A2ポスターを社内でラミネートする|20kg機の作業台を決める

A2ポスターを社内でラミネートしたい総務・広報担当者向けに、加工頻度の数え方、20kg機の常設台、原稿の投入・排出域、電源とフィルムの確認方法を解説します。

A2ポスターを社内でラミネートする|20kg機の作業台を決める

A2の社内ポスターや大きな掲示物を作るたびに外部へ加工を依頼していると、少量の差し替えでも社内だけでは完結しません。A2対応機を導入すれば内製できますが、本体が机に載ることと、大判原稿をまっすぐ送れることは別です。

この記事では、A2ラミネートを社内で行う必要性の数え方と、機械、原稿、電源を含む作業場所の決め方を説明します。候補にするのは、GBC パウチラミネーター A2対応 P4600です。

A2で作る掲示物だけを一か月数える

最初に、A3以下の掲示物とA2の掲示物を分けます。過去三か月ほどの制作履歴から、A2で印刷した物の種類、各回の枚数、差し替え周期を記録してください。

毎月、複数部署の案内や安全掲示をA2で作り、内容の修正も繰り返すなら、社内加工を検討する理由があります。年に一度だけ一枚を作る場合は、大型機の常設場所と管理の負担に見合うかを比較します。

紙をA2で印刷していても、ラミネート後に二つ折りにする用途や、短期間しか掲示しない物まで一律に加工しません。水濡れ、汚れ、頻繁な貼り替えから保護したい掲示物だけを数えると、機械を使う実量を見積もれます。

P4600の仕様を作業場所へ置き換える

商品ページで確認できる主な仕様は次のとおりです。

  • 本体外寸: 幅691×奥行271×高さ112mm
  • 重量: 20kg
  • 加工サイズ: A2
  • 最大ラミネート厚: 3.0mm
  • 対応フィルム厚: 75~250ミクロン
  • 加工温度: 常温から140度までの可変式
  • ローラー本数: 6本
  • 加工速度: 最高毎分1200mmの可変式
  • ウォームアップ時間: 約6分
  • 消費電力: 1050W
  • 機能: リリース、オートシャットオフ、オートパワーオフ

幅691mmは本体だけの寸法です。A2用紙は420×594mmなので、入口側で594mmの長辺を支える向きと、出口側へ同じ長さの加工物が出る向きを実物の紙で確かめます。

本体の前後へA2用紙を一枚ずつ置く

作業台へ691×271mmの本体範囲をテープで作ります。その手前と奥へA2用紙を一枚ずつ置き、投入前と排出後の原稿が、壁、パソコン、文具、床へはみ出さない配置を探します。

入口側では、フィルムの接合部を本体と平行に合わせ、両手で左右を同じ高さに支えられる必要があります。出口側では、加工物が机の縁から垂れたり、壁へ当たって反ったりしないよう、平らな面を残します。

本体の幅に余裕があっても、隣に積んだ未加工原稿が手の動きを妨げる配置は避けます。未加工、加工中、完成品の三つを混ぜず、作業台の別の位置へ一方向に移せるようにします。

20kgを毎回棚から下ろす運用にしない

本体重量は20kgです。加工のたびに一人で棚から机へ移す前提にはせず、水平で安定した台へ常設します。候補の台は天板の許容荷重を確認し、本体の脚や底面が天板の内側へ収まる位置に置きます。

搬入時は、梱包サイズの幅740×奥行330×高さ180mmと梱包重量21kgも、入口、曲がり角、エレベーターから設置場所までの経路へ当てはめます。日常の机上寸法だけで決めると、箱のまま運び込めない可能性があります。

設置後は本体の上へ用紙やフィルムを積みません。放熱や操作部を塞ぐ位置は避け、使用中に本体をずらさなくても入口と出口を確認できる向きにします。

1050Wをほかの機器と合計する

消費電力は1050Wです。同じ電源タップへプリンター、裁断機、湯沸かし器などを接続する場合は、各機器の表示を合計し、電源タップと回路の定格内に収まるかを施設担当者と確認します。

コードは入口や出口の原稿経路を横切らせません。延長コードを前提に距離を伸ばす前に、設置位置から壁コンセントまでの経路をひもで測り、通路や足元を横切らないことを確かめます。

オートシャットオフやオートパワーオフは、電源管理を不要にする機能ではありません。加工終了後の確認、清掃、電源を切る担当者を作業手順へ含めます。

フィルム厚と原稿を少量で組み合わせる

対応フィルム厚は75~250ミクロン、最大ラミネート厚は3.0mmです。掲示期間や必要な硬さを決めずに最も厚いフィルムを選ぶのではなく、実際の原稿と候補フィルムを少量で試します。

試験では、同じプリンター、同じ用紙、同じフィルムを使い、しわ、反り、透明部の偏り、端の接着を確認します。温度や速度を途中で同時に変えると原因が分からなくなるため、取扱説明書の初期条件から一項目ずつ調整してください。

フィルムが詰まった場合に使うリリース機能は、どの状態でも原稿を無傷で戻せる保証ではありません。煙、異臭、戻らない巻き込みが起きた場合は使用を止め、内部へ道具や手を入れず、取扱説明書と修理窓口の案内に従います。

加工条件を原稿ごとに記録して再現する

部署ごとに温度や速度を変えたまま引き継ぐと、次の担当者が前回と同じ失敗を繰り返します。原稿名、用紙、フィルム、設定、仕上がりの判定を作業票へ残し、承認した組み合わせを標準条件として共有してください。設定を変えた場合は、完成品だけでなく試し加工の結果も記録します。

原稿の差し替えがあったときは、加工前の版を確認します。未加工置き場へ旧版が残っている場合は新旧を混ぜず、掲示責任者が内容を確定してから機械へ通します。ラミネート後に誤りが分かると原稿だけを交換できないため、機械操作の前に内容確認を工程として分けることが大切です。

排出後の置き場と終了確認を決める

排出された加工物はすぐ重ねず、平らな完成品置き場へ移して、反り、気泡、端の未接着がないか確認します。不良品には印を付け、掲示用の完成品へ混ぜません。再加工できるかを担当者だけで判断せず、取扱説明書にない重ね通しは避けます。

最後の原稿が出た後は、入口と出口にフィルム片が残っていないこと、未加工品と完成品の件数、設定の戻し忘れを確認します。異音やローラー汚れを見つけた場合は次回使用者へ口頭だけで渡さず、使用停止の表示と記録を残し、点検が終わるまで再開しない運用にします。

A2加工を繰り返し、前後の作業面を確保できるなら候補になる

A2掲示物を繰り返し作る業務があり、本体の前後へ原稿を平らに置ける常設台を確保できるなら、P4600を社内加工の候補にできます。加工頻度が低い、または本体を毎回持ち運ぶ必要がある場合は、内製する範囲を見直してください。

条件が合う場合は、P4600の商品画像と現在の仕様を確認すると、操作部、入口、出口の向きを作業台へ再現しやすくなります。

参考資料