賃貸オフィスの窓や室内の開口部へ目隠しを付けたいものの、壁や枠へビス穴を開けられないことがあります。この場合は、粘着材で代用する前に、磁石が付く鉄製面を取付場所として使えるかを確かめます。
マグネット式ロールスクリーンなら、対応する鉄製面へブラケットを吸着させる方法があります。ただし、金属に見える枠ならどこでも使えるわけではなく、商品外寸と実際に覆う生地幅も同じではありません。この記事では、穴を開けない目隠しを探す施設担当者に向けて、取付面、覆う範囲、操作空間を順に確認します。
磁石が付く平らな鉄製面かを現地で試す
マグネット式シングルロールスクリーンは、マグネットが付く平らな鉄製面への取付を前提としています。アルミ、木、樹脂、ガラス、石こうボードには磁石で固定できません。ステンレスも種類によって磁石の付き方が異なるため、材質名だけで決めず現地で試します。
取付予定の上端へ手持ちの磁石を当て、左右と中央で付くかを確認します。表面に化粧板が重なっている、段差や継ぎ目がある、湾曲している場合は、鉄が内部にあってもブラケットが面で接しません。商品の強力なネオジム磁石と手持ち磁石では吸着力が異なるため、この確認は「鉄製面の候補か」を絞る試験です。最終的な保持可否は販売元の取付条件と現地の面を照合してください。
窓枠やパーテーションが建物設備に含まれる場合は、穴を開けなくても自由に器具を付けられるとは限りません。塗装面への擦れ、設備点検、退去時の原状回復を含め、ビル管理会社や社内の施設担当者へ設置可否を確認します。
外寸幅900mmでも生地は約874mmになる
幅900mmタイプの本体外寸は、幅900mm、奥行32mm、高さ2050mmです。スクリーン部分は幅900mm、高さ1900mmと案内されていますが、商品ページには、生地がブラケットより左右それぞれ約13mm短いという注意書きもあります。
幅900mmの開口を端から端まで隠したい場合、外寸だけで選ぶと左右に見える部分が残る可能性があります。商品ページの寸法図で生地とブラケットの位置関係を確認し、隠したい範囲へ実物大の紙や布を当ててください。完全な遮光や機密性は商品ページで示されていないため、光を止める設備や情報保護用の仕切りとしては判断しません。
磁石式と別の穴を開けない方式を分ける
取付面がアルミ、木、樹脂、ガラスなら、この製品のマグネット方式は使えません。その場合に強力な粘着材を自己判断で足すと、落下や表面損傷の原因になります。突っ張り式、クランプ式、自立式など、建物側へ使える方式を施設担当者と比較してください。
鉄製面でも、設備扉や点検カバーへ付けると開閉や保守を妨げます。穴を開けないことだけを合格条件にせず、固定された面であり、点検対象ではなく、下に人や壊れやすい機器が常時ない場所を選びます。
吸着面と巻き上げ動作を定期的に確認する
設置後は、ブラケットがずれていないか、吸着面にごみが入っていないか、生地が斜めに巻かれていないかを目視します。清掃やレイアウト変更で外した場合は、元の印だけを頼りに戻さず、鉄製面の状態と上下動の経路をもう一度確認します。
操作時に本体が動く、異音がする、生地が家具へ触れる場合は使い続けません。利用者が強く引いて補正する運用にせず、施設担当者が取扱説明書と取付状態を確認するまで上げた状態で停止します。
高さ2050mmの本体と1900mmの生地を分けて測る
高さ1900mmはスクリーン生地の寸法で、本体外寸の高さは2050mmです。設置予定場所には、開口部を覆う生地の範囲だけでなく、上部の巻き取り部と取付部を含む外寸が収まる高さが必要です。
床から隠したい範囲の上端までを測るだけでは、取付位置を決められません。上端に磁石を付けられる鉄製面があり、そこから生地を下ろしたときに床、巾木、窓台、机などへ当たらないかを確認します。幅900mm、高さ2050mmの段ボールの輪郭を壁際へ当てると、本体全体の占有範囲を確かめられます。
巻き上げ時の外寸は幅900mm、奥行32mm、高さ45mmです。生地を上げても上部の本体は残るため、窓の開閉金具、ドアクローザー、空調設備、点検口の操作を妨げない位置にします。
引き下げと自動巻き上げを妨げない場所にする
この製品は、生地を引いて下ろし、自動で巻き上がるスプリングタイプです。生地の前へ棚やモニターが張り出していると、下ろす経路が曲がったり、手が届かなかったりします。
設置前に、取付位置から床方向へひもを垂らし、手が届く位置で上下に動かします。ひもが家具、窓の取っ手、配線へ触れないか、下ろした生地が机の角や床置き用品へ当たらないかを見ます。人が頻繁に通る線上では、下ろした生地へ肩や荷物が接触しないよう、通路との間を空けます。
本体重量は1.1kgです。軽量でも、ドアや可動間仕切りなど開閉する面へ付けると、本体と生地が一緒に動きます。固定された平面を候補にし、非常口、防火戸、排煙窓などの操作や表示を覆わないよう建物管理者の指示に従ってください。
防炎加工は設置場所の確認を省く条件ではない
生地はポリエステル100%で、防炎加工済みと案内されています。ただし、「防炎」と表示されていることだけで、オフィス内の任意の場所へ設置できるとは判断できません。
建物の用途、設置する場所、消防設備との位置関係、社内の防火管理ルールを確認します。購入前には、防炎性能を示す表示の有無や管理方法を販売元へ確認し、設置後もラベルや商品情報を施設台帳と一緒に残しておくと、点検時に製品を特定しやすくなります。
また、目隠しを下ろした状態で避難誘導灯、警告表示、ガラス越しの安全確認まで隠さないかを現地で試します。視線を遮りたい範囲と、安全のために見える必要がある範囲を同じ布でまとめて覆わないことが重要です。
鉄製面と覆う範囲が合えば穴あけなしの候補になる
このロールスクリーンを候補にできるかは、固定された平らな鉄製面を上端に確保でき、実際の生地幅で隠したい範囲を覆えるかで分かれます。
両方を現地で確認できた場合は、商品ページでブラケットを含む外寸と巻き上げ時の形状を確認してから選んでください。