ルーターのLANポートが埋まっていると、新しいパソコンやネットワークプリンターを有線接続できません。空きを増やすには、スイッチングハブをルーターと機器の間へ追加する方法があります。
ただし、8ポートのハブに機器を8台追加できるとは限りません。ルーターとつなぐために1ポートを使うからです。ここでは、小規模オフィスの総務・IT担当者に向けて、必要数の数え方とLAN-GIGAH8Lを候補にできる条件を説明します。
上位接続用の1ポートを先に引く
ハブを追加するときは、1本のLANケーブルでルーターのLANポートとハブをつなぎます。LAN-GIGAH8Lの8ポートのうち、この上位接続が1ポートを使うため、端末側に使えるのは7ポートです。
端末側で8ポートすべてを使いたい場合は、このモデルだけでは足りません。現在つないでいる機器だけでなく、近い将来に追加する機器も同じ接続図へ書き込み、上位接続と端末接続を色分けしてください。
ポート数の前にネットワーク管理者へ確認する
空いているルーター端子があっても、部門の判断だけでハブを追加してよいとは限りません。社内ネットワークでは、接続を認める機器、設置場所、IPアドレスの割り当て、障害時の連絡先が管理されている場合があります。購入前に接続図をネットワーク管理者へ渡し、アンマネージドハブを追加できる場所か確認します。
来客用ネットワークと社内用ネットワークを分ける、IP電話やカメラへ給電する、ポートごとに通信を制御する必要があるなら、この製品の役割を越えます。VLANやPoEが必要な構成では、単にポート数が多い製品へ替えるのではなく、管理者が指定するスイッチを選びます。
端末が増えると、上位側の一本へ通信が集まります。各端子がギガビット対応でも、同時利用時の速度まで保証する意味ではありません。大容量ファイルの転送やバックアップが重なる職場では、導入前後の利用時間帯と通信状況を管理者に確認してもらいます。
通信経路全体をギガビット対応にする
LAN-GIGAH8Lの各8ポートは、1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-Tに対応しています。ただし、ハブだけが1000BASE-T対応でも、必ず1Gbpsで通信できるわけではありません。
ルーター、各機器のLAN端子、途中の壁口や配線、LANケーブルを接続経路ごとに確認します。メーカーが1000BASE-T用として示す適合ケーブルはUTPカテゴリ5e以上です。機器名だけでなく、LAN端子の仕様とケーブの印字を接続図に記録すると、100Mbpsの機器が混じっている経路を識別できます。
また、LAN-GIGAH8Lはアンマネージド方式です。VLANによるネットワーク分割、PoE給電、ポートごとの設定が必要な場合は、それらに対応する別のスイッチをネットワーク管理者と選びます。
LAN-GIGAH8Lの仕様を設置場所と照合する
Giga対応8ポートスイッチングハブ LAN-GIGAH8Lについて、販売ページとメーカー情報で確認できる主な仕様は次のとおりです。
- ポート: RJ-45の8ポート、AUTO-MDIX対応
- 筐体: メタル製、ファンレス
- 本体寸法: 幅193×奥行84×高さ26mm
- 本体重量: 500g
- 電源: 内蔵式、電源ケーブル長1.8m
- 付属品: 電源ケーブル、マグネット
- 主な機能: ループ検知、接続速度の自動認識
幅193×奥行84mmの設置面だけではなく、8本のLANケーブルが背面から曲がる範囲と、1.8mの電源ケーブルをコンセントまで通す経路を加えてください。マグネットで机の側面へ付ける場合は、付けたい面へ実際に磁石が付くかを確かめます。
ループ検知は二重接続を許す機能ではない
ハブの2ポートを同じルーターへつなぐなど、閉じた経路を作るとネットワークループになります。本製品のループ検知機能はループ障害を知らせる機能であり、二重接続を安全に使うための機能ではありません。
取扱説明書では、ループを検知すると前面のLOOPランプが点灯すると案内しています。点灯したときに切り分けられるよう、ハブのポート1から8と接続先を対応させた一覧を作ります。ケーブルの両端に同じ番号を付ければ、抜くべき経路を接続図と照合できます。
通風と停止時間を確保して導入する
メーカーは、連続して大量に通信すると本体が高温になる場合があるため、本体上部に物を置かず、通風口から10cm以上を空けるよう注意しています。書類の下、扉付き収納の奥、壁と機器で挟む場所は避けます。
接続作業は社内通信を止められる時間帯に行います。変更前の接続先を記録し、ルーターとハブを1本だけでつないだ後、端末を1台ずつ追加してください。最後に各席の通信、プリンターなどの共有機器、LOOPランプが消灯していることを確認します。
導入後も、ハブ本体、電源ケーブル、上位接続ケーブルへ管理ラベルを付けます。障害時に誰かが空きポートへ別のケーブルを挿すと、接続図と現物が一致しなくなります。変更は担当者を通し、LOOPランプが点灯した場合は新しい接続を外してから管理者へ連絡する手順にしてください。
7台以内で通風を確保できるかで決める
追加したい有線LAN機器が7台以内で、通風口から10cm以上を空けられるなら、LAN-GIGAH8Lを候補にできます。端末側に8ポート以上が必要なら、初めから16ポートモデルなどと比較してください。
二条件を満たせる場合は、LAN-GIGAH8Lの商品画像と販売状態を確認するとともに、現在の接続先と追加予定の機器を一覧にしてください。