タイムカードを打刻機の横へ重ねて置くと、自分のカードを探すたびに束をめくることになります。欠勤者のカードや予備カードまで混ざれば、人数が少ない職場でも朝夕の打刻が滞りやすくなります。
この記事では、タイムカードが散らかる小規模事業所へ向けて、12人用の壁掛けラックで置き場を作る方法を説明します。候補は、幅101×奥行32×高さ491mmのアマノ タイムカードラック 12枚差しです。
12枠へ入れるカードを先に数える
「従業員が12人以下」だけでは、12人用を選べるとは限りません。数える対象は、同じ打刻機を使い、同じ場所に保管するカードの合計です。
たとえば従業員が10人でも、応援勤務者用と新人用のカードを各1枚常備すれば12枠が埋まります。退職者のカードを締め日まで残す運用や、部署ごとに予備カードを置く運用なら、さらに枠が必要です。
反対に、在籍者が12人でも常時リモート勤務の人がカードを使わないなら、実際に収納する枚数は12枚未満になります。直近1か月にラックへ入れるカードを名簿に沿って数え、常用分と一時保管分を分けてください。
12枠を使い切る場合は、今後1人増えただけで収納できなくなります。採用予定や応援勤務がある職場では、現在の枚数ではなく、次の締め期間に同時保管する最大枚数で判断します。
名前順より勤務時間帯で並べる
ラックを置くだけでは、カードを探す動作は短くなりません。枠の並びを決め、毎日同じ位置へ戻す必要があります。
全員が同じ時間に出勤する職場なら、名字の五十音順にすると位置を覚えやすくなります。早番・遅番・夜勤で打刻が分かれる職場では、勤務時間帯ごとにまとめ、その中を五十音順にすると、同時に探す範囲を狭められます。
カードへ番号が印刷されている場合は、番号順も選べます。ただし、新しい番号のカードを途中へ追加できない並べ方では、入社のたびに全員の位置が変わります。空き枠をどこへ残すかまで決めてから運用を始めてください。
当日の出勤確認にラックを使うなら、未打刻と打刻済みのカードを同じ枠の中で前後に入れ替える方法は避けます。カードの向きだけでは離れた場所から状態を確認しにくく、戻し方も人によって変わるためです。勤怠の状態確認とカードの保管は役割を分け、ラックは「誰のカードがどの枠にあるか」を固定する道具として使います。
幅10.1cmだけで設置場所を決めない
本体幅は101mm、壁からの奥行は32mmです。壁面へ貼る設置枠は、幅10.1×高さ49.1cmで作れます。しかし、カードを上から抜き差しするため、本体寸法だけの空間では足りません。
購入前に、壁へ幅10.1×高さ49.1cmの枠をマスキングテープで作ります。手持ちのタイムカードを枠の上端に当て、カード1枚分を真上へ動かしてください。その軌道に掲示板、棚板、時計などが重ならない位置を選びます。
横方向にも、指でカードをつまむ空間が必要です。壁の入隅やロッカーの側面ぎりぎりでは、ラックが収まっても端のカードを取りにくくなります。左右のどちらから立つ人でも、カード上部をつまめるか実際の動作で確かめます。
打刻機の横で一歩以内に収める
ラックは、出入口ではなく打刻機との往復で位置を決めます。カードを取る、打刻する、元の枠へ戻す、という三つの動作が一歩以内で完了する場所が基準です。
ラックと打刻機が離れていると、打刻後のカードを機械の上へ一時置きしやすくなります。反対に近すぎてカードの抜き差しが電源コードや打刻機のふたに干渉すると、定位置へ戻す動作が面倒になります。
仮の設置枠を作ったら、カードを持って通常の出勤動作を3回試します。ほかの人が打刻機の前に立っている状態でもカードを取れるか、入口の扉を開けたときに人やカードへ当たらないかも確認してください。
取り付け前に壁の材質と下地を確認する
このラックにはフック穴1か所とネジ2本が備考として示されています。机上へ自立させる収納ではなく、壁面へ取り付ける前提で設置場所を検討します。
賃貸オフィスで穴を開けられない壁、石こうボードの下地が不明な場所、薄いパーティションには、付属ネジだけで固定できるとは限りません。壁の管理者へ穴開けの可否を確認し、壁材に合う固定方法を施工担当者へ確認してください。
壁へ固定できない場合は、金属製ロッカーの側面などへ自己判断でネジ留めせず、設置可能なパネルを用意するか、自立式のカード収納を比較します。粘着材やマグネットへ置き換える場合も、ラック本体とカードの合計重量だけでなく、カードを引き抜くときの力で外れないことを確認する必要があります。
取り付け高さは最も小柄な利用者で決める
高さ491mmのラックでは、最上段と最下段に大きな高低差があります。背の高い人だけを基準に上へ付けると、小柄な人が最上段のカードをつまめません。
仮の設置枠へカードを当て、最も小柄な利用者が最上段のカードを指でつまみ、真上へ抜ける高さを確認します。同時に、最下段が腰を深く曲げずに戻せる高さかを試してください。車いすを利用する人がいる場合は、座った状態で最上段と最下段の両方へ手が届き、正面の床に接近できることを優先します。
ラックの前へ書類箱やゴミ箱を置くと、手は届いても体を近づけられません。床からの取り付け高さだけでなく、ラック正面に立つ、または近づくための床面も空けます。
12人用ラックの仕様
- 商品名: アマノ タイムカードラック 12枚差し
- 商品番号: EC-TCR12SW
- 寸法: 幅101×奥行32×高さ491mm
- 重量: 0.3kg
- 収納人数: 12人用
- 取り付けに関する備考: フック穴1か所、ネジ2本
- 環境配慮: 再生材を15%以上使用
使用中のカードが各枠へ入るか確認する
商品ページには12枚差しとありますが、各枠の内寸や対応するタイムカード型番は掲載されていません。利用中のカードが厚い、反っている、保護ケースへ入れている場合は、12枚という枚数だけで適合を決めず、カードと打刻機の型番を販売元またはアマノへ伝えて確認します。
カードを無理に差すと、取り出しにくくなり、隣のカードまで一緒に引き上げる原因になります。実物で確認できる場合は、最上段と最下段だけでなく中央の枠でも、一枚ずつ出し入れできるかを試します。カードの寸法が合わない場合は、枠を加工せず、対応が確認できるラックへ切り替えてください。
氏名や勤務状況が来訪者から見えない位置へ置く
タイムカードには氏名や打刻記録が記載されるため、ラックを受付や入口から見える壁へ置くと、在籍者や勤務状況が来訪者から分かる可能性があります。打刻機との距離だけでなく、来訪者の動線からカード面を読めない位置かを確認します。
ラックはカードを整理する開放型の収納であり、閲覧や持ち出しを制限する保管庫ではありません。従業員以外も出入りする場所では、職員専用区画へ移すか、必要に応じて施錠できる収納方式を検討します。
ばら置きをなくすには枠数と戻す位置を固定する
タイムカードが散らかる職場では、収納用品を増やす前に、同時に保管する最大枚数と並べ方を決めます。12枚以内に収まり、幅10.1×高さ49.1cmの設置枠に加えてカードを上へ抜く空間を確保できるなら、壁掛けラックが候補になります。
打刻機から一歩以内で、最も小柄な利用者が上下の枠へ届き、壁材に合った方法で固定できる場所を選んでください。条件がそろえば、アマノ タイムカードラック 12枚差しを商品ページで確認すると、実際の壁面へ置き換えて判断できます。