オフィスのドアを一時固定できる?防火戸と床の隙間5〜8mmを確認

荷物搬入時にオフィスのドアを開けたまま固定したい担当者向けに、固定してよい扉の確認、床と扉下端の隙間の測り方、約5~8mm対応ドアストッパーの試し方を解説します。

オフィスのドアを一時固定できる?防火戸と床の隙間5〜8mmを確認

荷物を抱えてオフィスのドアを通るたびに、扉が閉じて箱へ当たったり、いったん荷物を置いて開け直したりすることがあります。納品物を台車で運ぶときも、扉を手で支える人がいなければ通過しにくくなります。

この記事では、荷受けや備品の搬入を担当する人へ、普通の室内ドアを一時的に開けておく前の確認方法を説明します。候補は、床と扉下端の隙間へ差し込むユニット ドアストッパー 873-21です。

最初に固定してよい扉か確認する

扉を開けたままにしてよいかは、隙間を測る前に確認します。防火戸や、火災時に閉鎖する防火設備の動きをドアストッパーで妨げてはいけません。東京消防庁も、防火設備の閉鎖を妨げるくさびによる固定などを維持管理上の問題として案内しています。

扉に防火設備の表示がある、自動的に閉まる理由が分からない、共用廊下や階段へ通じているといった場合は、総務担当者だけで判断せず、建物管理者や防火管理者へ確認してください。固定が認められない扉では、搬入時間を決めて扉を支える担当者を置くなど、ストッパーを使わない方法へ切り替えます。

使用する場合も、対象は固定が認められた普通の室内ドアです。搬入中だけ一時的に保持し、作業後はすぐに外す運用にします。

扉を止めたい位置で下端の隙間を測る

ドアストッパーを入れる位置によって、床と扉下端の距離は変わることがあります。床が傾いている、見切り材がある、カーペットの厚さが途中で変わる場合は、扉を開く角度ごとに隙間が一定とは限りません。

まず、箱や台車が通れる開き角度まで扉を開けます。その状態で、ストッパーを差し込みたい位置の床から扉下端までをミリメートル単位で測ってください。指を差し込んで確かめず、定規や厚さが分かるゲージを使います。扉が動かないよう別の人に支えてもらい、手を扉の下や蝶番側へ入れないようにします。

候補商品の使用可能範囲は約5~8mmです。測った隙間が5mm未満なら差し込みにくく、8mmを超えるなら商品ページに記載された範囲外です。範囲に入らない扉へ押し込んだり、複数個を重ねたりせず、その扉と床に対応する別の保持方法を選びます。

商品の寸法と材質を一度まとめて確認する

商品ページに記載されている主な仕様は次のとおりです。

  • 品番:873-21
  • 外寸:幅30×奥行120×高さ25mm
  • 材質:エラストマー樹脂
  • 使用可能範囲:約5~8mm
  • 色:黒

幅30mmは、床へ置いたときに扉の通過経路から完全に消える寸法ではありません。扉を保持している間は足元に部材があるため、歩く人や台車の車輪が踏まない側から差し込みます。奥行120mmの本体が通路側へどの程度出るかは、商品画像で向きを確認してから床上で再現してください。

販売ページには、対応する床材や保持できる扉の重量・閉じる力の上限は記載されていません。隙間の数値だけで固定できると決めず、実際の床と扉で滑らないかを試す必要があります。

ドアストッパーの形状と現在の仕様を確認する

荷物を通す前に空荷の台車で試す

隙間が対応範囲に入っていても、強いドアクローザー、滑りやすい床、毛足のあるカーペットでは保持できない可能性があります。最初から重い荷物を運ばず、扉を支えた状態でストッパーを差し込み、手を離しても位置が動かないか観察します。

次に、空の台車または手ぶらの担当者で一往復します。確認するのは、扉が動かないことだけではありません。

  • 扉の有効な開口幅へ箱や台車が収まる
  • 本体へ靴や車輪が接触しない
  • 扉、壁、取っ手へ荷物が当たらない
  • 作業後に担当者が本体を回収できる

試験中に本体が滑る、扉が少しずつ閉じる、床材がめくれるといった変化があれば使用を中止します。勢いを付けて扉をストッパーへ押し当てる試験は行いません。

扉を押し戻す条件が変わる場所では使わない

空調の運転、窓の開放、強い風、人の出入りによって、試したときより扉を閉じる力が強くなることがあります。朝の無人時に保持できたという結果だけで終えず、実際に搬入する時間帯の状態で確認してください。扉がストッパーを乗り越えそうになる、床上で本体が動く、扉や丁番から異音がする場合は使用をやめます。

ドアクローザーの速度や力を、搬入担当者が固定しやすくする目的で調整しません。扉の設備設定に手を加える必要がある場合は、建物管理者へ相談します。また、扉を最大まで開くと壁や家具へ取っ手が当たる場所では、ストッパーが使えてもその位置を固定位置にしないでください。

使用中だと分かる管理にする

床に近い黒い本体は、荷物を運んでいない人から見落とされる可能性があります。搬入中は扉の近くに担当者を置き、ほかの利用者へ一時固定中であることを伝えます。放置したストッパーを別の人が蹴って外すと、通過中の台車へ扉が戻るおそれがあります。

作業終了時は、固定した担当者が扉を手で支えながら本体を外し、扉が通常どおり閉まるところまで確認します。外した数だけを数える運用では別の扉への置き忘れを見逃すため、使用した扉を順に見回り、床と閉鎖状態を確認して完了とします。

必要数は同時に開ける扉の数で決める

搬入経路に扉が三枚あっても、すべてを同時に開けるとは限りません。一人が先行してストッパーを移動させる運用なら、経路上の扉数ではなく、同じ時刻に固定する最大数から必要個数を考えます。

一方、荷物を積んだ台車が連続して通るため二枚を同時に開けるなら、固定が認められ、実測と試験を終えた扉ごとに一個ずつ用意します。別の扉から外した物を床へ放置しておくと、回収漏れやつまずきにつながるため、使用中の場所と保管数が分かるように管理してください。

搬入を始める前に、固定する担当者、外す担当者、終了時刻を決めます。無人のまま扉を保持せず、最後の荷物が通過したらその場で外して定位置へ戻します。

固定の許可と隙間が合えば候補になる

判断を分けるのは、その扉を一時固定してよいと建物側へ確認できることと、実際に差し込む位置の隙間が商品の対応範囲に入ることです。両方を満たし、空荷で滑らないことを確認できたら、ユニット ドアストッパーの商品ページで形状を照合してください。

参考資料