冬になると社員のコートが椅子の背や空いた机に重なり、通勤バッグも床に分散しがちです。横長のコートハンガーを置けば定位置は作れますが、「何人用」と着数だけで選ぶと、厚手のコートを換けた時点で満杯になることがあります。
候補とするのは、ハンガーバーと棚板がどちらも幅1155mmの棚付きコートハンガーです。この記事では、冬に実際に使うコートとバッグを測り、一台にまとめられるかを判断する方法を説明します。
必要なのは人数ではなくコートの占有幅
同じ八着でも、薄手のジャケットとダウンコートでは必要な幅が異なります。ラックの収容量は、一着ずつの肩幅を足すのではなく、衣類が重なった実際の占有幅で決めます。
冬の出社人数が多い日を想定し、普段使うハンガーへ対象のコートを掛けて一列に並べます。一着を取り出すたびに隣の衣類まで落ちない密度に整え、列の端から端までを測ってください。空の来客用ハンガーを置くなら、その本数も列に入れます。
たとえば、実物を並べた幅が880mmなら、幅1155mmのバーに対して残りは275mmです。この275mmは今日の空きではなく、出社者の増加、来客分、より厚手の衣類に変わる分まで含めて足りるかを考えるための数値です。
幅に収まったら次に重量を足す
候補商品のハンガー部は、等分布で耐荷重80kgです。ただし、これは「80kg分の衣類を掛ければ一定の着数が入る」という意味ではありません。毎日の出し入れを考えると、通常は重量より先に幅が上限へ達します。
合計重量は、対象のコートとハンガーをまとめて体重計に載せるか、一着ずつ測って合計します。衣類はバーの一方へ寄せず、全体へ分けて掛ける前提で判断してください。作業着のポケットに工具や備品を入れたまま掛ける運用なら、中身を含めた重量で測ります。
バッグは幅1155mmと棚板20kgの両方で判断する
棚板部の水平寸法は1155mm、等分布の耐荷重は20kgです。通勤バッグを置く人数分並べ、各バッグの横幅の合計が1155mm以内かを確認します。向きを変えないと置けないバッグは、出し入れ時の向きで測るのが安全です。
棚板はスチールのバーが並ぶ構造です。底が極端に狭いバッグや小さな脚だけで立つケースは、バーの隙間との相性があります。また、本体の奥行426mmはキャスターを含む外寸であり、バッグを支える棚面の有効奥行ではありません。奥行の大きなバッグを置く場合は、商品写真と底面の寸法を照合してください。
ノートパソコン、書類、水筒を入れた通勤バッグは、空の状態より重くなります。中身を普段どおり入れ、全員分の合計が20kg以内かを確認しましょう。
開放棚へ置いてよいバッグかを先に決める
棚板はバッグの定位置を作れますが、扉や鍵はありません。入退室を制限していない場所や来客動線から見える場所では、ノートパソコン、入館証、鍵などを入れたバッグの保管先にしない運用が必要です。衣類の置き場不足と貴重品の管理は分け、施錠できるロッカーや執務室内の保管先を残します。
同じ形や色のコートが集まる場合は、ハンガーまたはバー上の区画で利用者を識別します。衣類そのものへ直接ラベルを付けるのではなく、退職や席替えの際に外せる表示にすると更新しやすくなります。ラックが満杯になった日はバーへ押し込まず、来客用や一時置き用の別場所へ切り替えるルールも決めておきます。空きの有無をその場で判断できれば、椅子の背へコートが戻る場面を減らせます。
ロングコートはハンガーのフックから裾まで測る
ハンガーバーから棚板までの高さは1290mmです。衣類の着丈だけではなく、普段使うハンガーに掛けた状態で、フックの接触位置から裾までを測ります。
この長さが1290mmに近いと、バッグの上にコートの裾が重なる可能性があります。丈の長い衣類を掛ける側と、高さのあるバッグを置く側を分ける運用にしても、裾と手荷物が触れないかを実物で確かめます。
商品仕様と設置面を一度だけ照合する
レシルの棚付きコートハンガーの主な仕様は次のとおりです。
- 外寸: 幅1226×奥行426×高さ1465mm
- ハンガーバーと棚板の水平寸法: 1155mm
- ハンガーバーから棚板まで: 1290mm
- 重量: 7.5kg
- 耐荷重: 総耐荷重100kg、ハンガー部80kg、棚板部20kg(すべて等分布)
- 材質: 本体上部はクロームメッキのスチール、フレーム部は粉体塗装のスチール
- 構造: 棚板付き、キャスター付き、うち片面2個はストッパー付き
- 組み立て: 購入者による組み立て、六角レンチとスパナ付属
床に幅1226×奥行426mmをマスキングテープで再現し、扉の開閉範囲、執務椅子を引く範囲、日常的に人が通る線と重ならないかを見ます。コートの肩とハンガーはキャスターより外側へ出ることがあるため、床の外寸だけで設置を決めてはいけません。一番大きいハンガーと厚手のコートを設置候補地点で持ち、衣類を含む占有範囲も動線に入らないかを確認します。
キャスターは「定位置を動かす」運用があるかで判断する
キャスターは、清掃やレイアウト変更でラックを動かすオフィスで利用できます。一方で、日常のコートの掛け外しで本体が動くと定位置になりません。設置後はストッパー付きの2輪を固定し、床材の上で出し入れしても位置がずれないかを試します。
移動させる場合は、通る経路の段差、マットの端、扉幅を先に見ておきます。濡れたコートの水滴を受けるトレーは付いていないため、雨天時には乾いた衣類と分ける場所や、床を拭く運用も必要です。
商品ページにキャスター付きとは記載されていますが、衣類やバッグを載せた状態で移動できるとは示されていません。清掃で動かすときは収納物を下ろし、バーや棚板ではなくフレームを持って、傾きやキャスターの引っ掛かりを確認しながら移動します。元の位置へ戻した後はストッパーを掛け、掛け外しで本体が動かないことまで確かめます。
日常点検では、片側への衣類の偏り、棚板のたわみ、接合部の緩み、キャスターの動きにくさを見ます。異常があれば収納物を別の場所へ移し、付属工具と組立手順を確認してから対応します。キャスターがあることを収納物ごとの移動許可と捉えず、通常は定位置で使うラックとして管理すると、移動する場面と手順が曖昧になりません。
幅1155mmへ押し込まずに収まるかが購入の分かれ目
一台の候補にできるのは、冬の多い日に使うコートが、押し縮めなくてもハンガーバーの幅1155mmへ収まる場合です。加えて、衣類を掛けた状態の占有範囲を含めて、扉や日常動線と重ならない設置場所を確保できるかも見ます。
この二点を実物で確認できたら、棚付きコートハンガーの色と販売状態を確認すると、会社のコートと通勤バッグを一か所にまとめる候補にできます。