固定席をなくすと、引き出しに残していた書類や周辺機器の置き場所もなくなります。机を空ける決まりだけを作っても、戻す場所がなければ、バッグやファイルが空席を占める状態になりがちです。
私物を置いて帰る運用なら、出社日の席数より先に「継続して荷物を置く人の数」と「一人分を同時に収められる区画」を決めます。NF木製パーソナルロッカー4人用
は、2列2段の個人収納に可動棚と投函口を備えた候補です。ただし、棚を使うと高さが分かれ、可動棚の耐荷重は2kg。人数分の扉があっても、実際の荷物に合うとは限りません。
4席でも8人が荷物を残すなら8区画
たとえば、8人が交代で出社して4席を使う職場でも、全員が私物を置いて帰るなら専用収納は8区画必要です。昨日の利用者の荷物を移さなければ使えない4区画では、机からロッカーへ混雑を移すことになります。
まず利用者を、常時保管する人、出社日だけ使って毎回空にする人、収納を使わない人に分けます。常時保管は在席率を掛けずに数え、一時利用は利用が重なる日に必要な数を考えます。来客用を社員の空き区画で兼ねる場合も、そこに私物が残らないことが条件です。
この4人用を一台で使いやすいのは、専用区画が4つ以内で、各自の荷物が一区画に収まる場合です。人数が合っていても、大型バッグや着替え、厚い書類を多く残す人がいれば、荷物を減らす運用か、より大きな収納を先に検討します。冬の上着まで入れる想定なのに、夏の手荷物だけで区画を決めないようにします。
内寸は「一つずつ入る」ではなく「一式を取り出せる」で見る
一区画の内寸は幅372×奥行430×高さ404mmです。確認するのはパソコン本体だけでなく、ケース、電源アダプター、マウス、ヘッドセット、普段のバッグ、残して帰るファイルを合わせた一式です。
床や机に内寸の幅と奥行をテープで示し、荷物を普段の向きで並べます。高さは箱などで目安を作れますが、これは一次確認です。扉や金具、投函口周辺の形状、棚板を入れた状態まで再現できるものではありません。ぎりぎりの場合は商品図や販売店で有効な開口を確かめます。
たとえば幅350mmのバッグは、内寸幅との差が22mmしかありません。数字上は収まっても、側面ポケットや持ち手が張り出す、横へ指を入れてつかめない、という使いにくさは残ります。バッグを押し込んだ状態ではなく、持ち手をつかんで取り出せる状態で判断してください。
奥へファイル、手前へバッグを置く場合は、ファイルを取るたびにバッグを出すことになります。毎朝使う物は手前へまとめ、週に一度しか触らない物は奥にできるか、取り出す順番も試します。収まる量を増やすより、一度の開閉で必要な一式を取り出せる配置が日々の片付けに合います。
可動棚を残すか外すかで、入れられる物が変わる
各区画には可動棚が1枚あり、七段階で位置を変えられます。小物を上、バッグを下へ分ける使い方ができますが、棚の上下へそれぞれ高さ404mmを使えるわけではありません。必要な高さを上下に配分し、棚板の厚みや取り出す余裕も見ます。
商品ページでは、A4ファイルを立てるときは可動棚を外す使い方が案内されています。棚を外せば縦の空間をまとめられる一方、筆記具やアダプターを別段へ置く場所はなくなります。小物をポーチへまとめるなど、ファイルと一緒に収めたときに埋もれない方法も決めます。
荷重条件は次のように分かれています。いずれも荷重を均等に載せた場合の値です。
- 可動棚:2kg
- 固定棚:10kg
- 天板:10kg
ノートパソコンに充電器や厚い書類を重ねるなら、可動棚の2kgを超えないか合計を量ります。天板や固定棚の10kgを、可動棚にも使える数値と取り違えないでください。小さな場所へ重さを集中させてよいことを示す値でもありません。
棚位置は全員でそろえる必要はありません。ファイル中心の人は棚を外し、小物中心の人は上下を分けるなど、荷物に合わせる方が使いやすくなります。外した棚板の保管場所も決めておくと、次の利用者へ替わるときに戻せます。
投函口は、不在の人へ書類を渡す場合に役立つ
扉上部に投函口があり、商品ページではA3封筒に対応すると案内されています。担当者が席を離れていても個人宛ての書類を渡せるため、ロッカーと社内の書類受けをまとめたい職場に合います。
ただし、A3対応は厚い荷物まで投函できるという意味ではありません。封筒の厚みや中身によって通り方が変わるため、普段の配布物で確認します。投函口の正確な有効厚さは今回確認できていないので、厚手の封筒を常用するなら注文前に問い合わせる部分です。
書類が入る側までバッグや小物で埋めると、投函しにくくなったり、届いたことに気づきにくくなったりします。可動棚を使う配置と外す配置のそれぞれで、書類がどこへ入るかを確かめます。本人が取り出す前に別の配布物を重ねる運用なら、その分の余裕も必要です。
受領確認が必要な書類は、入れただけで受け取ったことにせず、別途連絡します。長期間出社しない人には別の渡し方を使うなど、投函口を使う範囲を絞ると私物と配布物を混在させずに運用できます。
専用区画と日替わり区画でダイヤル錠の使い方を分ける
ダイヤル錠は、固定式とワンタイム式に設定できる仕様です。同じ人が荷物を残す専用区画には固定式、その日の利用者が使い終わったら空ける区画にはワンタイム式が候補になります。
ワンタイム式にしても、中の荷物が自動的になくなるわけではありません。共用する区画は退勤時に空にすることまで決め、専用収納と表示を分けます。区画数を減らすために固定利用の荷物を残したまま日替わり利用へ切り替える運用には向きません。
物理鍵を配らずに済む一方、番号忘れや利用者交替への対応は残ります。設定変更や開錠の具体的な操作は説明書に従い、管理担当を決めておきます。商品ページだけから、管理用の開錠手段や防盗性能まで推測しないことも大切です。
異動などで区画を渡すときは、私物と投函書類を空にし、番号設定と棚板を確認してから引き継ぎます。暗証番号を扉へ貼る代わりに、表面には区画番号と利用区分を表示すると、配布担当も届け先を判断できます。
幅800mmが置けても、扉の前が使えるとは限らない
本体外寸は幅800×奥行479×高さ868mm、重量は35.2kgです。置き場所を決めるときは床に外形を示し、その前で一人が扉を開けてバッグを出す場面を作ります。閉じた状態の奥行479mmだけで通路の残り幅を判断しないでください。
出入口のすぐ近くは、出社直後に荷物を置く人と通り抜ける人が重なりやすい場所です。二人が上下の区画を同時に使う必要があるか、後ろへ一歩下がる場所があるかまで確認します。4区画を同時に使えることを前提に並べるより、実際の利用時間と立ち位置を見る方が配置を決めやすくなります。
扉はソフトクローズ機構付きですが、それだけで開閉場所や作業音の問題を解消できるわけではありません。近くに集中作業の席がある場合は、荷物の出し入れが重なる時間帯も配置判断に含めます。
購入者による組み立てが必要な商品です。完成後の置き場所だけでなく、部材を広げる場所、設置までの運搬、作業を担当する人も手配します。アジャスターは設置状態の調整に使うもので、大きな段差のある場所へ無理に据える理由にはしません。
8人用へ増設するなら、積む方法と使う高さを確認する
同じ4人用を上下にボルトで連結し、8人用へ拡張できることが商品図で確認できます。増設は4人用を二段までです。単に上へ載せる方法とは区別し、連結部材や設置方法を説明書で確認してから計画します。
一台の高さ868mmを二倍した値は、今回確認した資料では連結後の完成寸法として示されていません。完成高や設置条件は販売店へ確認し、天井までの寸法と、上段の投函・荷物の取り出しができる高さを確かめます。
床面積に余裕があれば二台を横へ並べる案とも比べます。上下連結は置き幅を抑えられる反面、上の区画へバッグを持ち上げる動作が増えます。区画の割当ても社員番号順だけで決めず、荷物の重さと本人の取り出しやすさに合わせます。
発注前は一人分の試し入れから台数を決める
必要区画数を数えたら、最も荷物が多い人の一式で内寸、棚位置、重量、投函との両立を確認します。その後に扉前の動作と、専用・日替わりの錠設定を決める順番なら、台数だけ先に決めて収納方法に困る事態を避けやすくなります。
この4人用は、個人収納と書類受けを一台へまとめ、利用者ごとに棚を調整したい場合の候補です。一人分が収まらない、重い物を可動棚へ集中させる、上へ積んでも使いにくい場合は、区画数が合っていても別の大きさや配置を選ぶ方が相談に合います。