オフィスに穴を開けずロールスクリーンを付けるには?鉄製面を先に確かめる

穴を開けずにオフィスへ目隠しを付けたい人へ、マグネット式ロールスクリーンの取付面、外寸900mmと生地幅の差、下端の位置、プルコードの操作場所を解説します。

オフィスに穴を開けずロールスクリーンを付けるには?鉄製面を先に確かめる

賃貸オフィスの窓や開口部へ目隠しを付けたいのに、壁や枠へビス穴を開けられない。床置きの間仕切りを置く場所もなく、使わない時間は上へ巻き取っておきたい。その場合は、上部に磁石で取り付けられる面があるかを先に調べます。

マグネット式シングルロールスクリーン は、磁石が付く平らな鉄製面を利用する商品です。紹介するNP-SRM-1909は幅900mmタイプ。穴を開けずに付けられることに加え、生地の実際の幅で隠したい範囲を覆えること、下ろす経路と操作する場所があることを確認して選びます。

金属に見える枠より、磁石が接する面を見る

窓枠が金属製に見えても、アルミなら磁石で取り付ける方法は使えません。木、樹脂、ガラスの表面も同様です。ステンレスは種類によって磁石の付き方が違うため、材質名を見ただけでは候補に残せません。

現地では取付予定位置へ手持ちの磁石を当て、左右だけでなく中央付近も確認します。これは磁石が付く面を探すための予備確認です。小さな磁石が一つ付いたから、ロールスクリーンを保持できると判断する試験ではありません。本体には強力なネオジム磁石が採用されていますが、実際の付き方は相手の面にも左右されます。

メーカーのマグネットタイプ向けFAQでは、ホワイトボードなど磁石の付く力が弱い面、激しい凹凸、鏡面のように滑らかな面では使えないと案内されています。「磁石が付く」という一点だけではなく、表面の状態まで選定条件に入れます。

例えば枠の中央だけに細い鉄板があり、両端は樹脂のカバーという場所では、横一列の取付面として使えるとは限りません。折り返し、ねじ頭、継ぎ目、厚い化粧材があれば、その位置も写真と寸法に残します。後から磁石を足せば使えると先に決めるのではなく、本体側の取付部が面に密着するかを照合します。

正面に付けるか、上側の面に付けるかを決める

同じ開口でも、上枠の正面に取り付ける場合と、枠の内側の上面へ取り付ける場合では、生地が下りる位置が変わります。メーカーの取付案内には、マグネットタイプの正面付けと天井付けの両方が示されています。まず、使える鉄製面がどちら向きにあるかを確かめます。

正面に付ける案では、生地を開口の前へ下ろすため、左右の縁を覆う配置を考えられます。ただし、取付面の外側へ本体幅900mmを確保する場所が必要です。上枠が900mmより短いのに、布だけを広く掛けるつもりでは設置計画が成り立ちません。

内側の上面へ付ける案では、本体を収める幅と、枠の中で生地が動く空間を測ります。ここでは本体が入っても、枠の端まで布が届くとは限りません。金具を含む外寸と、目隠しになる生地の幅を分けて扱う必要があります。

公表されている奥行32mmを、そのまま必要な磁石の接触幅と読み替えることもできません。取付部の接触寸法が現地の細い枠に合うかは、商品写真と取付案内で照合する項目です。面の向きが分かる横からの写真と、平らに使える幅を残すと、単に「鉄の窓枠です」と伝えるより確認点が明確になります。

幅900mm全部が、生地で覆われるわけではない

販売ページでは、外寸の幅はブラケットを含む900mmで、生地は左右それぞれ約13mm短くなると案内されています。この注意書きから計算すると、生地幅の目安は900−13−13で約874mmです。商品仕様欄のスクリーン幅にも900mmと記載されていますが、布が端から端まで900mmあるとして選ばないようにします。

例えば隠したい開口幅が800mmなら、概算874mmの生地を中央へ配置したとき、差は74mm、左右に分けると約37mmずつです。これは注意書きに基づく配置の計算例で、完成品の実測値を保証するものではありません。端までの覆いを厳密に求める場合には、生地の実寸と取付位置を確定させます。

一方、開口そのものが900mmなら、約874mmの布だけで全幅を覆う計画にはできません。端が少し見えてもよいのか、開口の中を端まで隠したいのかで、この900mmタイプを候補に残せるかが分かれます。

また、二本を横へ並べれば中央の隙間が消えるわけではありません。金具と生地の幅が異なるため、隣り合う本体を接近させても、布同士の間には見える部分が残る可能性があります。一枚で覆う範囲を先に決めると、窓を何枚かに分ける計画の限界も見えます。

正面から隠れても、横から見えることがある

隠したいのが棚の中なのか、廊下側から見える席なのかによって、確認する視点が変わります。正面に立って布の裏が見えないことだけでなく、普段人が近づく方向からも見ます。

生地と開口の間に距離があれば、斜めからの視線が側面へ回り込みます。幅に余りがあっても、取付位置が大きく手前へ出ると見え方が変わります。紙や手持ちの布を予定位置へ当て、受付へ向かう人、隣席に座る人など、実際の位置から端の見え方を試すと判断しやすくなります。

商品には遮光等級や、室内の情報を見えなくする性能の保証は確認できませんでした。生地があることと、逆光でも透けないことは別です。モニターや書類の内容を確実に隠す設備として選ぶのではなく、まず日常の視線を遮るために必要な覆い方を決めます。

色はピンク、ライトブラウン、エメラルドグリーン、クリームホワイト、プリンイエローの5種類が案内されています。部屋との色合わせはできますが、色名だけから透け方を断定できません。昼の窓際と夜の室内照明では背景の明るさが変わるため、見本を確認できる場合は実際に使う側の光を意識して見ます。

下端の位置と、巻き上げた後に残る本体を測る

販売ページの寸法は、本体外寸が幅900×奥行32×高さ2050mm、スクリーンが高さ1900mmです。この二つの高さの差を、すべて上部の巻き取り機構の寸法と決めつけないでください。公開された表示だけでは、その差がどの部分へ割り当てられるかまでは分かりません。

採寸では、取付予定位置、隠したい範囲の下端、途中にある窓台や机の天板をそれぞれ記録します。開口の高さだけを1900mmと比べるより、生地をどこからどこまで下ろしたいかが明確になります。最大まで伸ばさず途中で使う場合も、普段の停止位置を先に考えます。

巻き上げたときの外寸は幅900×奥行32×高さ45mmです。生地を上げれば上部まで何もなくなるわけではありません。窓の取っ手、棚の扉、近くの設備の開口に本体が重ならないかを確認します。

下ろしたときに窓台の上の物へ触れるなら、そこを片付け続ける必要があります。机の上へ垂れる場合も、モニターや配線を動かす手間が増えるかもしれません。付けるときだけ空間があるのではなく、日々の机や棚の使い方と両立する場所を選びます。

中央のプルコードを真下へ引ける場所を空ける

この商品はプル式で、生地がスプリングによって巻き上がるタイプです。チェーンで片側から操作する方式や、電動で開閉する方式とは操作する場所が違います。棚や机の奥へ付ける場合は、中央付近へ手を伸ばせるかを見ます。

メーカーFAQでは、水平でない取付や、中央から外れたプルコードを斜めに引くことを巻きずれの原因として挙げています。操作する人が家具を避けて横から引く配置では、毎回同じ動かし方をしにくくなります。予定位置へひもを垂らして手の届き方を試すと、家具と腕の動きを重ねられます。

取付案内では、面の汚れや水分、油分を除き、生地を巻き上げた状態で水平に付けます。外す際も巻き上げ、本体を両手で持つ手順です。取付位置が高すぎると、普段の操作だけでなく、清掃や移設で本体に手を添える作業も難しくなります。

本体重量は1.1kgですが、持ち上げられることと、離れた位置で水平に支えて付け外しできることは別です。設置を担当する人が両手を使える場所も含めて考えます。届かない位置へ付け、布だけを強く引いて対応する運用にはしません。

注文前に、使える面と覆う範囲を揃える

この商品は完成品として届く受注生産品です。家具の組立作業はなくても、現地の取付面確認と設置は必要です。複数台を注文する場合は、同じ部屋の枠でも材質や段差が同じとは限らないため、一か所の結果をそのまま全窓へ当てはめないようにします。

ビル側の設備へ付ける場合は、穴が残らない方式でも設置できる場所を管理担当者と確認します。生地はポリエステル100%で防炎加工済みと案内されていますが、その表示だけで場所を自由に選べるわけではありません。設備の操作や表示を覆わない配置を含め、建物側の条件と合わせます。

対応する鉄製面がなければ、このマグネットタイプへ粘着材を足して代用せず、突っ張り式や自立式など別の取付方式を検討する段階です。使える面があり、生地の幅と操作場所も合う場合は、商品ページでブラケットを含む外寸と巻き上げ時の形状を確認 して、穴を開けない目隠しの候補にしてください。

参考資料