月末にたまった書類を、シュレッダーの前で数枚ずつ入れ続ける。こうした作業が定期的にあるなら、紙をまとめてセットする自動給紙式を検討する理由があります。減らせるのは、担当者が投入口へ紙を送り続ける手間です。書類の仕分けや、細断が終わったことの確認まで不要になるわけではありません。
GBCアコ・ブランズ オートフィードシュレッダ GCS300AFM-E
は、A4コピー用紙を最大300枚セットできる機種です。自動給紙へ回せる紙が多く、日常的に数百枚単位で処分し、給紙とくずの処分ができる常設場所を取れる職場で候補になります。細断片は2×15mmのマイクロカットです。同じ300枚自動給紙でも、4×28mmの300AFXとは区別して選びます。
300枚という表示だけで決めず、一回の紙の量、混じっている物、運転と袋交換に必要な時間を順に整理すると、手投入の負担を減らせる機種か判断できます。
紙の総量と、自動に任せられる量を分ける
一度に処分する量は、月末や保存期限満了時など、紙が集まる日の一回分で考えます。従業員数が多くても廃棄する紙が少なければ、大型の自動給紙機が必要とは限りません。同じ種類の紙を100枚ずつ分けるなどして、普段の大きな山の概数を把握します。
自動給紙の最大300枚に対し、手差しは最大・定格ともA4コピー用紙8枚です。たとえば自動給紙に適した紙が250枚なら一度のセット範囲、500枚なら300枚と200枚の少なくとも二回に分けます。500枚を一度に載せる機種ではありませんが、少量ずつ手で差し込み続ける回数は減らせます。
ただし、最大枚数の基準は説明書に示す64g/㎡のA4コピー用紙です。紙の種類や湿度で細断できる量は変わるため、枚数だけで押し込まず、トレイ内の最大収納ラインも守ります。厚みの違う紙をまとめて「300枚だから入る」とは判断しないでください。
ここで数えたいのは、自動給紙に回せる紙の量です。500枚の山でも、折った紙やラベル付きの書類が多く、ほとんどを仕分け直すなら、セット後の自動化だけでは作業全体があまり軽くならないことがあります。まず普通のA4コピー用紙と、それ以外を分けて考えます。
毎回20枚程度なら小分け投入の回数も少なく、常設場所や袋交換の手間に見合うかを見直す余地があります。反対に、普段は紙が出ず年一回だけ大量処分するなら、その一日のために大型機を置くか、外部の文書処分サービスなどを使うかも比較できます。定期的にまとまったA4用紙が出ることが、自動給紙を選ぶ理由になります。
針やラベルを残せるかを先に決める
投入前の仕分けでは、折っていないA4コピー用紙を自動給紙用の山にそろえると、異なる紙を混ぜたことによる停止を減らしやすくなります。クリップは取り外し、製本された資料や雑誌、封筒、厚紙、光沢紙・ラミネート紙、糊の付いたラベルやシールなどは、この機種で処理する山から外します。
ホチキスの針には、もう一段の条件があります。メーカー製品ページは10号・11号針対応としていますが、自動給紙の説明書では10号以外、25枚以上を綴じた束、2か所以上を綴じた束は針を外す案内です。別の説明箇所には25枚以下という表記もあり、25枚の境界がそろっていません。
そこで運用を統一するなら、針を残すのは「10号針で1か所を綴じた24枚以下の束」に絞り、それ以外は外してからセットする方法が考えられます。これは資料の条件を狭い側へそろえた使い方で、11号針が製品全体で一律に非対応だと断定するものではありません。針を残す束は、説明書どおり針の開いた脚が下になる向きに置きます。
自動給紙に向かない物を、すべて手差しへ回せるわけでもありません。手差しでもラベルや厚紙などの禁止物は除き、ホチキスの針は必ず外す手順です。A4より大きな普通紙を二つ折りで手差しする場合は、折った一枚を二枚分として数えます。A4三枚と、二つ折りにしたA3一枚なら、合計五枚分という考え方です。
プラスチックカードは一枚ずつ専用口を使い、紙と同時に入れません。また、自動給紙と手差しも同時には使えません。自動用の山、対応する手差し用、不対応の物を分ければ、「自動運転中に残りを手差しして終える」という実行できない段取りを避けられます。
60分運転と、仕事から離れられる時間は別に考える
この機種の定格連続運転時間は60分です。これは300枚が60分かかるという表示でも、60分間に処分できる総枚数の表示でもありません。細断速度は毎分2.2mですが、自動給紙の送り方や停止を含めた一回の所要時間を、この数字だけから決めることはできません。
500枚を二回に分けるなら、一回目が終わったことを確認して二回目をセットする時間が必要です。別の人が手差しを使う予定もあるなら、同時使用できない点を踏まえ、自動処理の時間帯を分けます。投入中ずっと立ち続ける必要が減っても、機械の使用時間そのものが空くわけではありません。
連続運転や紙詰まりによって過熱停止した場合、説明書では電源を切って冷却し、約60分後に再使用できるとしています。停止直後に次の山を押し込んで続ける使い方にはできません。終業直前に何回も連続処理し、必ずその日のうちに終わらせる前提なら、休止が入る余地も考える必要があります。
停止したときは表示を見て、過投入・紙詰まり、蓋や扉の閉まり、くずの満杯、過熱を分けます。自動逆転機能があっても、必ず復帰するとは限りません。紙詰まりは自動給紙と手差しで操作が異なるため、説明書の自動給紙は冊子16ページ、手差しは21ページの手順に沿って処理します。内部へ工具を入れたり、正転・逆転を際限なく繰り返したりする対応は避けてください。
くず箱は約1,100枚の数字より、窓の8分目を優先する
くず箱は60Lで、A4コピー用紙約1,100枚を収納する仕様です。ただし、説明書が処分の目安として示すのは、箱の窓の8分目まで細断くずが届いた状態です。収容枚数は紙質やたまり方で変わるため、「300枚を三回入れて900枚になってから確認する」と固定しないほうがよいでしょう。
大量処理の前には残量を見て、すでにたまっていれば先に捨てます。一回の山が終わったときも窓を確認し、8分目へ達したら次を始める前に処分します。枚数を毎回正確に数え直すより、実際のたまり具合を見て、途中の満杯停止を減らす段取りです。
ゴミ捨ては主電源を切り、電源プラグを抜いてから、キャビネットの前へ箱を引き出す手順です。満杯近くまでたまると取り出すときにくずがこぼれやすくなるため、停止表示が出るまで待つ使い方を標準にしないでください。
メーカーは市販の90L以上の袋を推奨し、説明書でも300AFMには90L用を示しています。60Lの箱だから社内の60L袋をそのまま使う、とは決めず、推奨サイズの袋を消耗品として用意します。細断した紙を回収場所へ運ぶ工程まで含めると、自動給紙後に残る仕事も見積もれます。
上蓋を開け、前から箱を取り出せる場所へ置く
本体は幅410×奥行465×高さ775mm、重量23kgです。床にこの長方形が入るだけで、給紙や袋交換までできるとは限りません。説明書では中央のハンドルを持ち、上蓋を垂直になるまで引き上げ、トレイからはみ出さないよう用紙を置きます。電源を入れた状態で蓋を押して閉めると、自動給紙が始まります。上を塞ぐ棚の下へ高さだけで押し込まず、蓋を開けて両手で紙をセットできる位置を選びます。
上蓋の後部に物を置くことも避ける案内があります。本体の上や後ろを一時置き棚として使う配置にはせず、前方には扉を開け、箱を引き出して袋を交換する場所を残します。狭い隙間への収納外寸としてではなく、給紙とゴミ捨ての動作を含む常設場所として考えるのがポイントです。
電源はAC100Vで、付属コードとアース接続を使う説明です。消費電力300Wを同じ電源につなぐ機器の定格と合わせて確認し、電源コードが通路を横切らない位置を決めます。23kgの本体を処理のたびに持ち上げて移す運用にはせず、紙を持ってくる側の動線を整えます。
残紙の確認とローラーの手入れを続けられるか
自動給紙へ渡すのは、廃棄を確認した書類だけにします。承認待ちの紙を混ぜてトレイへ置くと、給紙が始まってから戻せません。細断待ちの書類を保管する場所と、処理してよい山を分け、終わった後にトレイへ紙が残っていないかを確認するところまで担当します。
300AFMには上蓋の4桁ロック機能がありますが、細断完了で解除され、説明書には処理が完了できない場合も30分後に自動解除されるとあります。紙の保管庫としては扱えません。自動給紙を理由に、誰でも触れられる場所へ機密書類を置きっぱなしにしない配置が必要です。止まって残った紙は、一般のゴミへ移さず、社内で決めた未処理書類の保管場所へ戻します。
長く使うと、トレイ中央の自動給紙ローラーにほこりが付き、送りが悪くなる場合があります。説明書は電源を切った状態で乾いた布でローラーのほこりを拭き取る方法を示しています。カッターの手入れには、別売のシュレッダー用メンテナンスシートを使う方法が推奨されています。外側は乾いた布で拭く手順で、分解して清掃する使い方ではありません。
紙の分け方とくずの量に問題がなくても停止が続くなら、いつ、何を入れたときに止まったかを記録して確認します。自動給紙の手間を減らすには、セットする枚数だけでなく、送りを保つ手入れと終了確認を続けられることも条件になります。
定期的なA4の山を、分別してセットできる職場へ
GCS300AFM-Eは、自動給紙に適したA4コピー用紙が数百枚単位で出て、複数回のセットとくず処分ができる職場で候補になります。紙質が混在して仕分けが大半を占める場合や、短時間に休止なしで全量処理したい場合は、その条件から見直してください。
一回の山と使う場所が合うなら、GCS300AFM-Eの商品ページで現在の仕様と対応物を確認する
から、同じ300AFMの細断方式と販売状態を確認して進めます。