机の上に棚を作りたいと思っても、大きな机上ラックを置けば作業場所まで狭くなることがあります。先に机上の物を「棚上」「棚下」「別の収納場所」へ分けると、必要な棚の高さと段数を決めやすくなります。
この記事では、文具や小型機器が机の奥で重なっている人へ、幅450mmの机上ラックを一台から使い始め、必要に応じて二台へ増やす条件を説明します。
候補は、スタッキングスチールブックスタンド 幅450mmです。棚板の高さを二段階から選べ、同じラックを二台まで積み重ねられます。
机上に置く物を使用頻度で三つに分ける
最初に、机の奥へ置いている物をいったん外し、一日の使用回数で分けます。
- 座ったまま何度も取る物
- 電卓、付箋、スタンプ台、手帳など
- 一日に一度程度使う物
- 小型のラベルプリンター、予備の文具、充電器など
- 週に一度も使わない物
- 未開封の消耗品、保管用ファイル、予備ケーブルなど
何度も取る物は棚下または手前、一日に一度程度の物は棚上へ置く候補です。週に一度も使わない物まで机上へ残すと、棚を追加しても空きは増えません。引き出しや共用棚へ移し、机上ラックへ載せる物を先に絞ります。
幅450×奥行250mmをテープで再現する
購入前に、机の奥へ幅450×奥行250mmの長方形をマスキングテープで作ります。その範囲にモニターの台座、電話、配線穴、デスクライトのクランプが入らないか確認してください。
奥行600mmの机の奥へラックを置くと、手前に残る奥行は単純計算で350mmです。A4用紙の長辺297mmを奥行方向へ置く場合、計算上の残りは53mmになります。ラックを壁から離して配線を通すと、実際に使える奥行はさらに減ります。
テープを貼ったまま、キーボードを使う、A4用紙へ記入する、引き出しを開けるという普段の動作を試します。棚で増える置き場より、手前から失う作業面の影響が大きければ、置く物を減らすか、幅や奥行の小さい収納方法を検討します。
棚板高80mmと160mmは収納物の高さで選ぶ
このラックは、棚板の高さを80mmまたは160mmに調節できます。どちらにするかは、棚下へ入れる物を机に置いた状態で測って決めます。
低い位置へ設定するなら、寝かせたノートや薄いトレーなど、高さが80mm未満の物が対象です。ただし、本体寸法が80mm未満でも、上からつかんで取り出す物には手を入れる空間が必要です。ふたを開く、紙を補充する、ケーブルを抜き差しする物は、その操作中の高さまで測ります。
160mmへ設定すると背の高い文具や小型機器を棚下へ置きやすくなります。一方で、棚上の位置も高くなるため、モニターの視界を遮らないか、座ったまま棚上の物を取れるかを確かめます。収納物の高さだけでなく、取り出す動作を含めて二段階を選びます。
一台目は棚上と棚下の二か所だけで運用する
最初から二台を積み重ねず、一台で棚上と棚下の二か所を作ります。棚下には使用頻度の高い物、棚上には一日に一度程度使う物を置き、二週間ほど運用します。
物の定位置を決めるときは、棚上へ横一列に並べます。奥と手前へ二列にすると、後ろの物が見えず、前の物を動かして取る状態に戻りやすいためです。付属するスライド式仕切りは、立てた手帳や薄い冊子が倒れない位置へ動かします。
一台で収まらない場合も、先に不要な物が戻っていないか確認します。毎週使う物だけが残り、棚上を一列で使っても置き場が不足するときに、二台目を検討します。
二台へ増やすなら壁面と高さを確認する
同じラックは二台まで積み重ねられます。ただし、商品ページでは、積み重ねた場合は必ず壁面へ設置するよう案内されています。島型のデスク中央や、ラックの背後に空間がある場所で二段にする使い方は選びません。
壁際でも、上段へ手を伸ばしたときにラックを手前へ引く動作にならないか試します。窓枠、机上パネル、壁のスイッチ、モニター上端との干渉も確認します。上段には軽く、使用頻度が低い物を置き、毎回持ち上げる必要がある重い機器は下段または別の収納場所へ移します。
二台目を追加する判断は「空いているから積む」ではなく、一台目の定位置が維持でき、壁面へ設置でき、それでも毎週使う物の置き場が不足する場合に限ります。
組み立て後に水平と接地を確認する
この商品はお客様組立品です。説明書どおりに組み立て、棚板の高さを変更する場合も、物をすべて下ろしてから作業します。部品の向きや固定方法を自己判断で変えず、組み立て後は空の状態で机上へ置き、脚部がすべて接地してがたつかないかを確認してください。
机上が傾いている、天板の継ぎ目や配線部品へ脚が乗る、ラックを押すと滑る場合は、物を載せて安定させようとしません。天板側の耐荷重もラック単体の耐荷重とは別なので、机の仕様が分からないときは机のメーカーへ確認します。席替えやレイアウト変更で置き場所を変えた後も、同じ確認をやり直します。
スタッキングスチールブックスタンドの仕様
- 商品番号: IRL-176697
- 寸法: 幅450×奥行250×高さ345mm
- 重量: 1.8kg
- 耐荷重: 15kg(等分布)
- 材質: 本体は粉体塗装のスチール、仕切りはクロームメッキのスチールパイプ
- 付属品: スライド式仕切り1本
- 棚板の高さ: 80mmまたは160mmの二段階
- 積み重ね: 二台まで。積み重ね時は壁面への設置が必要
耐荷重15kgは棚全体へ分散して考える
耐荷重15kgは等分布の条件です。小型機器を一か所へ集中させず、棚板全体へ重さを分けます。載せたい物は、電源アダプターや用紙を装着した普段の状態で重量を確認してください。
たとえば、本体4kgの機器を二台載せ、付属品が合計2kgなら、合計は10kgです。数値上は15kg以内ですが、二台を同じ側へ寄せると荷重は均等になりません。機器の脚が棚板へすべて接地することも確認し、棚板からはみ出す物は載せません。
棚下へ機器を置く場合は、放熱口を棚板や壁で塞がないことも必要です。耐荷重に収まることと、機器を安全に使用できることは別々に判断します。
落下すると困る物は上段へ置かない
二段にした上段は取り出しにくく、手前の物へ腕や袖を引っ掛ける可能性があります。飲み物、割れ物、液体を含む物、頻繁に抜き差しする機器は上段へ置かず、机上の別位置や引き出しへ分けます。書類や冊子を立てる場合も、付属の仕切りだけで倒れないかを実際の出し入れで確認します。
地震時の落下やラック本体の移動については、壁際に置くという商品条件だけで対策済みとは考えません。建物や職場の地震対策、机への固定可否、避難経路への落下影響を施設管理者へ確認します。商品ページに示されていない固定方法を自己判断で追加せず、対応を確認できない場合は積み重ねをやめて一台で使います。
日常の清掃では、物を載せたままラックを引きずりません。いったん中身を下ろし、緩み、変形、塗装の傷み、仕切りの外れを確認してから元の位置へ戻します。
一段で試してから二段へ増やす
このラックを候補にできるのは、机上に幅450×奥行250mmを置いても必要な作業面が残り、棚板高80mmまたは160mmのどちらかで収納物を操作できる場合です。
まず一台で棚上と棚下の定位置を作り、毎週使う物だけでは収まらず、壁面へ設置できると分かった段階で二台目を検討します。この順番なら、机の上に棚を作ること自体が目的にならず、必要な置き場だけを増やせます。