パネル付きソファでつくる、オフィスの一人休憩席

一人で短く休めるオフィスの席を作りたい担当者へ。三方パネルの高さ1240mmと入口、380×230mmの小テーブル、立ち座りや二梱包の搬入から、テーブル付きソファの適合を確かめます。

パネル付きソファでつくる、オフィスの一人休憩席

休憩室に大きな共用テーブルしかないと、一人で本を読んだり、飲み物を持って短く休んだりしたい人も、向かいの人と視線が合います。個室を増やすほどの場所はなくても、三方を囲う一人掛けソファなら、座っている間の視線を区切る席を設けられる場合があります。

候補は、ハイビスHIBIS-1Pの1人掛けハイバックソファ です。三方のパネルと小さなサイドテーブル、背もたれクッションを備えます。密閉された個室ではなく、前と上が開いた一人席です。

選ぶ際は、囲いの高さだけでなく、入口の向きと立ち座り、テーブルへ置く物をまとめて考えます。仕事用の席をもう一つ増やすのではなく、短い休憩に使える場所になるかを、実際の利用者と置場から判断しましょう。

高さ1240mmのパネルは、隠したい方向へ向ける

本体の高さは1240mmで、販売元は着席時の目線を遮り、立位からは内側を確認できる高さと説明しています。ただし、全員の目が必ず隠れるという寸法ではありません。座った姿勢、利用者の体格、通行人との距離や床の段差によって、見える範囲は変わります。

座面高さ430mmと全高1240mmとの差は810mmです。これは公称寸法の差であり、人が座ったときの目の位置を表すものではありません。クッションを使う位置や、座面の沈み込みでも姿勢が変わります。商品画像の人物との比較だけで、職場の全利用者に同じ見え方になるとは決めないようにします。

まず区切りたい視線が、隣の休憩席からなのか、通路からなのかを決めます。横と背にパネルがあっても、入口を向かいの席へ正対させれば、正面の視線は残ります。入口を壁へ寄せすぎると、今度は入る場所が狭くなるため、見えにくさだけで向きを決めないことが大切です。

床に置場を示し、1240mmの高さを段ボールなどで三方に再現して、普段の通行位置と向かいの席から見ます。この仮設は座り心地を再現するものではなく、どの方向の視線を区切るかを比べるためです。入口を少し振る案も試し、利用者が座る位置を見られ続けず、空席を探す人が入口へ回れる向きを選びます。

前と上が開いているため、視線が切れることを防音や通話内容の保護と同じには扱いません。周囲の会話を聞きたくない、機密性の高いWeb会議に使いたい、といった目的が中心なら、必要な音の条件が確認された別の設備を検討します。一人の休憩席と会議ブースは、求める機能が違います。

床の920×760mmに、出入りする人の場所を加える

外寸は幅920×奥行760mm、囲いの内側の幅は770mmです。この内幅がそのまま出入口の通過幅になるわけではありません。サイドテーブルが内側へ出ているので、体を向け、テーブルを避けて座る動作まで含めて配置を考えます。

床へ920×760mmを示したら、前に立つ人と、そこを通る人の位置を加えます。入口のすぐ前に共用テーブルや椅子の背があると、床面には収まっても、空席へ入るたびに周囲の家具を動かすことになります。バッグを持って来る人が多いなら、荷物を置く場所も入口とは別に取ります。

主な利用者には、座る動作だけでなく立って離れる動作も試してもらいます。パネルや小テーブルを避けようとして体を大きくひねらないか、足元の荷物をまたぐ配置にならないかを見ます。内幅770mmという数字を、荷物や杖まで一緒に置いてよい広さの保証にはしません。

座面高さは430mmです。足裏の置き方、腰掛ける深さ、背もたれクッションを使ったときの姿勢を確かめます。クッションを背へ置くと、使える座面の奥行や上体の位置が変わるため、外寸奥行760mmだけから脚の収まりは判断できません。本を手に持つ姿勢とテーブルへ手を伸ばす姿勢の両方を試すと、休憩中の動きに合うかを見られます。

人によって入りにくさが残る場合は、パネルの少ない一人掛けソファや、テーブルを別に置く席も比較します。囲いがあることだけを優先し、利用するたびに窮屈な動作を求める席にはしないほうがよいでしょう。

小テーブルは、飲み物と端末を全部並べる机ではない

付属テーブルの前方部分は幅380×奥行230mmで、床から天板までの高さは650mmです。側面に沿う部分と切欠き、丸い角を持つ形なので、天板全体を大きな長方形の作業面として扱いません。販売元の写真では前方部分にノートパソコンを置く例がありますが、すべての端末が同じように使えるとは限りません。

休憩中に置く物を、本、容器、端末という名前だけでなく、同時に置く組み合わせで決めます。たとえば幅320mmの端末と直径80mmの容器を横一列に並べると、間隔を入れなくても400mmになり、幅380mmを超えます。小テーブルがあるからと、飲み物を端へ寄せて併置する案にはしません。

端末を置く場合は、本体外形だけでなく底面の脚が天板へ載るかを確かめます。丸い角や切欠きに脚がかからないか、画面を開いたときにパネルへ当たらないか、側面の端子とケーブルのための場所も見ます。パソコンを置けても、その横で外付けマウスを動かす面まであるとは考えないでください。

読書をするなら本は手に持ち、テーブルには容器一つを置く、と使う物を絞る方法があります。本を開いて天板へ置きたい場合は、見開きの大きさと手を添える場所を比べます。休憩時の持ち物を減らして使えるか、別のテーブルが必要かをここで決めます。

テーブルの耐荷重は、等分布で3kgです。端末だけでなく一緒に載せる物の重量を合計し、重い物を端の一点へ載せる条件には読み替えません。立ち上がる際に手をついて体を支える台としても扱わないようにします。

天板650mmと座面430mmの差は220mmですが、これは双方の公称上面の差です。膝の上に220mmの空間があるという意味ではありません。座面の沈み込みや座る位置を含め、膝・腕と天板の関係は着席して確かめます。高さを変えたり天板を回したりできる前提で、合わない姿勢を補わないようにしてください。

テーブルがあっても、休憩を優先する席にする

パソコンを置けると、そのまま長時間作業する人が増える可能性があります。休憩席を増やしたかったのに、いつも仕事で埋まっている状態を避けるには、設置目的を利用者へ伝えます。たとえば昼休みは休憩優先にするなど、職場で必要な時間帯から決めます。

一回の利用目安を設ける場合も、最初から細かい予約手順を増やすより、短い休憩が入れ替わるかを見るほうが実態に合います。長時間の個人作業が主目的なら、小天板とソファの組み合わせではなく、作業姿勢や機器配置に合う席を別に考えます。付属テーブルは通常の執務机と同じ広さや調整機能を備えるものではありません。

また、テーブルが付くことと、席で充電できることは別です。充電済みの端末を短時間使うだけなのか、常時電源が要るのかを分けます。電源を引く必要があるなら、入口や通路を横切らない配線を設備担当者と確認してから位置を決めます。充電のために仮の延長コードをその都度床へ伸ばす運用を、席の基本形にはしません。

三方を囲うと、入口へ来るまで座面上の私物が見えにくくなります。休憩を終えた人が荷物を持ち出し、次の人が使える状態を示せるようにします。空席表示や清掃待ちの表示が必要かは、入口の見え方と実際の利用頻度から判断します。パネル越しに中を確認できるという説明を、離れた場所から利用状況がすべて分かる意味にはしないでください。

二つの梱包を運び込み、動かさず手入れできる位置へ

このテーブル付き1人用ソファ は、利用者側で組み立てる商品です。六角レンチは付属しますが、置場だけ空いていれば準備が終わるわけではありません。パネルなどを開梱し、組み立てる作業場所も必要になります。

梱包は二つで、一つは幅860×奥行695×高さ520mm・23kg、もう一つは幅1120×奥行850×高さ300mm・30kgです。完成時の幅920mmだけで搬入経路を見ず、それぞれの箱が入口や廊下の曲がり角を通るかを確認します。配送状況によって1階軒先渡しとなる可能性もあるため、受取後に誰が置場へ運ぶかを含めて手配します。

本体重量は45.08kgです。毎日手軽に向きを変えて使うより、視線と出入りを比べて位置を決め、日常の清掃で大きく移動しなくて済むようにします。三方のパネル内側、クッション周り、テーブルの下へ、手や清掃用具が届くかも見ておきます。

張地はポリエステル、テーブルはメラミン樹脂化粧板です。天板を拭くことと布張り部分を手入れすることは分け、クッションの洗濯や清掃剤の使用を素材名だけで決めません。飲み物を認めるなら、容器の置き方と、こぼした際に次の人へそのまま引き渡さない連絡方法を決めます。

空調の吹出口や設備、扉の開閉を妨げない配置も確認します。囲いの内側で冷風を受け続けるなど、置く向きで過ごし方が変わる場合は、普段使う時間帯に確かめます。視線だけで位置を固定せず、手入れと室内の設備まで含めて最終配置を選びます。

視線と出入り、休憩時の持ち物が合えば候補になる

HIBIS-1Pが合うのは、三方のパネルで区切りたい視線を遮り、前から無理なく出入りできる場所がある場合です。小テーブルには同時に置く物を絞り、短い休憩に必要な範囲で使います。

その使い方を描けたら、入口とテーブルの形を商品画像で確認する ところから、利用者の動きと設置候補を照合できます。囲われている見た目だけでなく、休憩を終えたら次の人へ渡せる一人席になるかが選ぶ目安です。

参考資料