受付の壁へインテリアを加えたくても、通路が狭いオフィスでは床置きの鉢が人の動線を狭めます。壁掛けのフェイクグリーンなら床面を使いませんが、空いている場所へすぐ取り付けるのではなく、来訪者からの見え方と壁の固定条件を先に確認します。
この記事では、床へ植物を置く余地がない小規模オフィスの総務担当者へ、50cm角の型紙を使った位置決め、奥行67mmの確認、壁下地に合う固定方法、設置後の清掃を説明します。
検討するのは、幅500×高さ500mmのベルク ウォールグリーン GR3347です。木目調フレームの中に造花を配置し、前面を透明アクリルで覆った完成品です。
来訪者から見える壁を一面だけ選ぶ
最初に、入口から受付カウンターへ進む人の目線で壁を見ます。装飾を置く候補は、受付の正面か斜め前に見える一面へ絞ります。複数の壁へ同時に置く前提にすると、一枚ごとの位置や周辺設備との間隔を判断しにくくなるためです。
候補の壁では、社名表示、案内板、照明スイッチ、空調操作器、インターホン、点検口、防災・防犯設備の位置を確認します。グリーンパネルで隠したり、操作や点検の邪魔になったりする場所は避けてください。
扉の横へ付ける場合は扉を全開にし、ドアノブや運ぶ荷物がパネルへ当たらないかも見ます。受付担当者だけでなく、来訪者が荷物を持って通る経路から確認することが大切です。
500×500mmの型紙を壁へ仮留めする
商品画像だけでは、50cm角が受付でどれほどの面積を占めるか分かりません。幅500×高さ500mmの紙を作り、マスキングテープなど壁面を傷めない方法で仮留めします。テープを使える壁か分からない場合は、二人で紙を持って位置を試します。
入口、受付カウンターの前、待合席の三地点から型紙を見ます。社名表示より目立たせたいわけではないなら、表示との間隔や高さを変えて比較します。受付担当者の椅子やカウンター上の書類に隠れず、壁面設備とも重ならない位置を選びます。
中央を目分量で決めず、床、カウンター天板、隣の表示から型紙の四辺までを測って記録してください。取り付け担当者へ位置を渡すときも、壁の写真だけでなくこの寸法が基準になります。
奥行67mmを通路側から確かめる
GR3347の外寸は幅500×奥行67×高さ500mmです。型紙で分かるのは正面の大きさだけなので、壁から67mm出る状態も別に確認します。
厚紙などで67mmの目印を作り、型紙の端から通路側へ当てます。人の肩、開いた扉、台車や段ボールが触れないかを、実際の動線から見てください。特に曲がり角やカウンターの裏側は、正面から空いて見えても横から接触しやすい場所です。
頭や肩が通る高さへ張り出す配置は避けます。一方で高くしすぎると、清掃や固定状態の確認に脚立が必要になります。見え方だけでなく、設置後に安全に手入れできる高さまで含めて決めます。
1.8kgを支える固定方法を壁材に合わせる
本体重量は1.8kgで、吊りひもと直掛け用ねじが付属します。ただし、ねじが付属していても、石こうボード、木下地、コンクリート、スチール製パーティションなど、すべての壁へ同じ方法で固定できるわけではありません。
壁の仕上げ材と下地を施設図面または建物管理者へ確認し、本体の外寸、重量、付属品を取り付け担当者へ伝えます。賃貸オフィスでは穴あけの可否と原状回復の条件も確認します。既設のフックや粘着具を使う場合も、見た目だけで流用せず、取付面と保持できる荷重を照合してください。
人が触れたり荷物が当たったりする可能性も含め、固定具の種類、必要数、取付位置、定期的な緩みの確認方法を施工側と決めます。
透明アクリルの反射を設置前に見る
前面には厚さ3mmの透明アクリルが使われています。透明面は照明や窓の位置によって映り込み方が変わるため、商品画像の色味だけで位置を決めないようにします。
型紙の位置へ透明な下敷きなどを当て、昼と照明点灯時に入口や待合席から見ます。天井照明が強く映る場合は、パネルの位置を上下左右へずらして比較します。窓の向かい側では、時間帯によって反射が変わることも確認してください。
造花の色や木目フレームが周囲のサイン、壁、カウンターと合うかは、商品ページの7枚の画像で正面と設置例を見比べます。画面表示と実物の色には差が出る可能性があるため、色だけを採用理由にはしません。
水やりは不要でも清掃は必要になる
装飾部は造花なので水やりは不要です。ただし、前面の透明アクリルやフレームにはほこりや指紋が付きます。受付の清掃手順へ、表面の確認と乾いた柔らかい布での拭き取りを加えます。
洗剤を使う場合は、アクリルや木目シートに使えるかを販売元へ確認します。強くこすったり、材質に合わない薬剤を使ったりせず、外観の変化や固定部の緩みも同時に見てください。
清掃のために毎回取り外す運用では、落下や掛け直しの不備が起こりやすくなります。壁へ掛けたまま手が届き、無理な姿勢にならない高さを型紙の段階で試します。
壁へ固定できないなら別方式へ切り替える
賃貸条件や壁下地の都合で固定方法を決められない場合は、このパネルを粘着具だけで仮設する方向へ進めません。床を使わないことよりも、施設側が認める方法で固定できることを優先します。穴を開けられない壁では、既設のピクチャーレールが本体と取付方法に対応するかを管理者と施工担当者へ確認し、対応しなければ卓上装飾など別方式へ切り替えます。
また、壁面へ緑色を加える目的と、受付の視線を遮る目的を混ぜないようにします。GR3347は壁掛け装飾であり、床から立ち上がる間仕切りではありません。来訪者から書類や画面を見えにくくしたい場合は、受付の配置や用途に合うパーテーションを別に検討します。
固定後は清掃担当者だけに任せず、ぐらつき、フレームの変形、前面アクリルの割れを誰が確認するかを決めます。異常が見つかったときは触れないよう周囲へ知らせ、取付担当者が確認するまでそのまま使い続けない運用にします。
商品仕様を設置条件と照合する
- 本体: 幅500×奥行67×高さ500mm
- 重量: 1.8kg
- フレーム: アルミ押出材、木目シート貼り
- 前面: 厚さ3mmの透明アクリル
- 基板: 厚さ5.5mmのベニヤシート
- 装飾: 造花
- 付属品: 吊りひも、直掛け用ねじ
- 組み立て: 完成品
- 生産国: 日本
壁面へ穴を開けられるか、付属ねじを候補の壁へ使えるかは、この仕様だけでは決まりません。設置する建物の条件と合わせて判断します。
実寸と固定の二条件が合えば候補にする
GR3347を候補にできるのは、500×500mmの型紙と67mmの出幅を実地で試し、案内表示や設備、扉、人の動線を妨げない位置を決められる場合です。加えて、1.8kgの本体を支えられる固定方法を、壁下地に合わせて施設担当者や施工担当者が決められることが必要です。
二条件がそろったら、GR3347の商品画像と仕様を確認すると、受付の床面を使わない壁掛け装飾として具体的に比較できます。