研修のたびに、折りたたみテーブルを一台ずつ倉庫へ運んでいる。会場と倉庫の往復をまとめたいなら、手元のテーブルを載せられる台車と、積載した状態で通れる経路を一緒に選ぶ必要があります。
折りたたみテーブル用台車 DS-6T
は、幅1800×奥行450〜600mmの折りたたみテーブルを6台載せる縦積みタイプです。メーカーの条件は「パネルなし」。天板の長い辺を上へ向けて収納するため、選定では通路幅だけでなく、積載後の高さが重要になります。
台車本体は幅700×奥行710×高さ1550mmです。これをテーブル付きの寸法と考えず、対象テーブルの適合、入口の高さと幅、積み下ろし場所の順に確認します。
縦積みは床面をまとめられる一方、上の空間を使う
DS-6Tの縦積みは、幅1800mmの長辺を床と平行にして運ぶ方式ではありません。メーカーの掲載写真では、折りたたんだテーブルを立て、背の高い台車の枠に沿わせて収納しています。
このため、「長さ1800mmの荷物が台車から横へ延びるから、廊下の角で長い先端を回す」という見方では、実際の姿を捉えられません。横積みの台車と縦積みの台車は、必要な床面と高さが異なります。
メーカーの寸法図では、縦積みの積載状態は約2mの高さになる構成が示されています。本体の1550mmだけを見て、低い入口を通れると判断しないでください。天板の上端と天井側の設備を含めた照合が必要です。
倉庫が狭くても上に十分な空間がある施設では候補になります。一方、途中に低い扉や垂れ下がった設備があるなら、床面の小ささだけを優先できません。テーブルを載せた姿を基準に経路を確認します。
幅1800mm・奥行450〜600mmに加え、パネルの有無を見る
メーカーが示す対応範囲は、幅1800×奥行450〜600mm、パネルなしの折りたたみテーブルです。まず手元のテーブルの品番をそろえ、天板寸法と、脚の前を隠すパネルが付いていないかを調べます。
奥行450mmと600mmはどちらも範囲内ですが、それだけで、あらゆるメーカーや脚形状が適合するとまでは言えません。折りたたんだ脚、棚、金具がどこへ収まるかを、実物を一台畳んで確認します。
特に、天板が跳ね上がるキャスター付きの会議テーブルは、脚を天板裏へ折りたたむテーブルと別の構造です。「折りたためる」という呼び方が同じでも、そのまま同じ台車へ載せる前提にしないでください。
パネル付きや幅1500mmなど、明示された条件から外れるテーブルは候補から分けます。パネルを外せば使える、幅が短いから収まる、と独自に読み替えず、対応する保管・運搬方法を選びます。
購入前に照合する情報は、テーブルの品番、幅と奥行、折りたたみ後の厚みと形状、一台の重量、使いたい台数です。外寸が範囲内でも脚や棚が枠へ当たりそうな場合は、この情報をまとめて販売元へ適合を確認します。
「6台用」は台数の条件であり、何kgでも載る意味ではない
DS-6Tの積載可能台数は6台です。天板の幅が合っていても、異なる構造の重いテーブルを6台載せられると自動的に判断する数字ではありません。メーカーが想定する対象テーブルと組み合わせることが前提です。
テーブル一台の重量を確認すれば、荷物側の合計は計算できます。たとえば一台15kgなら、6台で90kgです。ただし、この90kgは計算例であり、DS-6Tの許容積載質量を示しているわけではありません。
確認した商品情報とカタログでは、台車単体の重量や、kg単位の許容積載質量は示されていません。手元のテーブルとの組み合わせが不明な場合は、台数の表示をkgの保証へ置き換えず、品番を伝えて照合します。
エレベーターを使う施設では、テーブルだけでなく、台車本体と一緒に乗る人の重量も含めます。荷物の重さを出しただけでは必要な総重量が確定しないため、本体重量も確認してから施設の運用条件と比べます。
扉は有効幅・有効高さと、開いた戸の位置を測る
搬送経路では、倉庫から会場までの入口を順に確認します。図面上の開口寸法だけでなく、扉を通常の角度まで開けたときに実際に残る幅と高さを測ります。
たとえば台車幅700mmに対し、有効幅が750mmなら差は50mmです。左右へ均等に分けても25mmずつしかありません。この差があるだけで通行可能とは言えず、積載物の外形、取っ手、操作する手、戸の戻りまで含める必要があります。
高さも同じです。本体1550mmなら通る入口でも、積載後のテーブル上端が当たる場合があります。ドアクローザーや入口の枠など、通過位置で最も低い部分を確認してください。
途中でテーブルを斜めに倒せば通れる、という方法を前提に台車を選ばないでください。所定の積載姿勢のまま通れることを条件にします。高さが足りない場所が一か所でもあれば、その経路でまとめて運ぶ計画を見直します。
廊下の直線部分を通れても、扉のすぐ後ろが曲がり角なら進入角度が制限されます。床へ台車の外形を示して、扉の開閉範囲と曲がる場所を照合します。床面の確認に加え、同じ場所の上の空間も忘れずに見ます。
エレベーターは入口と内部を別に確認する
エレベーターの入口を通れることと、中へ収めて扉を閉じられることは別です。内部の幅と奥行、操作する人の立ち位置、操作盤へ手が届く場所を確認します。
降りる階で同じ向きに出られるかも見ます。入口が片側だけのエレベーターでは、中で向きを変えられない場合、退出時の動きが変わります。載った状態を初めて現場で試す前に、施設担当者と搬送方法を決めます。
敷居の溝や床面の継ぎ目も確認点です。キャスター径は75mmですが、この数値だけで乗り越えられる段差の高さは決まりません。段差があっても勢いを付けて進める、という使い方にはしないでください。
階段を含む経路では、この台車の車輪でそのまま上下階を移動できるわけではありません。倉庫の場所を変える、同じ階で保管するなど、運搬方式に合う配置から検討します。
積む場所と降ろす場所を、利用者の動線から分ける
台車が保管場所へ入っても、そこでテーブルを立てたり取り出したりできなければ運用できません。倉庫側と会場側の両方に、テーブルを扱うための場所を用意します。
キャスターは直径75mmの単輪エラストマーで、ストッパーが2個付いています。積み下ろしは平らな場所で台車を固定し、台車とテーブルの取扱方法に従って行います。傾斜のある床を、ストッパーだけで補う前提にはしません。
一人で扱えるかは、台車の台数表示からは決まりません。テーブル一台を畳み、向きを変え、所定の位置へ載せる作業が必要です。テーブル側の重量や取扱方法に合わせ、必要な人数を用意します。
会議の参加者がまだ退室中なら、出口付近で積み込みを始めると通行と作業が重なります。片付けを始める場所と時間を決め、台車を持ち込む前に作業場所を空けます。
複数のテーブルを混載したい場合は、脚や棚の接触を含めて適合が確認できる組み合わせに限ります。積む向きや順序は付属説明書に従い、空いたところへ椅子や備品を追加して運ぶ使い方に広げません。
保管面積だけでなく、次に取り出せる向きまで決める
台車本体の幅700×奥行710mmを掛けると、床面は約0.50平方メートルです。ただしこれは本体外寸の長方形で、積載物の外形、壁との余裕、取り出す人の場所を含む保管面積ではありません。
壁際へ寄せる場合も、テーブルを取り出す側を塞がない向きにします。台車の上へ棚板が張り出している場所では、保管中だけでなく、出し入れの途中に天板上端が当たらないかを見ます。
行き先が異なるテーブルを一緒にすると、奥にあるものを使うために手前を降ろす工程が増えることがあります。同じ部屋で使う一組をまとめるなど、次の設営順に合わせて保管単位を決めると使いやすくなります。
戻すときは積載状態とキャスターの固定を確認します。不具合がある台車やテーブルを通常の一組へ戻さず、施設の管理方法に沿って使用対象から分けます。定位置に入っただけで片付け完了としないことが大切です。
往復の回数に、積み下ろしと準備の時間を加えて比較する
6台を同じ場所へ動かすなら、個別に搬送する回数をまとめられます。ただし、台車を出す、テーブルを畳んで積む、降ろす、台車を戻す時間も必要です。移動距離が短く台数が少ない施設では、準備の割合が大きくなります。
普段の片付けと比較する際は、会場を片付け始めてから倉庫へ収納し終えるまでを測ります。移動時間だけを切り出さず、必要人数や途中で待つ時間も含めると、実際の運用に合うか判断できます。
パネルなしの対応テーブルを一組で動かし、積載後の高さを含めて経路と保管場所が合うなら、DS-6Tは候補になります。折りたたみテーブル用台車 DS-6Tを確認する
前に、手元のテーブルの品番と、経路で最も狭い・低い箇所を記録しておきましょう。