています。紙封筒の中身込みの目安を、そのまま厚紙包装へ適用しないでください。
折って小さくすると、折り重なった部分の厚みが増えます。角2対応の幅を活かして折る工程を減らしても、厚紙から中身を出す工程まで省くことはできません。普段の処分物が厚紙封筒ばかりなら、導入で減らせるのは主に幅を合わせる手間だと考えると、期待との違いを避けられます。
段ボール対応という案内も、どんな梱包箱や厚い板材でも処理できるという保証ではありません。封筒状の包装を越えた物や、材質・厚みの判断がつかない物を、空いている投入口へ試しに押し込む使い方にはしません。
ラベルが貼ってあることと、粘着材だけを入れることは違う
取扱説明書は、紙に貼られたシールの細断は可能とする一方、貼り付け前のシールや粘着剤付きの物などを禁止しています。ラベル対応の表現から、粘着面がむき出しの送り状やテープを単独で投入してよいとは判断できません。
また、10〜11号のホッチキス針は対応範囲ですが、ゼムクリップやそれ以外の金属類を同じ扱いにはできません。ポリ袋などの包装材も紙と分けます。窓付き封筒に対応することを、気泡緩衝材が付いた袋全体の対応へ広げないでください。対応する紙封筒と、異素材を含む包装をここで分けておくことが必要です。
角2の厚みは、封筒と中身を合わせて1.1mm以内が目安
S89MDM・SA89MDM取扱説明書の「中身の入った封筒の細断の仕方」では、角形2号について中身のコピー用紙10枚を目安とし、封筒を含めた厚みを1.1mm以内としています。短い辺から入れる場合の目安で、材質によっては細断できない場合があることも記載されています。
確認するのは書類だけの厚みではありません。封筒の紙、貼り合わせ、入っている用紙を含めた厚みです。10枚以下なら厚みを見なくてよい、あるいは厚みが小さければ何の材質でもよい、という二つの読み替えをしないでください。
製品には細断可能目安の表示が用意されています。取扱説明書は、中身の入った封筒を目安の白線に合わせて厚みを確かめ、封筒と中身に禁止物がないことを確認してから投入する流れを示しています。購入前は普段の封筒の材質と厚みを把握し、導入後はこの表示と説明書に沿った確認を作業に組み込みます。
厚みを抑えるために手で強くつぶしたり、口へ押し込めるかどうかを目安にしたりする必要はありません。条件を超える、または中身が不明なら開封して分ける、という処理へ戻します。中身込みで処理できる封筒と、分ける封筒の割合が、導入後に省ける手間を左右します。
コピー用紙の枚数は、封筒の通数へ置き換えない
定格細断枚数はA4コピー用紙10枚、最大細断枚数は50Hzで12枚、60Hzで11枚です。これは封筒10通を一度に入れられるという表示ではありません。最大枚数を、厚紙やラベルが重なる封筒の許容量へ換算することもできません。
封筒は一通ごとに条件を確かめ、前の細断が完全に終わってから次を入れる使い方にします。取扱説明書も、続けて処理する場合は前の物が終わるまで待つよう案内しています。投入の幅が広いことと、まとめた束を自動で処理することは、分けて選んでください。
処分量は、30分の運転と仕分け・くず捨てを合わせて見る
定格使用時間は30分です。月末に封筒をまとめて処分する場合は、機械が動く時間だけでなく、中身の確認、厚紙の分離、留め具の取り外し、くず捨てを含めた一連の作業を考えます。封筒の長さを細断速度で割っただけの計算では、職場で終わるまでの時間になりません。
例えば、普通の角2を数通ずつ処理する使い方と、ため込んだ厚紙封筒を一度に開封して処理する使い方では、同じ機械でも作業時間の内訳が違います。後者は幅の問題が解決しても仕分けが多く残ります。普段の処分物の種類と量を残しておくと、必要なのが広い投入口なのか、廃棄の頻度を変えることなのかを分けて考えられます。
温度ブレーカーで止まったときは、取扱説明書で電源を切って約100分待つよう案内されています。停止後すぐに再開できる前提で、長時間の連続処理を組まないでください。オートクリーニングもありますが、対応外の物を処理できるようにする機能ではありません。
ダストボックスは約33L、コピー用紙約950枚分という目安は10枚ずつ細断した場合の値です。封筒950通が入るという意味ではなく、厚紙やラベル付きのくずではたまり方が変わります。前面の窓と満杯表示を見て回収する流れを作り、ゴミ箱の容量だけで一度の封筒処理数を決めないことがポイントです。
上から封筒を入れ、前からくずを取り出せる場所に置く
本体は幅410×奥行295×高さ649mm、重量19kgです。角2の長い辺は332mmあるため、本体の高さだけが棚の下へ収まっても、封筒を立てて投入する動作ができるとは限りません。上方へ封筒を構える場所と、投入口を見ながら作業する前方の場所を含めて常設位置を決めます。
ダストボックスは前へ引き出す形です。壁との間に本体だけが入る隙間を探すより、くずを回収するときにも机や椅子を動かさずに済む位置を選ぶと使い続けやすくなります。引き出しの前方寸法は、本体奥行295mmをそのまま足せばよいものではないため、設置予定場所の前を十分に空けて考えます。
コード長は1.6mです。取扱説明書は水平で安定した床へ置き、手前2か所のキャスターストッパーを掛けるよう指定しています。投入とくず捨てのために毎回本体を持ち上げる配置を避け、電源操作も行える場所を選んでください。詰まりなどが起きた場合は投入を止め、同型番の説明書の手順へ戻します。
普段の封筒を、幅・材質・厚みの順に当てはめて選ぶ
この機種は、角2を折って幅を狭める作業を減らし、条件に合う普通の紙封筒なら中身込みの処理も検討できる候補です。厚紙封筒は中身を出すこと、異素材を分けること、厚みの目安を守ることは残る作業として見込みます。
その使い方が職場の封筒に合うなら、角2封筒対応シュレッダーの商品画像と現在の仕様を確認する
から、二つの口と目安表示を照合してください。