備品のシール跡がベタベタする|素材を確認して180mlスプレーを試す

備品や収納棚の古いシールを貼り替える担当者向けに、残った紙や粘着剤の見分け方、素材確認、目立たない場所での試験、スプレーを使う条件を解説します。

備品のシール跡がベタベタする|素材を確認して180mlスプレーを試す

収納棚やファイルの管理表示を貼り替えようとして、シールをはがしたらベタベタが残ることがあります。上から新しいラベルを貼っても凹凸が透けたり、端から浮いたりするため、貼り替える前の除去が必要です。

ただし、シールはがし剤はどの備品にも同じように使えるわけではありません。貼付面の材質を確認し、目立たない場所で変色や表面の変化が起きないか試してから使います。

先に、はがしてよい表示か確認する

作業前に、そのシールが社内で貼った管理ラベルか、メーカーの銘板や注意表示かを確認します。備品番号や棚の区画表示なら貼り替えの対象にできますが、型番、製造番号、安全上の注意などは、管理や修理で必要になることがあります。

リース品や借用品では、所有者の許可なく表示を除去しないほうが安全です。必要な表示か判断できなければ、写真を撮り、記載内容と貼付位置を記録してから管理担当者へ確認します。

ベタベタの上から削り始めない

残っているものが紙の層なのか、粘着剤だけなのかを見ます。紙が厚く残っている場合は、表面を無理にこすらず、浮いている端だけをゆっくり取り除きます。硬い金属工具で強く削ると、塗装や樹脂面に傷を付けるおそれがあります。

粘着剤だけが薄く残った段階で、シールはがし剤を試すか判断します。新しいラベルをすぐ上から貼る方法は一時的には隠せますが、段差や古い粘着剤の影響を残すため、きれいに貼り直したい場所には向きません。

使える素材を確認して、小さく試す

コクヨのスプレー式シールはがし「TW-202」は、メーカーが用途例としてプラスチック、ガラス、スチール、メラミン化粧合板、ファイル表紙を挙げています。粘着シールや粘着ラベルをはがし、のり残りを除去する製品です。

同じ「プラスチック」や「スチール」でも、表面の印刷、塗装、コーティングは備品ごとに異なります。用途例に含まれる素材でも、見えにくい場所へ少量だけ使い、色落ち、つやの変化、軟化がないか確認します。材質が分からない場合や、表面処理の変化が困る備品には使用せず、備品メーカーへ確認してください。

電源につながる機器や操作部は、この記事の作業対象にしません。棚、書庫、ファイル表紙など、通電しない備品に範囲を絞ると判断しやすくなります。

180mlスプレーと付属ヘラで作業する流れ

作業場所の周囲にある書類や、新しく貼るラベルを先に移動します。容器に記載された使用方法と注意事項を読み、次の順序で小さな範囲から進めます。

  1. 火気や暖房器具がないことを確認し、窓を開けるなど換気できる状態にする
  2. 目立たない場所へ少量を使い、表面に変化がないか確認する
  3. 問題がなければ、容器表示の方法に従って古いシールやのり残りへ使う
  4. 付属ヘラを寝かせるように当て、表面を傷付けない力で少しずつはがす
  5. 取り切れない部分だけ同じ手順を繰り返し、最後に貼付面を清潔にして乾かす

一度に広い範囲へ噴射すると、周囲へ飛散しやすくなり、素材への影響も確認しにくくなります。待ち時間や拭き取り方は自己流で決めず、手元の容器表示に従います。はがしたシールは再使用できません。

購入前に確認する仕様

TW-202の内容量は180ml、容器外寸法は直径53×高さ148mmです。材質はミネラルスピリットとLPGで、ヘラが1本付属します。内容量から処理できるラベル枚数を一律には決められないため、多数の棚を整備する場合は、まず一部で使用量を確かめてから必要本数を見積もります。

LPGを使うエアゾール製品なので、火気と高温を避ける管理も必要です。日本エアゾール協会の安全案内では、使用前に容器の注意表示を読むこと、閉め切った狭い場所で大量に使う場合は換気すること、火気の近くで使用・保管しないこと、40℃以上になる場所へ置かないことが案内されています。作業後も、直射日光や暖房器具を避け、容器表示に従って保管します。

製品の対応素材と仕様は、コクヨのTW-202商品情報でも確認できます。

除去後の面を確認してから新しいラベルを貼る

見た目のべたつきが消えても、はがし剤や古い粘着剤が面に残っていると、新しいラベルが定着しにくくなります。容器表示に従って処理を終え、面が乾いたことを確認してから、清潔な指で端へ触れずに新しいラベルを貼ります。すぐにはがれる場合は、上から強く押してごまかさず、残留物や表面変化がないかを見直してください。

旧ラベルの位置が変色している場合、粘着剤ではなく、周囲との日焼けや表面処理の差が見えている可能性もあります。シールはがし剤で色まで戻るとは考えず、こする作業を止めます。外観の復元が必要な備品は、素材に合う補修方法を管理担当者やメーカーへ確認します。

作業範囲を区切って共用備品を戻す

棚や書庫を使用中のまま作業すると、噴霧した範囲へ書類や手が触れることがあります。対象物を移動できない場合は周囲を空け、作業中であることを表示し、処理と乾燥が終わるまで利用を止めます。取り外したシール片や拭き取りに使った物も机上へ残さず、容器表示と職場の廃棄方法に従って片付けます。

作業終了後は、スプレー、付属ヘラ、新しいラベルを別々の場所へ置き去りにせず、決めた保管場所へ戻します。次回の担当者が同じ備品で素材確認を繰り返さなくてよいよう、使用できた面と変化が出た面を短く記録しておくと、対象外の備品へ誤って広げるのを防げます。

このスプレーを試しやすい条件

古い管理シールをはがして貼り替える作業で、貼付面がメーカーの用途例に含まれ、目立たない場所で表面変化が起きないことを確認できるなら試しやすい製品です。加えて、換気でき、火気や高温を避けて作業・保管できることも購入前の条件にします。

一方、材質や表面処理が分からない備品、消してはいけない表示、通電する機器は対象から外します。まず一か所だけで試し、除去後の面を確認してから、ほかの棚やファイルへ広げると失敗を抑えられます。

参考資料