共有の電動昇降デスクを毎回同じ高さへ戻す|3枠メモリーの割り当て方

複数人で電動昇降デスクを共用する担当者向けに、3枠の高さメモリーを座位・立位へ割り当てる方法と、昇降範囲全体で配線や家具との干渉を確かめる手順を解説します。

共有の電動昇降デスクを毎回同じ高さへ戻す|3枠メモリーの割り当て方

複数人で電動昇降デスクを共用すると、利用者が替わるたびに天板を少しずつ動かし、前回の高さを探すことになります。メモリー機能があれば同じ高さへ戻せますが、登録できる数と必要な高さの数が合わなければ使い切れません。

候補は、高さを3つまで登録できる幅1200mmの電動昇降デスクです。購入前に利用者ごとの高さを測り、三つの登録枠と昇降中の配線を確認します。

利用者ごとに必要な高さを書き出す

最初に、誰が座位と立位のどちらで使うかを決めます。一人が座位と立位を使えば二設定、二人が両方を使えば四設定です。商品のメモリーは三つなので、二人分の座位と立位をすべて登録することはできません。

二人とも座位だけなら二枠、共通の立位を加えても三枠に収まります。二人が座位と立位を個別に使うなら、利用頻度の高い三設定だけを登録し、残る一設定は操作パネルの表示値を席の運用表へ記録します。人数だけでなく、再現したい高さの数で判断してください。

実際の椅子と靴で高さを測る

座位は、実際に使う椅子の座面と肘を先に調整します。そのうえで肩をすくめず、肘を大きく開かずにキーボードへ手を置ける天板位置を探します。立位も普段の靴で立ち、前かがみにならない位置を試します。

体格だけから数値を決めず、キーボード、マウス、モニターを普段どおり置いて確認します。モニターの高さが足りない場合は、天板だけを上げ続けるのではなく、モニタースタンドなどで画面位置を分けて調整します。

高さが決まったら、利用者名、座位か立位か、操作パネルの表示値を記録します。登録を変更した日も残すと、誰かが上書きしたときに戻しやすくなります。

3枠の名前と上書きルールを決める

登録ボタンへ利用者名や用途を割り当てます。たとえば、一枠目をAさんの座位、二枠目をBさんの座位、三枠目を共通の立位とします。操作パネルの近くに小さな対応表を置けば、別の人の設定を誤って上書きしにくくなります。

配置換えや利用者変更のたびに各自が登録し直すと、設定の持ち主が分からなくなります。上書きする担当者とタイミングを決め、変更後は三つのボタンを一度ずつ呼び出して記録値と合うか確認してください。

最上位置と最下位置で配線を確認する

天板は高さ725~1215mmの範囲で動きます。机上の機器から天板下までのコードは天板と一緒に動きますが、壁コンセントへ向かう電源コードは建物側に残ります。

最上位置ではコードが張らず、最下位置では余ったコードが脚や床へ巻き込まれない経路を作ります。モニター、パソコン、電源タップを実際に接続し、低速で全範囲を一往復させてください。壁、ワゴン、窓台、椅子の肘とも途中で接触しないかを横と下から確認します。

衝突防止機能は、衝撃や衝突を感知すると天板が約50mm戻って停止する仕様です。ただし、細いコードや軽い物への接触を必ず検知するとは商品ページに明記されていません。検知機能を空間確認の代わりにはしません。

呼び出す前に天板の上下を空ける

メモリーボタンは登録した高さへ戻すための機能で、利用者が替わるたびに周囲の状態まで元へ戻す機能ではありません。前の利用者がワゴンを天板下へ寄せた、机上に背の高い荷物を置いた、椅子の肘が縁の下へ入った状態で呼び出すと、移動経路が変わります。

利用開始時は、天板の上、下、背面を目で確認し、コードや家具を動作範囲から外してから自分の設定を呼び出します。昇降中はその場を離れず、異音、傾き、接触があれば操作を止めます。衝突防止で戻った場合も、同じボタンを繰り返し押さず、接触した物を特定してください。

商品ページではチャイルドロックを、上下ボタンの同時長押しで設定する機能として案内しています。共用席では、清掃中や機器交換中に意図しない昇降を避けるための停止状態として使えます。ただし、利用者別の登録を保護する権限管理ではないため、メモリーの上書き担当は別に決めます。

停電、電源の抜き差し、リセット操作の後に登録値が保持されるかは販売ページの仕様だけでは判断できません。導入時に取扱説明書で確認し、電源復旧後は低い位置で動作と表示を確かめてから、記録した高さと各枠を照合します。

幅1200×奥行600mmへ機器を仮置きする

天板は幅1200×奥行600mmです。同じ大きさをテープで示し、モニター、キーボード、ノートパソコン、書類を置きます。昇降ボタンへ手を伸ばせること、天板の縁から機器がはみ出さないことを確認します。

耐荷重は約80kgです。載せる機器だけでなく、モニターアームや周辺用品も含めて合計します。天板の端へ体重をかける使い方は避け、クランプ用品を付ける場合は取付可否を販売元へ確認してください。

本体重量は24kgで、お客様組立品です。設置予定の場所で組み立てられるか、完成後に移動させる人数と経路も先に決めます。

商品仕様を共用ルールへ照合する

電動昇降デスクの主な仕様は次のとおりです。

  • 外寸: 幅1200×奥行600×高さ725~1215mm
  • 重量: 24kg
  • 耐荷重: 約80kg
  • 高さ登録: 三つまで
  • 衝突防止: 接触を感知すると約50mm戻って停止
  • その他の機能: チャイルドロック、スリープ、リセット、横揺れ防止
  • 組み立て: お客様組立品

必要な設定が3枠へ収まれば候補にする

このデスクを候補にできるのは、共用する人が再現したい高さを三つ以内へ割り当てられるか、登録外の高さを表示値で管理できる場合です。さらに、呼び出し前に天板の上下を確認し、全範囲で配線や家具との接触を避けられる運用が必要です。

条件が合ったら、操作パネルと昇降機能を商品ページで確認すると、共用席での設定方法を具体化できます。

参考資料