洗面台に置いたペーパータオルの袋がぬれる、拭き掃除のたびにケースを動かす。そんなオフィスでは、ペーパーを壁へ移すとカウンターを空けられます。ただし、箱を置ける広さだけでなく、壁へ固定できることと、紙を補充する空間が必要です。
候補となるのは、木ネジ2本で固定する幅280×奥行160×高さ105mmのTEERペーパータオルホルダー
です。メーカーの寸法図では収納内寸が幅255×奥行130×高さ80mm。前面のカバーを下へ開いて補充し、使用時は下から紙を引き出します。
壁の下地、カバーの可動域、今使っている紙束の寸法が合えば、洗面台や給湯室の置き場所を見直す選択肢になります。順番に確認すると、購入後に「付けられるが補充できない」と困るのを避けやすくなります。
壁掛けで解決したいのは、台を占めることか
袋や卓上ケースのせいでコップを置けない、ケースの下を拭く手間がかかるなら、壁掛けは目的に合います。ケースの置き場を壁へ移すため、カウンターを使う範囲から外せるからです。水はねで袋がぬれる場合も、蛇口から離れた壁面に取り出しやすい場所があれば改善を図れます。
一方、一度に何枚も出る、補充直後だけ紙が切れる、昼には空になるといった困り事は、壁へ付けるだけでは変わりません。紙と取り出し口の相性、詰める量、使用量に対する補充回数の問題もあるためです。現在の卓上ケースが取りやすく、台の広さにも困っていないなら、壁工事をしてまで替える必要性は小さくなります。
まず混み合う時間に、ケースが邪魔になる場所と、手を拭く人の動きを見ます。空けたい場所を決めてから、その近くに固定できる壁があるかを調べると、見た目だけで設置場所を決めずに済みます。
木ネジを使える壁か、穴を開ける前に確かめる
TEERの付属品は木ネジ2本です。粘着テープで貼る製品や、磁石で壁に付ける製品ではありません。壁掛けにしたい場所が金属面でも、自己判断で磁石固定へ変更して使う前提では選ばないでください。
賃貸オフィスでは、最初にビル管理者や社内の設備担当者へ穴開けの可否を確認します。許可を得られることと、その壁で本体を支えられることは別の条件です。取り付けたい範囲を写真で示し、壁材、下地の位置、壁内の配線・配管、施工担当を一緒に確認すると話を進めやすくなります。
オフィスコムの取り付け案内は、石膏ボードなら柱の位置を確認し、柱がある場所へ付属ネジで取り付けるよう示しています。見える壁面が広くても、取り付けたい位置に必要な下地がなければ、そこでの設置は決められません。壁を軽くたたいた感触だけで判断せず、図面や下地の確認に対応できる担当者へ相談します。
取り付け方法は、ネジ頭を少し出して本体を引っ掛け、内側からプラスドライバーで締める形です。本体を掛けた時点で完了にせず、水平と締め付けまで確認できる作業が必要になります。コンクリートやタイルなどは壁に応じた施工が必要なため、付属ネジをそのまま打てると考えないでください。
穴を開けられない場合は、この商品を無理に別の固定方法で使わず、卓上ケースを水はねの少ない場所へ移す方法と比較します。棚へ差し込む方式を検討するなら、今度は棚板の厚さや差し込める奥行が選定条件になります。
幅280mmの固定面に、下へ開く空間を加える
本体外寸は幅280×奥行160×高さ105mmです。幅280×高さ105mmの紙を壁に当てると、鏡や設備と重ならず固定できる範囲を見られます。ただし紙だけでは奥行が分からないため、160mmの定規や空箱で壁からの張り出しも再現します。
ここで見たいのは、箱が収まるかと、蛇口や扉を普段どおり操作できるかの両方です。水栓を閉めるときに手の甲が当たる、隣の収納扉を開くと本体へぶつかる位置は避けます。通路側の壁なら、洗面台を使わない人の通り方にも張り出しが重ならないかを見ます。
補充時には前面カバーが下へ大きく開きます。メーカーの寸法図では、開いたカバーが本体下端から下方へ140mm延びる形で示されています。したがって、本体下端を蛇口や棚のすぐ上に合わせると、閉じたときには収まってもカバーが開けられない可能性があります。
この140mmは図のカバー寸法で、手を入れるための余裕まで含む数値ではありません。下側にカバーの場所を空けたうえで、手前から両手で紙束を入れられることも確認します。補充写真と寸法図を見ながら、固定予定位置の前で束を持つ動作を試すと、鏡脇の狭い隙間などを候補から外せます。
普段の取り出しでは、ぬれた手で下から一枚を引く動作を再現します。体を大きくひねらず取れ、水滴が広い範囲に落ちにくい位置が使いやすい候補です。蛇口を普段の水量で使ったときの水はねも見て、本体や紙の出ている部分へ直接かかる場所は避けます。近くにゴミ箱を置けるかも含めて、手洗いから廃棄までの場所を決めます。
紙は広げた寸法ではなく、折った束で合わせる
メーカーが示す収納内寸は幅255×奥行130×高さ80mmです。外寸の幅280mmいっぱいに紙が入るわけではありません。現在購入しているペーパータオルを、補充するときの折り畳まれた束の状態で測り、幅・奥行・積み重ねた高さを内寸と比べます。
パッケージにある一枚を広げた寸法だけでは判断できません。折り方によって収納時の奥行が変わり、同じ枚数でも厚みが違えば束の高さが変わるためです。メーカーの補充写真は袋を外した紙束を入れる形なので、袋の外側だけを測って終えず、中身の状態を確認してください。
たとえば、折った束が幅220×奥行110×高さ70mmだった場合、内寸との差は幅35mm、奥行20mm、高さ10mmです。これは寸法の比較例で、その大きさなら必ず快適に取り出せるという適合保証ではありません。束が変形して押し込まれる状態にならず、カバーを閉じられる余地があるかを判断するための目安です。
幅や奥行が内寸を超える紙は、そのまま使う候補から外します。高さだけが超える場合は、一袋を全部入れずに分けて補充する運用が必要になります。毎回一袋をまとめて入れたい職場なら、普段の束が80mm以内に収まるかが選び方を分けます。最大枚数は紙の厚さに左右されるので、このホルダーなら何枚でも一括で入るとは考えないでください。
複数部署で消耗品を共通購入しているなら、いつもの銘柄と代替品の折り寸法を確認します。価格だけで別の紙へ替えた結果、幅が合わなくなることもあります。使用できた品番と一回の補充量を残しておけば、補充担当が変わっても紙を押し込んで調整する事態を減らせます。
天板0.5kgは、収納棚と同じ使い方をする数字ではない
本体はスチール製で、フレームはエポキシ樹脂粉体塗装、木目パネルは木転写加工です。木目に見える部分も木の板ではありません。メーカー図では本体重量1.6kg、天板の耐荷重0.5kgと案内されています。本体の重さと上へ置ける物の重さを混同しないことが大切です。
天板へ置く場合は、容器だけでなく中身も含めた重さを見ます。大きな詰め替えボトルや予備の消耗品を重ねて置く棚として使うと、0.5kgを超えやすくなります。上から押す操作をする用品も、置いたまま力をかける使い方まで耐荷重表示で判断できるわけではありません。
カウンターを空ける目的なら、最初は天板に物を置かず、ホルダーとして使う運用でも十分です。物を載せる場合は本体が水平に付いていることを確認し、補充時に手が触れて落としそうな位置へ置かないようにします。天板の表示は壁側の固定を保証するものではないので、取り付け条件は別途満たす必要があります。
補充は、次の一枚を取り出せるところまで
導入後は、補充担当者がカバーを下へ開き、紙束を入れて閉じる動作を確認します。カバーが周囲へ当たらないことに加え、両手を使って無理なく補充できる高さかを見ます。脚立が必要な位置では日々の作業が増えるため、取り付け位置を決める段階で担当者の動きも合わせておきます。
紙を入れ終えたら、カバーが閉まっていることを確かめ、下から数枚取り出します。閉まらない場合は束の高さや位置を見直し、力で押し込まないようにします。補充直後だけ引き出しにくいなら、まず詰めた量を減らして変化を見ます。量を変えても複数枚がまとまって出る場合は、紙の折り方や取り出し口との相性を見直す順序になります。
残り少ないときにも取り出せるかを確認すると、満杯のときだけ合う紙を採用せずに済みます。一方、空になるのが早いだけなら、使える紙を替える前に補充する時間帯を増やす方法もあります。取り出し方の不具合と、使用量に対する補充不足を分けて扱います。
補充の際には取り出し口や天板の水滴・ほこり、本体のがたつきも見ます。汚れの落とし方や洗剤は取扱説明書に従い、ネジの緩みや本体の動きがあれば使用を止めて設置担当者へ点検を依頼してください。台を拭きやすくするために壁へ移しても、本体の手入れは残ります。
壁の固定と、紙を扱う空間がそろえば候補になる
TEERは、木ネジを使える下地があり、幅280mmの本体と下へ開くカバーの場所を確保できるオフィスに向きます。そこへ内寸255×130×80mmに合う紙束を組み合わせられれば、カウンターを空けながら補充を続ける見通しが立ちます。
購入前は壁の写真と紙束の寸法をそろえ、商品ページの形状・取り付け案内と照合してください。穴開けができない場合、開閉が設備へ干渉する場合、共通購入の紙が収まらない場合は、今の卓上方式を含めて置き方を見直す判断になります。