オフィスの洗面所にポンプ式ハンドソープを置くと、濡れた手でボトルを押し、使うたびに容器や洗面台へ水滴が付きます。センサー式なら、容器に触れず、手を差し出して液体を受けられます。
ただし、自動化できるのはソープを出す動作です。現在使っているハンドソープが本体に適合するか、250mlをどのくらいの間隔で補充するか、充電中をどう運用するかは別に決める必要があります。
この記事では、オフィスのハンドソープを自動にしたい管理担当者へ、液体、容量、置き場所、補充と充電を確認する手順を説明します。候補は、250mlの液体タイプ EKO自動ソープディスペンサーです。
手洗いの手順とソープを出す動作を分ける
厚生労働省の「正しい手洗い」では、水で手を濡らして液体石けんを取り、手のひら、手の甲、指先、指の間、親指、手首を洗った後、流水ですすぐ手順が示されています。自動ディスペンサーは、このうち液体石けんを手に取る工程で使う道具です。
ポンプに触れなくなっても、石けんを泡立てて洗い、流水で流す手順は残ります。洗い方の案内、ペーパータオル、使用済みペーパーのゴミ箱に問題があるなら、ディスペンサーの交換と分けて改善します。
EKO自動ソープディスペンサーの仕様
商品ページで確認できる主な仕様は次のとおりです。
- 本体寸法: 幅70×奥行120×高さ175mm
- 重量: 335g
- 容量: 250ml
- 材質: ABS樹脂
- 電源: リチウムイオン電池を使う充電式
- 液量調節: 三段階
- その他: 残量確認窓、生活防水IPX4
- 対応に関する注意: 液体タイプではジェル状の除菌液を使用不可
250mlで何日使えるかを現在の消費量から求める
容量250mlで足りるかは、従業員数だけでは決まりません。同じ人数でも、洗面所の数、出社率、来客の利用、一回に出す量で消費量は変わります。
まず、現在のボトルを業務開始前と終了後に量り、一日の消費量を求めます。ボトルの容器重量は同じなので、使用前後の差を消費量の目安にできます。ハンドソープの密度によってグラムとミリリットルは完全に同じではないため、正確な換算が必要な場合は洗剤メーカーの表示を確認してください。
たとえば実測値が一日125mlなら、満量250mlは計算上2日分です。
250ml ÷ 125ml/日 = 2日
一日25mlなら計算上10日分です。
250ml ÷ 25ml/日 = 10日
これは液体を最後まで使い切れるとした単純計算です。残量ゼロになる前に補充するなら、計算結果より短い間隔で担当者が確認します。残量は本体の窓から見られるため、業務終了時など確認する時刻を決めます。
液体タイプと泡タイプを間違えない
EKO自動ソープディスペンサーには、液体タイプと泡タイプのバリエーションがあります。この記事で取り上げる商品は液体タイプです。現在のハンドソープが泡で出る専用液なら、「ハンドソープ用」という名称だけで液体タイプを選ばず、対応するバリエーションを確認してください。
商品ページの推奨洗剤には市販の液体ハンドソープが三種類例示されています。使う洗剤の商品名を管理表へ記録し、推奨洗剤に含まれるかを確認します。液体タイプはアルコール(エタノール)除菌液にも対応すると記載されていますが、ジェルタイプの除菌液は使えません。
ハンドソープと手指用アルコールを同じ形の本体で運用する場合は、中身が判断できる表示と置き場所を分けます。洗面台では流水と使うハンドソープ、入口では手指用製品というように、使用目的を明確にしてください。
幅70×奥行120mmを洗面台で再現する
本体の底面に必要な数値上の範囲は、幅70×奥行120mmです。同じ大きさの紙を候補位置へ置き、本体高175mmを厚紙で立ち上げて、蛇口、鏡、棚、コンセントと重ならないか確認します。
手を差し出す範囲は、底面の幅70×奥行120mmには含まれません。紙の型紙だけで収まると判断せず、使う人が正面から片手を差し出し、蛇口のレバーや鏡に当たらない位置を探します。本体の前へ手の幅と奥行を加えた空間が必要です。
手洗い中に腕を大きく横へ動かさない位置を選びます。洗った後の手をペーパータオルまで運ぶ経路に本体を置くと、腕や服の袖が当たる場合があります。「蛇口へ手を出す前にソープを取る位置」から、洗う、すすぐ、拭くという動きを順に試してください。
液量設定と充電中の運用を決める
液量を三段階で調節できても、一番少ない設定がすべての洗剤と使用者に合うとは限りません。最初の一週間は、一回で洗うのに足りず二回手を出していないか、反対に液体が手からこぼれていないかを見て設定します。
充電中に本体を洗面所から外すなら、その間だけハンドソープが使えなくなります。予備のポンプボトルに入れ替える、利用の少ない時間帯に充電する、二台を交互に使うのいずれかを決めます。充電方法、充電中に置く環境、本体の清掃方法は、取扱説明書に従ってください。
補充作業は容器を動かして確認する
補充するときは、洗面台に本体を置いたまま液体を注がず、水気の少な平らな場所へ移します。ボトルの注ぎ口と本体の補充口の形を確認し、日常的にこぼさず補充できるかを担当者が試します。
注ぎこぼしたときの清掃方法や、容器内を別の洗剤へ切り替える手順は、取扱説明書で確認します。液体が残った状態で異なる製品を継ぎ足さず、洗剤を統一するか、切り替えを管理する担当者を決めてください。
補充後は、本体ががたつかないか、手を差し出したときに液体が手の中央へ出るか、センサーが蛇口やタオルの動きに反応しないかを確認します。倒れやすい位置、洗剤が直接水へ落ちる位置、使う人がセンサーの場所を判断できない位置なら、置き場所を調整します。
センサーが意図せず反応する動きを探す
設置直後は手を差し出す操作だけでなく、蛇口を使う、ペーパータオルを取る、洗面台を拭く、補充品を出し入れする動きも試します。布や袖、清掃用具がセンサーの前を通るたびに作動するなら、液量設定ではなく置き場所を変えます。人が正面から手を入れたときだけ受け取りやすい向きにしてください。
複数の洗面台が並ぶ場所では、利用者が別の蛇口から横へ手を伸ばす配置にすると、本体へ腕をぶつけたり、液体を床へ落としたりすることがあります。誰がどの蛇口と組み合わせて使うかが自然に分かる位置へ置き、必要なら「液体ハンドソープ」など中身が分かる表示を本体の近くへ付けます。
生活防水の表示があっても、補充口を開けたまま水をかけたり、取扱説明書にない方法で本体を洗ったりしてよいとは判断できません。洗面台の清掃担当者にも、移動方法、拭き方、戻す向きを共有します。
出ないときの代替手段を残す
充電切れ、残量不足、洗剤の詰まりなどで作動しないときに、その場で利用者が洗剤を使えない状態にしないことが重要です。予備のポンプボトルを保管し、不具合を見つけた人が管理担当者へ知らせる方法を表示します。予備品は自動式の横へ常時並べるのではなく、必要時にすぐ交換できる定位置を決めます。
担当者は補充だけでなく、噴出口の状態、残量窓、充電の要否、意図しない作動がないかを定期的に確認します。不具合時に分解や別の洗剤で無理に通すのではなく、使用を止めて取扱説明書と販売元の案内を確認してください。
導入後に洗剤の銘柄を変える場合も、新しい液体を継ぎ足す前に適合を再確認します。推奨例にない洗剤、泡用の液体、ジェル状の製品を、同じ「ハンドソープ」という理由だけで入れないよう、補充品の保管場所にも使用する製品名を表示します。
液体の適合と補充・充電を続けられるかで決める
液体タイプの本体に適合するハンドソープを使うことと、250mlの残量確認、補充、充電を担当者が続けられることが、候補にできるかを分ける条件です。一日の消費量と充電中の代替手段を決められるなら、ポンプを押さずに使える液体タイプを比較できます。