会議室のホワイトボードを消しても文字跡が残るときは、いきなり板面全体へクリーナーを使うのではなく、まずイレーザーとマーカーを切り分けます。きれいなイレーザーでも落ちない部分だけに専用クリーナーを試せば、清掃用品を替えるべきか、マーカーや板面を確認すべきか判断できます。
この記事では、会議室を管理する総務担当者に向けて、消えない文字跡の確認順、クリーナーを試す範囲、少量タイプを候補にする条件を説明します。
最初にイレーザー、マーカー、板面を切り分ける
文字跡が残ったら、同じ場所で次の三つを一度に変えないことが大切です。原因を分けるため、普段のイレーザーとは別の、消去面が汚れていないイレーザーを用意します。
まず、いつも使っているマーカーで短い線を書き、きれいなイレーザーで消します。次に、別のホワイトボード用マーカーでも同じことを試します。
- 別のイレーザーなら消える:普段のイレーザーを清掃するか、交換品を確認する
- 特定のマーカーだけ跡が残る:そのマーカーを使用から外し、ホワイトボード用か確認する
- どの組み合わせでも同じ場所だけ残る:板面の汚れや傷を疑う
- きれいなイレーザーでも薄い跡が広く残る:専用クリーナーを試す候補にする
油性マーカーを使った可能性がある場合や、板面に傷、剥がれ、膨れがある場合は、クリーナーで元に戻るとは限りません。ボードのメーカーが示す手入れ方法を確認してから進めます。
先に目立たない小範囲で試す
クリーナーを使う前に、板面の隅など会議の記録に使わない小範囲を決めます。清掃前の状態を写真に残しておけば、文字跡が薄くなったか、表面の光沢や色に変化がないかを比較できます。
MWC-60は、ボード面へ噴霧した後、ティッシュペーパーなどで拭き取る使い方が案内されています。ただし、実際に使うときは容器の表示を優先してください。噴射方向を人へ向けず、換気できる状態で作業し、ほかの洗浄剤とは混ぜません。
拭き取り後は板面が乾いてから、同じ場所へ短い線を書いて消します。ここで必要なのは、見た目が白くなったことだけではありません。書いた線を通常のイレーザーで再び消せることまで確認して、試した範囲を広げるか決めます。
全面清掃は小区画に分ける
小範囲で問題がなければ、板面を上から下、左から右など順番が分かる小区画に分けて清掃します。全面へ一度に噴霧すると、どこまで拭き取ったか分かりにくくなります。
一つの区画を噴霧して拭き取り、濡れや拭き跡がなくなってから次へ移ります。ティッシュや布へ汚れが移ったら、きれいな面へ替えます。会議の直前ではなく、清掃後に板面を乾かして試し書きできる時間を確保して行ってください。
清掃した日、使用したクリーナー、対象範囲を会議室の点検記録へ残しておくと、次回また消えにくくなったときに比較できます。毎回同じマーカーの後だけ残るのか、同じ板面だけに起きるのかも記録すれば、清掃用品の追加購入と備品交換を分けて判断できます。
ホワイトボード用以外の筆記具を混ぜない
会議室のペントレーへ油性マーカーや別用途のマーカーが混ざると、利用者は本体の見た目だけで選びにくくなります。ホワイトボード用と確認できた物だけをトレーへ置き、ほかの筆記具は別の場所へ分けます。文字が消えなかったマーカーは、そのまま元のトレーへ戻さず、原因確認中だと分かる場所へ移してください。
マーカー本体の表示が読めない、キャップと軸が別製品の組み合わせになっている、書いた線の性質が分からない場合は、板面で試して判定しません。使用から外して品番を確認します。クリーナーを常備しても、誤った筆記具が混ざる状態を直さなければ、同じ汚れが繰り返されます。
清掃用品と日常消去用品の役割を分ける
MWC-60は、イレーザーで消えない汚れを切り分けた後に使う製品です。会議のたびに通常のイレーザー代わりとして使う運用にはせず、管理担当者が保管します。利用者が自由に噴霧できる場所へ置くと、汚れの種類や板面の状態を確認しないまま使われる可能性があります。
会議終了時は、まず通常のイレーザーで文字を消し、消去面の汚れとマーカーの混在を確認します。それでも残る箇所を管理担当者へ伝え、部分清掃へ進む流れにします。日常の消去、イレーザーの手入れ、専用クリーナーによる清掃、板面交換の相談を段階に分けると、強くこするだけの対応を避けられます。
60ml入りを選ぶ前に清掃範囲を決める
マグエックス ホワイトボード用クリーナー MWC-60は、イレーザーで消えないホワイトボードの汚れに使うスプレー式クリーナーです。メーカーは、電解水の力で汚れを浮かせて落とす製品と案内しています。
主な仕様は次のとおりです。
- 品番:MWC-60
- 内容量:60ml
- 本体寸法:直径33×高さ120mm
- 成分:精製水、発酵アルコール、重曹電解水、帯電防止剤
- 入り数:1本
内容量だけから「何平方メートルを何回清掃できる」とは計算できません。1回の噴射量、汚れの範囲、拭き直す回数が分からないためです。まず一つの会議室で部分的な文字跡へ試したいなら60ml入りを候補にし、複数の大型ボードを定期清掃したい場合は、試用後の減り方を記録して必要量を決めます。
本体は直径33mmなので、収納時はペントレーの奥行だけでなく、直径33mmの円形の底を置ける平らな場所があるか確認します。ボードの上や窓際へ放置せず、容器表示に従って保管してください。
清掃後も同じ場所だけ残るなら板面を確認する
小範囲を清掃しても同じ位置だけ文字跡が残る場合は、クリーナーを繰り返し使う前に板面の状態を確認します。斜めから光を当て、細かな傷、表面の剥がれ、光沢の違いがないかを見ます。
傷んだ板面を強くこすると状態を悪化させる可能性があります。ボードの型番、使用年数、跡が残る範囲、清掃前後の写真をそろえ、メーカーや販売店へ手入れ方法と交換の要否を確認してください。
反対に、小範囲の清掃後は通常どおり書き消しでき、ほかの場所にも同じ薄い汚れがあるなら、清掃範囲を順に広げられます。クリーナーは原因が分からないまま使い続けるものではなく、イレーザーで落ちない汚れだと切り分けた後に使う道具です。
きれいなイレーザーでも消えない汚れなら候補になる
判断を分けるのは、きれいなイレーザーと別のマーカーでも文字跡が残ること、目立たない小範囲で清掃後の書き消しまで確認できることの二点です。
この二点を満たし、一つの会議室から部分清掃を始めるなら、MWC-60の商品情報を確認してください。