オフィスのプリンターを床へ直置きすると、用紙の補充や操作のたびにかがむことになります。しかし、机上へ戻せば書類を広げる場所が減り、一般的な収納棚では重さや奥行が合うとは限りません。
床から離しながら、用紙やトナーも同じ場所へまとめたい場合は、プリンターワゴンを使う方法があります。
この記事では、床置きのプリンターをワゴンへ移したい人へ、プリンターの重さと接地寸法、設置場所、操作に必要な高さ、収納物の収め方を説明します。
具体的な候補は、レシル 高耐荷重プリンターワゴンです。外寸は幅620×奥行526×高さ720mmで、天板と2枚の棚板を備えています。
プリンターの重量と脚の位置を先に確認する
このワゴンは総耐荷重90kgですが、天板と棚板1枚あたりの耐荷重はそれぞれ30kgです。プリンターを載せる天板については、総耐荷重ではなく30kgを基準にします。
プリンター本体だけでなく、装着したトナーやインク、給紙トレイ内の用紙を含む使用時の重量を取扱説明書で確認してください。複合機へ追加トレイなどを取り付けている場合は、その分も合計します。
天板の有効寸法は幅600×奥行504mmです。プリンター外寸が収まっても、底面の脚が天板から外れては載せられません。底面の四隅を見るか取扱説明書の設置図を確認し、すべての脚が幅600×奥行504mmの内側へ接地するかを確かめます。
背面給紙トレイを開く機種や、前面トレイを引き出す機種では、使用時の奥行が本体寸法より大きくなります。トレイを開いた状態まで測るのがポイントです。
幅620×奥行526mmの置き場を床へ写す
ワゴンを置く床には、少なくとも幅620×奥行526mmの面積が必要です。マスキングテープで外周を床へ写し、その状態で椅子を引く、引き出しを開ける、横を歩くといった普段の動作を試します。
壁際では、プリンター背面の電源コード、USBケーブルやLANケーブル、給紙機構のための空間も加えます。ワゴン本体の奥行526mmだけを壁から測ると、配線の曲げや背面トレイの開閉に必要な分だけ前へ出ることがあります。
キャスターの前面2個にはストッパーが付いています。設置位置が決まったら固定できる向きへ前面を向け、ストッパーへ手や足が届くかも確認してください。
高さ720mmで操作部と原稿台がどこへ来るか見る
天板高は720mmです。高さ720mmのデスク脇へ置くと天板面をそろえられますが、実際の操作位置は「720mm+プリンターの高さ」です。
複合機なら、原稿台のふたを全開にした高さまで壁棚や窓枠へ当たらないか確認します。立ったまま原稿を置くのか、椅子に座って操作するのかを決め、操作パネルの表示が見える高さかも確かめてください。
机の横へ置く場合は、デスク天板とプリンターの給紙トレイが干渉しない位置を選びます。天板の高さをそろえることより、用紙交換と原稿台の開閉を最後まで行えることを優先します。
中棚は100mmずつ動かして収納物へ合わせる
中棚は100mmピッチの3段階で高さを変えられます。中央へ取り付けた場合の内寸高は、上段が268mm、下段が285mmです。
上段と下段へ置きたい物を実際に積み、その高さを測ってから棚位置を決めます。A4ファイルを縦置きするなら、ファイル本体だけでなく見出しや取り出す指の分まで含めます。コピー用紙は包装単位で積んだ高さを測り、上の棚板との間に手を差し込める空間を残します。
棚板1枚あたりの耐荷重も30kgです。用紙、予備トナー、ファイルを同じ棚へ置く場合は重量を合計し、棚の一部だけへ集中させずに配置します。使用頻度の高い用紙は手が届きやすい段、交換頻度の低い消耗品は残りの段へ分けると、プリンター周辺を一か所に集約できます。
移動させるなら配線に必要な長さを足す
キャスターがあっても、接続したケーブルが設置位置までの長さしかなければ、用紙詰まりの処理や掃除のためにワゴンを引き出せません。
壁からワゴン背面までの距離に、引き出したい距離を足し、各ケーブルが届くかを確認します。床へ垂れた余分なケーブルはキャスターで踏まない位置へまとめます。移動や接続の手順は、プリンターの取扱説明書に従ってください。
ネットワーク接続を無線へ変えられる機種でも、電源コードは残ります。キャスターは配置替えのためだけでなく、背面へ手を入れるために数十cm動かせるかという観点で確認すると役立ちます。
ワゴンの天板に載る前にプリンター側の設置条件を優先する
ワゴンの耐荷重と天板寸法に収まっても、それだけでプリンターを載せられるとは限りません。プリンターの取扱説明書には、水平で安定した設置面、吸排気口の周囲、用紙口やカバーを開く空間など、機種固有の条件が示されています。
特に吸排気口を壁や積んだ用紙で塞ぐと、「ワゴンへ収まる」という条件だけを満たし、プリンターを使う条件を満たせません。設置面の大きさと重さを確認した後に、対象機種の設置図も照合し、カバーを開いた状態で周囲と干渉しない配置を選びます。
日常の用紙補充とトラブル対応の向きをそろえる
複数人で共用するプリンターは、ワゴンを置いた後の操作方向も固定します。用紙トレイ、操作パネル、トナー交換用カバーが異なる方向を向くと、補充や詰まり解消のたびにワゴンを動かすことになります。
日常的に開く部分を通路側へ向け、キャスターのストッパーを解除しなくても用紙を補充できるかを試してください。背面点検のために動かす場合は、電源を切る手順と、戻した後にストッパーを固定する担当を決めます。
レシル高耐荷重プリンターワゴンの仕様
- 商品番号: LESIR-PRWG-90
- 外寸: 幅620×奥行526×高さ720mm
- 天板の有効寸法: 幅600×奥行504mm
- 重量: 13kg
- 耐荷重: 総耐荷重90kg、天板・棚板1枚あたり30kg(等分布)
- 棚板: 中棚1枚、下棚1枚
- 中棚の調整: 100mmピッチ、3段階
- 棚板中央時の内寸高: 上段268mm、下段285mm
- 材質: 棚板はメラミン樹脂化粧板・パーティクルボード、フレームは粉体塗装スチール
- 装備: 上下2枚のバックパネル、キャスター、前面2個のキャスターストッパー
- 組み立て: 購入者による組み立て、六角レンチとスパナが付属
机上から空く面積を実寸で確かめる
プリンターを机上からワゴンへ移すと、プリンターが占めていた面を作業へ戻せます。現在の机でプリンターの脚から脚までをテープで囲み、その範囲へA4用紙やファイルを置いてみると、移動後の使い方を具体的に判断できます。
一方、ワゴンは新たに床面を使います。選定を分けるのは、プリンターの使用時重量と設置条件を天板上で満たせるか、日常の補充・点検時にワゴンを無理に動かさず操作できるかの二点です。