通路へ張り出した柱や棚の角に、肩や腕をぶつける人が続いていないでしょうか。特に、書類箱を抱えて前が見えにくい場所や、扉を出てすぐ曲がる場所では、注意するだけの対策を続けても同じ接触が起こりやすくなります。
この記事では、柱を移設できないオフィスの総務・施設担当者へ、接触する範囲を測り、クッションテープの必要本数を決める方法を説明します。屋内の硬い角へ貼る候補は、TRUSCO エッジクッションテープ TEC-50です。
テープを貼る前に通路そのものを見直す
クッションテープは接触時の衝撃を和らげるための補助です。柱へ近づかなくても歩けるように、床置きの荷物、ワゴン、傘立てなどを移せるなら、先に通路を広げます。扉を開けた先に角がある場合は、扉を使う人と通路を歩く人の動線が重なっていないかも確認してください。
厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」では、リスクアセスメントを、危険性とけがの重篤性・発生可能性を見積もり、優先度を決めて対策する流れとして案内しています。まず「どの角で」「どの作業中に」「体のどこが当たったか」を記録すると、貼る場所を感覚だけで決めずに済みます。
台車や手押し車が角へ当たっている場合は、人の体を守る範囲とは分けて考えます。車輪の向きを変える空間や積荷の幅を先に見直し、設備を破損から守る部材が必要なら、車両の重量や衝突条件に対応する専用品を選びます。
接触した高さを床から測る
同じ角でも、肩が当たる人と、手に持った箱が当たる人では保護すべき高さが異なります。接触の報告があった位置へマスキングテープで印を付け、床から印の下端と上端までを測ります。複数人の印がある場合は、最も低い印から最も高い印までを一つの保護区間として扱います。
たとえば、最も低い印が床から650mm、最も高い印が1450mmなら、接触が確認できた区間は800mmです。印が一点しかない場合は、その一点だけに短い部材を貼ると上下へ外れやすいため、普段持ち運ぶ箱やファイルを持った姿勢も確認し、実際に角へ近づく物の高さを加えて区間を決めます。わざと角へぶつかる試験は行いません。
曲がり角の両側で接触が起きているなら、一本の角として合算しないでください。貼り付ける稜線ごとに、保護する長さを別々に記録します。
TEC-50の仕様を一度まとめて確認する
商品ページに記載されている主な仕様は次のとおりです。
- 本体サイズ: 幅50×長さ2000mm
- 厚さ: 4mm
- 重量: 0.04kg
- 基材: 発泡ポリエチレン
- 粘着剤: ウレタン系
- 取り付け方法: 貼り付け
- 使用場所: 屋内
- カラー: レッド、ブラック、グレー、ホワイト、グリーン、ブルー、イエロー
- 加工: カッターやハサミで切断可能
- 商品説明上の特徴: 水を吸わない独立気泡、貼り直し可能なのり残りが少ない粘着剤
幅は、角の左右へ使える平面との適合を判断する材料です。50mm幅の紙を角へ当て、壁紙の継ぎ目、巾木、配線カバー、ねじなどに重ならず貼れるかを確認します。凹凸面や粉が出る面、表面がはがれやすい化粧材では、粘着剤が十分に付かない、または取り外すと仕上げを傷める可能性があります。目立たない場所で試すか、内装の管理者へ確認してください。
保護する稜線の合計から必要本数を出す
必要な長さは、柱の周囲寸法ではなく、実際に保護する稜線の長さを合計して求めます。各区間をミリメートルで記録し、合計を1本の長さで割って端数を切り上げます。
たとえば、1本の柱で1200mmの稜線を一か所だけ保護するなら、2000mmのテープ1本に収まります。同じ高さを柱の二つの稜線へ貼るなら合計は2400mmなので、必要数は2本です。別の棚へ600mm使う予定がある場合、二つ目のテープに残る800mmから切り出せます。
計算するときは、離れた区間を一本の長い部材として数えません。切断する位置を紙へ書き出し、各テープから何mmずつ取るかを割り振ると、合計だけでは足りていても必要な長さを一本で切り出せない事態を防げます。
色は内装との調和より角の見つけやすさで決める
柱と似た色なら内装へなじみますが、接触前に角を認識させる目的には向かない場合があります。実際の照明下で色見本や商品画像を見て、角と背景の境目が分かる組み合わせを選びます。
ただし、色付きテープだけで死角を解消できるとは限りません。背の高い荷物で前方が隠れる、角の向こうから人が出てくる、消灯時に見えないといった問題があるなら、荷物の運び方、ミラー、照明、立ち止まる位置などを別に検討します。クッションと注意喚起を一つの部材へ任せないことが大切です。
貼り付け後は端の浮きと接触位置を記録する
貼り付ける前に、対象面の材質に合う方法でほこりや油分を除き、十分に乾かします。位置をマスキングテープで仮決めし、通行方向から見たときに、記録した接触区間を覆っていることを確認してから貼ります。
設置後は、上端と下端が浮いていないか、角からずれていないかを確認します。端がめくれると、衣服や荷物を引っ掛ける新しい原因になります。最初の数日間は終業時など確認時刻を決め、ずれやはがれがあれば、貼付面との相性と接触の強さを見直してください。
その後も接触が起きた場合は、日時、作業、当たった高さを記録します。保護区間の外へ当たっているなら測定範囲を見直し、テープの上から強い衝撃が続くなら、通路変更や設備側の対策へ戻ります。
クッションを最初の対策にしない
厚生労働省が示すリスク低減措置では、危険な作業の廃止・変更などによる危険性の除去・低減を先に検討します。柱を移せなくても、荷物の仮置きをやめる、運搬経路を変える、扉の使い方を変えることで角へ近づく場面をなくせる場合があります。クッションは、こうした対策を行っても残る接触箇所へ使う補助と位置付けます。
「角に注意」という掲示や色だけに頼る方法も、前方が荷物で隠れる場面や、急いで曲がる動作そのものを変えません。必要に応じて、荷物を分けて運ぶ、曲がり角で一度止まる、反対側を確認できるようにするなど、実際に接触した作業に合わせた対策を組み合わせます。
対策後は、けがにならなかった接触や、避けるため急に立ち止まった事例も記録します。負傷者が出ていないことだけで効果を判断せず、同じ動作が続いていないかを確認してください。
貼り直しできる表示を恒久使用の保証にしない
商品説明には貼り直しが可能との案内がありますが、すべての内装面で同じ粘着状態を維持できるとは限りません。位置を変えるたびに粘着面へほこりや汚れが付いていないかを確認し、保持できない物を別の角へ使い回さないようにします。のり残りが少ないという説明も、すべての壁紙や塗装を傷めない保証ではありません。
清掃、内装工事、レイアウト変更で一時的に外した場合は、担当者が再設置と点検を完了したことを記録します。利用者が自分で位置を直しただけの状態にせず、保護区間を覆っているか、端が浮いていないかを施設担当者が確認します。
部材が裂ける、つぶれたまま戻らない、粘着面がずれるなどの異常がある場合は、見た目だけ整えて使い続けず交換を検討します。交換しても同じ場所で強い接触が続くなら、クッションの種類を厚くする前に、通路や運搬方法を再度見直します。
貼付面と保護区間を確認できれば候補になる
TEC-50を候補にできるのは、屋内の角に安定して貼れる面があり、接触した高さから必要な切断長を決められる場合です。通路を広げても残る硬い角でこの二条件を確認できたら、必要本数を計算して商品ページの形状と色を照合してください。
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