受付の案内を繰り返し表示する|USBで更新する32型サイネージ

受付案内をUSBで繰り返し表示する32型サイネージを検討する人へ。設置寸法、縦横の原稿、autoplayフォルダーとファイル名、静止画・動画の制限、一周の待ち時間を解説します。

受付の案内を繰り返し表示する|USBで更新する32型サイネージ

会議室の変更、フロア案内、来訪者へのお知らせを受付へ掲示するたびに、紙を印刷して差し替えている。複数の案内を一か所で見せたいなら、画面へ順番に表示する方法があります。ただし、紙を何枚も貼る場合と違い、目的の画面が出るまで待つ時間が生じます。

PLUS いますぐサイネージ32型ディスプレイ・スタンドセット は、再生中にパソコンをつなぎ続けず、USBメモリの内容を表示する候補です。この記事では、販売ページに記載されたディスプレイPN-Y326Cを基準に、受付で使う静止画の繰り返し表示を中心に説明します。案内を作るためのパソコンと、受付で再生する機器を分けて考えます。

来訪者が一周待てる内容を、画面へ移す

最初に、同じ時間帯に見せたい案内を数えます。本日の会議室、フロア案内、会社からのお知らせなど、次の行動が違う内容を分けます。一枚へ小さな字で詰めるより整理できますが、枚数を増やすほど必要な案内が出るまで長くなります。

例えば静止画3枚を約10秒ずつ見せる設定なら、一周は約30秒です。表示が切り替わった直後に来た人は、目当ての案内が戻るまで待つことになります。これは待ち時間を考える計算例で、機器の切り替え時間はファイルによって変わります。

受付担当を呼ぶ内線番号や「こちらでお待ちください」のように、到着した瞬間に必要な情報は固定表示へ残すと使い分けやすくなります。画面には、少し待って読める案内や、その日の内容を順に載せます。必ず今見える必要があるものを、長い一周の中へ埋め込まないことが大切です。

紙一枚を長期間掲示するだけなら、電子表示へ替えても更新作業が減るとは限りません。一週間ほどの差し替え内容を見て、複数の案内を順番に出す利点があるかを先に判断します。画面数を減らすだけで十分なら、今の掲示方法の整理から始められます。

幅444×奥行609mmに、見る人と更新する人の場所を加える

販売ページの本体サイズは幅444×奥行609×高さ1290mm、重量は17.6kgです。幅だけを見ると細く感じても、傾斜したスタンドには奥行があります。床へ幅444×奥行609mmの目安を置き、入口扉、カウンター、待合椅子との位置関係を確認します。

人が立ち止まって画面を見る場所も必要です。本体だけが隙間に収まっても、その前で一人が止まると受付へ進む人をふさぐなら置き場所を変えます。入口から歩いてきた人が、画面の前まで戻らずに案内へ気づける向きかも見ます。

さらに、USBメモリを差し替える人が端子へ手を伸ばす場所を残します。画面の側面をカウンターへ密着させると、更新のたびにスタンドを動かすことになるかもしれません。電源コンセントからコードを通す経路まで含め、日々の更新に使う位置を決めます。

これは組み立てが必要なセットです。受付への搬入、スタンドの組み立て、ディスプレイの取付を行う場所を確保し、完成状態で届いてそのまま置ける商品と混同しないようにします。32型サイネージセットの商品画像と仕様を確認する 際は、正面の画面だけでなく、傾斜と後ろへ伸びる脚も見てください。

縦向きと横向きでは、画面の張り出しも変わる

縦置きは見出し、会議名、行き先を上から並べる案内に使いやすく、横置きは横長のフロア図などを見せる候補になります。どちらが見やすいかは、実際の案内を一つ作って判断します。向きを変えるだけで、同じ原稿がそのまま読みやすくなるわけではありません。

メーカーの現行外形寸法図では、横設置時の画面部分の幅は732.4mmです。脚が細いからといって、横向きにしても幅444mm以内へ全体が収まるわけではありません。受付脇で使う場合は、床の脚だけでなく、人や荷物が通る高さで画面が左右へ出る範囲も見ます。

図面では画面の取付高さにも複数の位置が示されています。販売ページの高さ1290mmだけを固定された見え方として扱わず、入口から近づく位置、待合で座る位置から内容が読めるかを考えます。高さや向きは、組立説明に従って設置時に決める項目です。

表示解像度は1920×1080画素です。大きな見出し、短い行き先、必要なら矢印という順番で作り、実際の見る距離で読める文字量に絞ります。パソコンの近くで読める小さな文字が、受付を歩く人にも読めるとは限りません。

テンプレートを編集し、再生用のJPEGを作る

セットにはテンプレート入りUSBメモリが付属します。テンプレートはPowerPointで案内を作るための原本で、編集用ファイルをUSBへ置くだけで画面に出るわけではありません。静止画で使う場合は、完成した案内をJPEGへ書き出します。

原本はパソコン側へ複製して保管し、会議名、日付、会場などを直せる状態で残します。再生用のJPEGと原本を区別しておけば、受付に出している画像から文字を直そうとして困ることも減ります。PowerPointの画面遷移やアニメーションは、静止画へ書き出すと動きとしては残りません。

縦表示用の原稿は、機器側で必要になる向きにも注意します。PN-Y326Cの説明書では、縦長の内容を右へ90度回転したファイルを用意するよう案内されています。付属の縦向きテンプレートはパソコン上で横向きに表示されるため、すでに回転を織り込んだ原稿をさらに回してしまわないよう、まず一枚を書き出して表示方向を確認します。

自作画像を使う場合、拡張子がjpgやjpegでも、段階的に画像を表示するプログレッシブ形式のJPEGは対応していません。画像が表示されないときは内容を書き直す前に、保存形式を確認する項目になります。見出しや会場名が欠けていないかは、向きの確認と同時に見ます。

自動再生用フォルダーとファイル名を揃える

PN-Y326Cの自動再生では、USBメモリの最上位に「autoplay」というフォルダーを作り、その中へ再生ファイルを入れます。付属メモリの同名フォルダーを使う場合も、以前の案内が残っていないかを確認します。USB内のどこへ保存しても自動で探してくれる方式ではありません。

静止画なら、ファイル名は「001.jpg」から「030.jpg」のように3桁の番号を付けます。受付方法、会議室、お知らせの順で3枚を出すなら、001、002、003へ対応させて管理します。全角の数字や、番号の前に長い会議名を加えた名前へ独自に変えず、説明書の命名に揃えます。

一枚減らす更新では、古い末尾の画像が残ることにも注意します。3枚を2枚へ変えて001と002だけ上書きすると、003が残ったままになる可能性があります。今回出すファイルの一覧とフォルダーの中身を合わせ、全体を確認してから受付へ戻します。

別のUSBメモリを使う場合、説明書の対応条件はFAT32で32GBまで、NTFSで2TBまでです。FAT32では一ファイル4GBまでという制限もあります。セキュリティ機能や書き込み保護機能のあるUSBメモリは使用できないとされているため、社内で使用を認められる対応品を選びます。容量が大きければ、そのまま使えるという判断にはしません。

静止画と動画を混ぜる前に、自動再生の制限を見る

PN-Y326Cは静止画や動画を再生できますが、自動再生では静止画と動画を同時に混在させて繰り返すことはできません。自動再生する種類は静止画かMP4動画のどちらかへ揃えます。対応ファイルの一覧に音楽や別の動画形式が載っていても、それらをすべて一周の中へ混ぜられるという意味ではありません。

受付で日付や会場だけを変えるなら、まずJPEGの数枚で組むと、修正する場所と表示結果を追いやすくなります。動画が必要な場合は、一連の案内を動画として作る方法を検討し、本番ファイルで再生を確認します。拡張子がMP4でも、内部の圧縮方式などで再生できない場合があります。

PLUSの旧テンプレート説明書にはWMVでの保存案内も残っていますが、この記事で扱うPN-Y326Cの自動再生は同型番の説明書にある条件を使います。導入時はディスプレイの型番を控え、別の世代の設定手順を混ぜないようにしてください。

一周と電源の入れ直しまでを、更新完了にする

初期設定では、「USB」以外の入力へ切り替えたうえで、本体設定の「自動再生」から再生するファイルの種類を選びます。USBを接続して電源を入れると自動再生が始まる流れです。メモリを抜き差しする際は、説明書の案内に従って電源を切ります。

静止画の切り替え時間は、PN-Y326CではShortが約5秒、Mediumが約10秒、Longが約15秒の目安です。ファイルによって異なるため、実際の一周を見て判断します。待ち時間が長いときは文字を急いで読ませる設定にする前に、不要な案内を減らします。

更新後は、先頭の一枚が出ただけで完了にしません。表示順、縦横の向き、文字の欠け、古い会議案内の残りを一周確認し、その日の予定と照合します。さらに通常の終業・始業と同じ電源操作を試し、翌朝も担当者が迷わず表示を始められるかを確かめます。

作成担当と確認担当を決め、終了した案内をUSBから外す時刻も予定に含めます。画面へ出せないときに備え、常時必要な受付方法は固定表示で残しておくと、更新作業中にも来訪者が行動できます。PLUS いますぐサイネージ32型セットの縦横表示と対応ファイルを確認する 際は、置き場所と同時に、この一周確認を続けられるかまで検討してください。

参考資料