伝票や申請書を続けて確認しているのに、指が紙の表面を滑り、次の一枚をつまめないことがあります。指先を湿らせる方法では、紙へ触れるたびに動作が増え、共用書類を扱う方法としても決めにくいでしょう。
この記事では、紙をめくると指が滑る事務担当者へ、指先を覆わないリング型紙めくりの使い方と、S・M・Lからサイズを選ぶ方法を説明します。候補にするのは、コクヨのリング型紙めくり「メクリン」5個入りです。
紙を持つ手ではなく、めくる指を決める
サイズを選ぶ前に、普段の作業を一度だけ観察します。右手で紙の右下をめくるのか、左手で伝票の上辺を送るのかを確認し、実際に紙へ触れる指を一本決めてください。
人差し指で紙を押し出す人もいれば、中指と親指で一枚をつまむ人もいます。「人差し指用」と書かれたサイズを先に買っても、実際に使う指が違えば装着感を判断できません。コピー用紙だけでなく、日常的に扱う伝票、薄い申請書、表面が滑らかな冊子でも同じ指を使うか確認します。
リングは指先まで覆わないため、装着した指の腹を紙へ当てる位置も重要です。爪に近すぎる位置では紙へ触れず、指の付け根に近すぎる位置ではリングを活かせません。普段紙へ触れる範囲へリングが重なる指を選びます。
S・M・Lは内径と装着する指で比べる
メーカーが示すサイズの目安と寸法は次のとおりです。
- S: 女性の細めの人差し指向け、内径11mm・長さ11mm
- M: 女性の人差し指・中指向け、内径13mm・長さ11mm
- L: 女性の親指・男性の人差し指向け、内径15mm・長さ12.5mm
この区分は選び始める目安です。同じ人差し指でも太さや装着位置は異なるため、性別だけでサイズを確定しません。指へ付け、紙を10枚ほど続けてめくり、次の三つを確認します。
- 指を曲げたときに強い締め付けがない
- 紙を押したときにリングだけが回転しない
- 手を下へ向けてもリングが抜け落ちない
締め付けが強ければ一つ大きいサイズ、紙へ当てるたびに回るなら一つ小さいサイズを試します。指の太さをひもで測って内径へ機械的に当てはめるより、柔らかく伸縮する素材を実際の動作で確かめるほうが、作業中のずれまで判断できます。
指先を使う作業が続くならリング型を比べる
キャップ型の指サックは指先を覆うため、指の腹や指先を紙へ当てられます。一方、リング型は先端が開いており、装着したままキーボードを打つ、ペンを持つ、書類の端をそろえる動作へ移りやすい形です。
伝票をめくる間に数字を入力する受付業務や、申請書へチェックを書き込む確認作業では、この違いが選択条件になります。紙をめくる動作だけが長く続き、指先全体で紙を捉えたい場合は、リング型だけで決めずキャップ型とも比べてください。
候補商品の素材はシリコンゴムで、穴のあるリング形状です。商品説明では、柔らかさと伸縮性があり、天然ゴム製の指サックに見られる独特のにおいがなく、長時間でも蒸れにくいとされています。ただし、装着中に痛みや皮膚の違和感が出た場合は使用を中止します。
5個は共用せず、使う人へ割り当てる
候補商品は一袋5個入りで、S・M・Lのいずれか一サイズと、透明ブルー・透明グリーン・透明ピンクのいずれか一色を選ぶ商品です。一袋の中へ三サイズが混在するセットではありません。
複数人で使う場合は、机上の容器から都度一個を共用するのではなく、利用者ごとに一個を割り当てます。名前を書いた小袋や各自のペントレーへ保管すると、サイズの合わない物を誤って使いにくくなります。
たとえば同じサイズを使う担当者が3人なら、一人一個を配り、残り2個を交換用として保管できます。担当者によって必要なサイズが異なる場合は、一袋で全員分をそろえようとせず、最初に各自が試したサイズを記録してから必要な袋数を決めてください。
装着したまま続ける作業と外す場面を決める
リング型は指先が開いているため、書類確認の途中で筆記や入力へ移りやすい一方、すべての作業で付け続ける必要はありません。手洗い、飲食、濡れた物を扱う作業へ移る前には外し、個人用の保管場所へ戻します。外した物を共用机へ直接置くと、誰の物か分からなくなります。
装着中に指の色が変わる、しびれる、痛む、かゆみが出る場合は、作業を続けず外してください。最初は合っていても、長時間の使用や体調で締め付け方が変わることがあります。外した後も違和感が続く場合は使用を中止し、紙をずらして取りやすくするトレーや別方式の紙めくりを検討します。
回転や破れが増えたら交換する
使い始めは一枚ずつ送れていたのに、同じ指でリングだけが回るようになった場合は、指の当て方だけでなく、汚れや伸び、表面の摩耗を確認します。紙粉や汚れが付いた状態で別の書類を扱わず、製品の手入れ方法が不明なときはメーカーへ確認します。
裂け、べたつき、変形がある物は予備と交換し、個人用の保管袋へ戻しません。交換時にサイズも見直すと、緩くなった製品に合わせて無意識に紙を強く押す動作を続けずに済みます。予備品は未使用品と使用中の物を混ぜず、交換した日が分かる簡単な記録を残します。
実際の書類で一枚ずつ送れるか試す
装着後は、紙を強く押さえつけるのではなく、リングが紙へ触れる程度の力で手前または横へ送ります。二枚同時に動く場合は、紙の角を少しずらしてから一枚目へ触れます。
試す紙は一種類に限定しません。コピー用紙では動いても、感熱紙の伝票、コーティングされた冊子、湿気で貼り付いた紙では結果が変わります。普段扱う紙を10枚ずつ用意し、連続して一枚ずつ送れるかを確認します。
紙の束そのものが静電気や折れで密着している場合は、紙めくりだけでは分離できないことがあります。束を軽くさばいて端をずらしても二枚送りが続くなら、装着サイズではなく紙の保管状態や作業手順を見直す必要があります。
合う指とサイズが決まれば候補にできる
リング型紙めくりが合うかを分ける条件は、紙へ触れる指にずれないサイズを選べることと、紙をめくる合間にも指先を使う作業があることです。指先全体を覆って紙を捉えたい場合は、キャップ型を比較対象にします。
条件に合う場合は、メクリンの商品ページでS・M・Lと色の選択肢を確認すると、使う人ごとに必要な袋数を決められます。