会議室のホワイトボードに文字跡が残るときは、消す道具を強く押し付ける前に、マーカーとイレーザー、板面の手入れを順に確認します。筆跡が乾く前に消していたり、イレーザーに汚れがたまっていたりするなら、クリーナーの購入より先に直せることがあります。
マグエックス ホワイトボード用クリーナー MWC-60
は、イレーザーで消えない汚れに使う60mlの製品です。ボードの指定に合う手入れをしても残る汚れを、まず一部で試したいときの候補になります。清掃後に白く見えるだけでなく、再び書いて消せる状態へ戻るかまで確認してから、作業範囲を広げましょう。
書いてすぐ消さず、筆記具と消去面を一つずつ替える
最初にマーカー本体の用途表示を見ます。ホワイトボード用と確認できないものや、表示が読めないものは、板面へ試し書きして判定せず使用から外します。キャップだけ別製品になっている場合も、軸の品番まで確かめます。
ここで「油性」と書いてあるだけで誤ったマーカーだと決めないことも大切です。日本筆記具工業会の解説では、ホワイトボードマーカーも分類上は油性とされています。一般的な油性マーキングペンとの違いは、板面からインクを離す成分などが入っていることです。「ホワイトボード用」という用途で区別してください。
用途が分かるマーカーで短い線を書き、筆跡が見た目に乾いてから、普段のイレーザーで消します。ホワイトボードマーカーは、書いたあとに溶剤が揮発し、消せる薄い膜を作ります。乾く前にこすると膜が十分できておらず、インクを引き延ばしたような跡になることがあります。会議中に書いてすぐ消したときだけ残るなら、まずこの違いを確かめます。
乾いても残る場合は、同じ場所で条件を一つずつ変えます。普段のイレーザーをきれいなものへ替え、それでも難しければ、ホワイトボード用と確認できた別のマーカーで比べます。
- イレーザーを替えると消えるなら、消去面の手入れや交換を先に行います。
- 特定のマーカーだけ跡が残るなら、その一本を戻さず、かすれや液だれ、キャップの状態を確認します。
- 複数の組み合わせでも同じ位置に残るなら、板面側の状態を調べます。
最初から道具を全部替えてしまうと、改善しても何が原因だったか分かりません。同じ位置の結果と、別の位置の結果を比べるのは切り分けに役立ちますが、それだけで板面の傷と汚れを断定するものではありません。
ボードに指定された手入れで落ちるか確認する
クリーナーを買う前に、会議室のボードの型番と手入れ方法を確認します。表面に貼ったホワイトボードシートや投影用の面も、白く見えるからと同じ清掃方法で扱わないようにします。洗浄剤の使用を制限する指定があるなら、小範囲の試験でその禁止を無視してよいわけではありません。
例えばボードメーカーの日学のお手入れ案内は、よく絞ったきれいな布で水拭きし、乾いた布で水分を取り除く方法を示しています。同時に、洗剤や界面活性剤を含むホワイトボード用クリーナーを使わないよう案内しています。これは日学の説明であり、手持ちのボードにはその製品の指定を優先します。
水拭きが認められている面なら、指定どおりに拭いて乾かし、書き消しを試します。それで普段どおり使えるなら、まずその手入れを続ける判断ができます。きれいなイレーザーでも消えないから、必ず薬剤が必要とは限りません。
MWC-60の成分名だけを見て、あらゆる表面処理や禁止条件に適合すると判断するのも避けます。使用できる手入れ方法が分からない特殊な板面では、ボードの仕様を確かめるまで噴霧しないでください。傷、剥がれ、膨れがある箇所は、汚れ落としで修復できる対象とは分けて扱います。
MWC-60は汚れを浮かせて拭き取る小容量タイプ
マグエックスの製品情報では、MWC-60は電解水の力でホワイトボードの汚れを浮かせて落とす製品と案内されています。成分は精製水、発酵アルコール、重曹電解水、帯電防止剤です。「水」が使われた製品でも、ただの水拭きと同じものとして扱いません。
内容量は60ml、本体は直径33×高さ120mmです。一つの会議室で残った汚れを部分清掃するところから試すなら、選びやすい容量です。ただし、60mlで清掃できる面積や回数は、汚れの範囲と使用量によって変わるため、数字だけから決められません。
板面へ噴霧し、ティッシュペーパーなどで拭き取る方式なので、クリーナーだけでなく、きれいな拭き取り用品も用意します。普段使うイレーザーへ液を含ませて、そのまま日常消去に戻す使い方を前提にはしません。イレーザーの手入れと板面の清掃は分けて進めます。
本体寸法は保管場所を考える目安になります。ペントレーへ常に立てて置く必要はなく、窓際や暖房器具のそばを避け、容器表示に従って保管できる場所を用意します。MWC-60の形状と商品情報を確認する
際は、容量と容器に加え、清掃するボード側の指定も照合してください。
小範囲を拭いたあと、乾燥と書き消しまで試す
ボード側の指定と用途が合うことを確認できたら、会議の記録を残す必要がない小範囲で試します。まだ必要な予定や図がある場合は、消してよい内容かを確認し、先に写真などへ記録します。清掃前の跡も残しておくと、処理後にどこが変わったかを比較できます。
MWC-60の用途・使用方法に沿い、対象へ噴霧してティッシュペーパーなどで拭き取ります。噴射量や注意事項は手元の容器表示に従い、人へ向けず、換気できる状態で使います。別の洗浄剤を混ぜたり、長く浸せばよいと考えたりせず、まず処理した面の様子を見ます。
ティッシュへインクが移ったら、汚れた面を使い続けず、きれいな面や新しいものへ替えます。汚れを隣へ広げないことが大切です。板面が乾いたら、光沢や色が変わっていないか、拭き残しがないかを確認します。
次に、先ほど確認したホワイトボード用マーカーで短い線を書きます。ここでも、板面が乾くことと、書いたインクが乾くことは別です。湿った面へ書いた結果や、書いてすぐ消した結果を、クリーナーの仕上がり判定に混ぜないようにします。筆跡が乾いてから、きれいなイレーザーで消してください。
通常どおり書けて消え、表面にも変化がなければ、同様の汚れがある範囲へ清掃を広げられます。反対に、見た目の跡は取れても新しい線が消えにくいなら、全面へ進めず止めます。毎回クリーナーで消さなければ書き替えられない状態を、日常消去が戻った状態とは扱いません。
同じ位置だけ改善しないときは、斜めから見て傷やつやの違いを確かめます。強くこすり続けず、ボードの型番、使用状況、試したマーカーとイレーザー、清掃前後の写真をそろえ、メーカーや販売店へ手入れ・板面交換の要否を確認します。
全面へ広げる量と、次の会議へ戻す時間を決める
小範囲の確認を通った場合も、全面へ一度に噴霧するより、一区画ずつ拭き取れる範囲で進めます。上から下など順を決め、拭き終えた場所と未処理の場所が分かるようにします。布やティッシュが汚れたまま次の区画へ移らないよう、交換用も手元に置きます。
作業時間は噴霧と拭き取りだけで見積もらず、板面の乾燥と試し書き・消去を含めます。会議直前に全面を濡らすと、確認を終えないまま利用者へ戻すことになります。例えば一部の文字跡だけ残る会議室なら、その範囲の処理と確認から始め、次の利用までに終えられる範囲を決める方法があります。
複数の大型ボードへ使う予定なら、最初の一室で改善したか、どの程度減ったかを見て、必要量と清掃の頻度を考えます。容器の容量をボードの面積で割っても、噴射量や拭き直しの回数が分からなければ、必要本数の根拠にはなりません。部屋ごとに板面が違う場合は、最初の結果を無条件で流用しないでください。
清掃後は、確認できたホワイトボード用マーカーとイレーザーを戻します。用途不明の筆記具を混ぜず、マーカーはキャップを確実に閉め、製品の指定に従って保管します。汚れの多いイレーザーを戻さないことも、同じ状態を繰り返さないために必要です。
記録は、清掃日、対象範囲、使った用品、書き消しの結果が分かれば次の判断に使えます。同じ一本の使用後だけ残るならマーカー、同じ位置だけ戻るなら板面、と見直す対象を絞れます。クリーナーを追加購入し続ける前に、何が再発しているかを管理担当者が把握できるようにします。
通常の手入れで残る汚れを、部分清掃から試す
MWC-60を候補にするのは、適切なマーカーときれいなイレーザー、ボードに指定された手入れでも汚れが残り、クリーナーの用途と板面の条件が合う場合です。小範囲の清掃後に書き消しまで確認し、日常の使用へ戻せるかで次の作業を決めます。
一室から部分清掃を始める条件が整ったら、MWC-60の商品情報
で60ml入りの仕様を確認してください。